ペトロブラス社ブラジル沖合プレソルト層セピア鉱区向け「FPSO Carioca MV30」、チャーターサービスを開始

2021 年 8 月 27 日
各 位
会 社 名 三井海洋開発株式会社
代表者名 代表取締役社長 金森 健
(コード番号 6269 東証第1部)
問合せ先 経営企画部 (TEL. 03-5290-1240)




ペトロブラス社ブラジル沖合プレソルト層セピア鉱区向け「FPSO Carioca
MV30」、チャーターサービスを開始

三井海洋開発株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:金森健)が、ブラジルの国営石油会社である
Petróleo Brasileiro S.A.(以下「ペトロブラス社」、本社リオデジャネイロ市)より受注し、建造を行っていた FPSO
(Floating Production, Storage & Offloading system:浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)である「FPSO
Carioca MV30」は、現地時間 8 月 23 日にブラジル沖合で原油・ガス生産ならびにチャーターサービス(リース及
び運転・保守点検等のオペレーション)を開始しました。

当社(29.4%)、三井物産株式会社(32.4%)、株式会社商船三井(20.6%)、及び丸紅株式会社(17.6%)がそれ
ぞれ出資する Sepia MV30 B.V.が保有する本 FPSO は、ペトロブラス社に対する 21 年間のチャーターサービス
に供されます。チャーターサービスの開始により、本年度以降の当社の収益基盤は一層拡大することが期待され
ます。

本 FPSO は、ペトロブラス社がオペレーターを務める Sépia(セピア)鉱区の開発プロジェクトに用いられます。ブ
ラジル・リオデジャネイロ沖合約 200km の Santos(サントス)海盆内に位置するセピア鉱区は、海底下約 5,000m
のプレソルト層(岩塩層直下の層)にある海底油田の一部です。

日量 18 万バレルの原油生産能力、日量 212 百万立方フィートのガス生産能力、日量 24 万バレルの水圧入能
力、140 万バレルの原油貯蔵能力を持つ本FPSO は、当社米国子会社の SOFEC, Inc.が設計・納入した Spread
Mooring(スプレッド・ムアリング:多点係留)と呼ばれる係留設備で、水深約 2,200m の海上に係留されます。当
社は、本 FPSO の設計から機器購入、建造、据付までの一括工事を請け負いました。

本 FPSO は、ブラジルにおける海洋石油・ガス開発プロジェクト向けとして当社が手掛ける 13 基目の浮体式生産
設備であり、また同国プレソルト層深海鉱区開発用としては 6 基目の FPSO です。現在、本 FPSO を含め、当社
が全世界でオペレーション&メンテナンスを手掛ける計 18 基の浮体式生産設備の内 11 基はブラジルの設備で
あり、さらにブラジル沖合でのオペレーション&メンテナンスに向け 4 基の FPSO を設計・建造中であるなど、ブラ
ジルは当社にとって最も重要な市場のひとつです。特に、2006 年に発見され、その可採埋蔵量の多さから、同国
のみならず石油・ガス業界全体からも注目されるプレソルト層深海鉱区群では、2010 年に当社設計・建造の
FPSO が世界初の原油商業生産を達成して以来、当社は本 FPSO を含め計 9 基の FPSO を受注するなど、圧
倒的な実績を誇っています。




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FPSO Carioca MV30



三井海洋開発株式会社について
三井海洋開発 (MODEC)は、FPSO(Floating Production, Storage & Offloading system:浮体式海洋石油・ガ
ス生産貯蔵積出設備)をはじめとする海洋石油・ガス開発プロジェクトに用いられる浮体式海洋石油ガス・生産設
備の設計、建造、リース、チャーター、オペレーション&メンテナンス・サービスを提供する日本で唯一の企業です。
https://www.modec.com/jp




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