水晶の新しいカット「KoT(コーティー)カット」を発見

News Release
2020年11⽉13⽇

各 位
リ バ ー エ レ テ ッ ク 株 式 会 社
⼭梨県韮崎市富⼠⾒ヶ丘2-1-11
代表取締役社⻑ 若尾 富⼠男
(JASDAQ・コード番号:6666)




コーティー
水晶の新しいカット「KoT カット」を発⾒
温度に対する周波数変化を AT カット水晶振動子の 50%以下に



リバーエレテック株式会社(以下、当社)は、⽔晶素⼦の新しいカット⾓を発⾒し、製品化技術を確⽴
しましたのでお知らせいたします。


⽔晶振動⼦は、広い温度範囲において安定した周波数精度で発振するため、様々な電⼦機器に広く利
用されております。これまでは AT カット⽔晶振動⼦が広く利用されてきましたが、近年は5G、IoT 市
場から周波数精度のより良いものが強く求められております。
こうした背景の中で当社は、⽔晶原石をある⾓度でカットすることで AT カット⽔晶振動⼦を遥かに凌
ぐ良好な周波数温度特性の板波が存在することを発⾒・実証し、特許出願いたしました。


この新しい⽔晶振動⼦は、素材として⻑期安定性に優れる
⽔晶単結晶を使用し、⾼周波&低位相ノイズの特⻑を持ち、
さらに AT カット⽔晶振動⼦と比較して温度に対する周波数
変化を 50%以下に抑えることで、より広い温度範囲まで対応
することができます。


この新しい板波モードには、当社オリジナル名称として
オーパウ
「OPAW(Orthogonal Plate Acoustic Waves 直交板弾性波)、

コーティー
新しいカット⾓には、
「KoT カット(Kerfed orthogonal plate waves for zero Temperature coefficient)」
として商標出願しています。


今後は、従来製品では実現できない周波数温度特性と⾼周波特性、良好な位相雑⾳性能を兼ね備えた
「KoT カット」を使用する 300MHz〜1GHz の⽔晶振動⼦・⽔晶発振器の開発を加速し、順次商品化して
まいります。
先に発表している「GTXO-04」は 200℃の極限状態での周波数精度に特化した製品として、KoT カット
⽔晶振動⼦・発振器は無線機器等のより⼀般化した⾼精度市場向けとして、これら新製品群によりブラ
ンド力の強化とともにお客様の⾼付加価値を創造してまいります。


周波数温度特性の⽐較








30 KoTカット(OPAW)

20 ATカット(厚み滑り振動)
周波数偏差 [ppm]








-40 -30 -20 -10 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 110 120
-10


-20


-30


-40


-50
温度 [℃]




本件に関するお問い合わせ

【報道関係窓口】 リバーエレテック株式会社 総務部経営企画課
TEL 0551-20-1277 FAX 0551-20-1283


【お客様窓口】 製品に関するお問い合わせ http://www.river-ele.co.jp/ja/contact/
リバーエレテック株式会社 東京営業所 TEL 03-3377-5444 FAX 03-3374-2865
大阪営業所 TEL 06-6998-4888 FAX 06-6998-4899





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