高周波高精度の水晶レゾネータ『KCR-04』を開発

News Release
2021年2⽉22⽇

各 位
リ バ ー エ レ テ ッ ク 株 式 会 社
⼭梨県韮崎市富⼠⾒ヶ丘２-1-11
代表取締役社⻑ 若尾 富⼠男
（JASDAQ・コード番号:6666）




⾼周波⾼精度の⽔晶レゾネータ『KCR-04』を開発
コーティー
水晶の新しいカット「KoT カット※1」を用いた初めての水晶共振子



リバーエレテック株式会社（以下、当社）は、新しく発⾒した水晶の新カット「KoT カット」
（2020 年
11 月 13 日発表）を利⽤した、⾼周波・⾼精度の水晶共振⼦「KCR-04」を製品開発し、2021 年 2 月より
サンプル出荷を開始しましたのでお知らせいたします。


KoT カット水晶共振⼦は、水晶原石を新たに発⾒し
た切断⾓度で切り出した水晶板をOPAW振動※2 させる
オ ー パ ウ




ことで、従来の AT カット水晶振動⼦を遥かに凌ぐ良好
な周波数温度特性を⽰します。


発振周波数は、第一弾として 500 MHz〜800 MHz の
範囲でリリースし、順次 300 MHz〜1.2GHz の範囲に拡
張していきます。周波数温度特性は、±10ppm（-40℃
〜+85℃） ±20ppm
、 （-55℃〜+125℃）の対応が可能と
なり、従来の AT カット水晶振動⼦に⽐べ広い温度範囲
で周波数精度を約２倍改善しています。


第５世代移動通信システム（５Ｇ）の普及等により、ネットワークの通信量が今後ますます増⼤してい
きます。それを支える 400Gbps、800Gbps 超⾼速光通信ネットワークには、⾼周波、⾼精度、低ジッタ
のクロックが要求されており、KCR-04 はこれら５Ｇ以降の通信システムに要求される共振⼦の性能を満
たしています。


当社は今後さらに、KoT カット OPAW 振動をベースとした商品ラインナップを充実していく予定であ
り、これら新製品群によりブランド力の強化とともにお客様の⾼付加価値を創造してまいります。

※1 KoT : Kerfed orthogonal plate waves for zero Temperature coefficient （商願 2020-131727）
※2 OPAW : Orthogonal Plate Acoustic Waves 直交板弾性波（商願 2020-131732）

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AT カット水晶振動子や SAW 共振子との比較

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−：一般的な AT カット水晶振動⼦
30 −：一般的な SAW 共振⼦
−：KCR-04
周波数偏差 ⊿f/f [ppm]

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-10

-20

-30

-40

-50
-60 -50 -40 -30 -20 -10 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 110 120 130


温度 [℃]



標準仕様

項目 仕様 サンプル品情報 条件 / 備考
公称周波数 500 MHz ~ 800 MHz 640 MHz −
周波数許容偏差 ±10 ppm ← ⾼精度 @25°C
±20 ppm ← 一 般 @25°C
等価直列抵抗 R1 30Ω Max. 18Ω Typ. 640 MHz
並列容量 C0 6.0 pF Max. 2.1 pF Typ. −
直列容量 C1 1.7 fF Typ. −
絶縁抵抗 1 MΩ Min. ← 100 V ±15 V D.C.
保存温度範囲 -55 ~ +125°C ← −
動作温度範囲 -40 ~ +85°C -55 ~ +125°C ← −
周波数温度特性 ±10 ppm ±20 ppm ← ⾼精度 ref. 25°C
±20 ppm ±50 ppm ← 一 般 ref. 25°C
励振レベル 500 µW Max. ← −




本件に関するお問い合わせ

【報道関係窓口】 総務部 経営企画課 TEL．0551-20-1277 FAX．0551-20-1283
製品画像のダウンロード http://www.river-ele.co.jp/ja/products-post/kcr-04/kcr04.jpg
【お客様窓口】
東京営業所 TEL．03-3377-5444 FAX．03-3374-2865
⼤阪営業所 TEL．06-6998-4888 FAX．06-6998-4899
製品に関するお問い合わせ http://www.river-ele.co.jp/ja/

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