ペトロブラス社ブラジル沖合プレソルト層メロ鉱区向け「FPSO Guanabara MV31」、チャーターサービスを開始

2022 年 5 月 6 日
各 位
会 社 名 三井海洋開発株式会社
代表者名 代表取締役社長 金森 健
(コード番号 6269 東証プライム市場)
問合せ先 経営企画部 (TEL. 03-5290-1240)




ペトロブラス社ブラジル沖合プレソルト層メロ鉱区向け「FPSO Guanabara
MV31」、チャーターサービスを開始

三井海洋開発株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:金森健)が、ブラジル連邦共和国の国営石油会
社である Petróleo Brasileiro S.A.(以下「ペトロブラス社」、本社リオデジャネイロ市)率いる Libra(リブラ)コンソー
シアムより受注し、建造を行っていた FPSO(Floating Production, Storage & Offloading system:浮体式海洋石
油・ガス生産貯蔵積出設備)である「FPSO Guanabara MV31」は、ブラジル沖合での原油・ガス生産を開始し、
現地時間 5 月 1 日にチャーターサービス(リース及び運転・保守点検等のオペレーション)を開始しました。

本 FPSO は、ペトロブラス社がオペレーターを務める Mero(メロ)鉱区(旧 Libra 鉱区)の開発プロジェクトに用い
られます。ブラジル沖合の Santos(サントス)海盆内、リオデジャネイロ沖合約 180km に位置するメロ鉱区は、海
底下約 5,000m のプレソルト層(岩塩層直下の層)にある海底油田の一部です。

日量 18 万バレルの原油生産能力、日量 424 百万立方フィートのガス生産能力、日量 22.5 万バレルの水圧入能
力、140 万バレルの原油貯蔵能力を持つ本 FPSO は、当社米国子会社の SOFEC, Inc.が設計・納入した Spread
Mooring(スプレッド・ムアリング:多点係留)と呼ばれる係留設備で、水深約 2,100m の海上に係留されます。当
社は、本 FPSO の設計から機器購入、建造、据付までの一括工事を請け負いました。本 FPSO は、当社が建造
に携わった浮体式生産設備の中で最大規模の石油・ガス生産能力を誇ります。

当社(29.4%)、三井物産株式会社(32.4%)、株式会社商船三井(20.6%)、及び丸紅株式会社(17.6%)がそれ
ぞれ出資する Libra MV31 B.V.が保有する本 FPSO は、ペトロブラス社に対する 22 年間のチャーターサービス
に供されます。チャーターサービスの開始により、本年度以降の当社の収益基盤は一層拡大することが期待され
ます。

本 FPSO は、ブラジルにおける海洋石油・ガス開発プロジェクト向けとして当社が手掛ける 14 基目の浮体式生産
設備であり、また同国プレソルト層深海鉱区開発用としては 7 基目の FPSO です。現在、本 FPSO を含め、当社
が全世界でオペレーション&メンテナンスを手掛ける計 20 基の浮体式生産設備の内 12 基はブラジルの設備で
あり、さらにブラジル沖合でのオペレーション&メンテナンスに向け 3 基の FPSO を設計・建造中であるなど、ブラ
ジルは当社にとって最も重要な市場のひとつです。特に、2006 年に発見され、その可採埋蔵量の多さから、同国
のみならず石油・ガス業界全体からも注目されるプレソルト層深海鉱区群では、2010 年に当社設計・建造の
FPSO が世界初の原油商業生産を達成して以来、当社は本 FPSO を含め計 9 基の FPSO を受注するなど、圧
倒的な実績を誇っています。




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FPSO Guanabara MV31



三井海洋開発株式会社について
三井海洋開発 (MODEC)は、FPSO(Floating Production, Storage & Offloading system:浮体式海洋石油・ガ
ス生産貯蔵積出設備)をはじめとする浮体式の海洋石油・ガス生産設備の設計・資材調達・建造・据付に加え、設
備のリース、及び操業まで一貫して手掛け、顧客である石油会社に対し、石油・ガスの生産というトータルサービ
スを提供することができる日本で唯一、且つ世界屈指の企業です。これまでに合計 49 基の浮体式生産設備の設
計・建造を行った実績を誇る当社は、業界におけるトップとしての地位を確立しつつあります。
https://www.modec.com/jp




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