【補足資料】IAT Automobile Technology Co., Ltd.との合弁会社設立に関する基本合意のお知らせ

【補足資料】
IAT Automobile Technology Co., Ltd.
との合弁会社設立に関する基本合意のお知らせ

急速に拡大する中国EV市場への本格参入に向けて

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株式会社リョーサン
 合弁会社の概要

• 今般、リョーサングループは、中国最大の独立系自動車エンジニアリング会社であるIAT
Automobile Technology Co., Ltd.(以下IAT社)と合弁会社設立に関する基本合
意を締結。
• 世界最大の中国EV市場に於いて基幹部分のプラットフォーム化が急速に拡大する中、
IAT社が有する国内自動車メーカーやTier1(※)企業等顧客基盤を対象に、リョーサン
グループが長年培ってきた電子部品知見、車載関連ビジネスノウハウを活用し、プラットフ
ォーム化に必要な電子部品を提供。
• エレクトロニクス商社の枠組みを超え、エンジニア会社知見と当社知見を融合し、系列を
超えたEVプラットフォームを提供する、新たなビジネスモデルの創出を目指す。
※自動車メーカーに直接納入する部品メーカー


しせん しんせいき かぎ ゆうげんせきにんこうし
社名 四川芯世紀科技有限責任公司
所在地 中華人民共和国四川省成都市
代表者 董事長 宣奇武
事業内容 半導体・電子部品卸売
資本金 5,000万人民元
出資比率 IAT社 60％、リョーサングループ 40％

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 中国EV市場

• 中国は世界最大のEV市場（22年度グローバルシェア67％）。
• 新エネルギー自動車の更なる普及が見込まれており、同自動車普及率は35年には50%と
予想されている。

世界の新エネ乗用車販売台数の推移 「ロードマップ2.0」の主要目標
(千台)
自動車市場規模 25年 30年 35年
10,000
自動車市場規模（百万台） 32 38 40
9,000
ガソリン車 40-50% 15-25% 0%
8,000
車種別
HEV 5-10% 20-25% 40-45%
7,000 構成

6,000 新エネ車 20% 40%以上 50%以上

5,000
出所：上記表はマークラインズ 「中国エネルギー車・NEV技術ロードマップ
2.0：グリーン社会に向けて炭素排出量を抑制へ」を元に弊社作成
4,000 (2021/4/20)
(https://www.marklines.com/ja/report/rep2142_202104)
66.9%
3,000
 2020年10月に業界シンクタンクの中国汽車工程
2,000
49.8% 55.6%
学会が「省エネ・新エネ技術ロードマップ2.0」を公表。
1,000

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54.6% 53.1% 43.8%
 2035年までにガソリン車をゼロとする目標を発表。

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中国 欧州 米国 その他

出所：マークラインズのデータを元に弊社作成

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 両社の役割

IAT社は中国国内自動車メーカーに対してEVプラットフォームの開発・設計等サービスを提
供。リョーサングループは、同設計に基づきメーカー各社が生産するのに必要な電子部品を
合弁企業に対し提供。加えて、新規商材の紹介、ソリューションやデバイス提案等を行う。

リョーサン IAT社
・JVへの部品供給 合弁会社 ・EVプラットフォームの
・新規商材の取扱 開発設計、試験/試作
・IAT社へのソリューション、 ・車メーカーやTier1への部品 ・ソフトウェア開発
デバイス提案 供給 中国人脈・技術力
・IAT社への技術支援 部品仕入 車両のデザインサービス

プラットフォーム化による
部品提案力・チャネル
部品共通化よる集中調達

EVプラットフォーム設計・
部品販売 開発依頼


仕入先 顧客A,B,C… 顧客A,B,C…

日系部品メーカー
Tier1 車メーカー
中国・新規部品メーカー
EVプラットフォーム
の生産 4
 両社の出資目的とリョーサンにとってのビジネス上の意義

リョーサングループとして、世界最大のEV市場への参入案件として部材取扱い以外に新規顧
客開拓・商材開拓等多岐に亘る投資効果を想定。リョーサングループが培ったノウハウを最
大限に活かした投資案件としてビジネス上の意義大。
リョーサン IAT社
• 中国自動車市場ニーズの集約による、 • 個別の設計受託ビジネスから脱却、プ
既存サプライヤーに対する当社付加価 ラットフォームの設計領域への展開
値の向上 • 関連部品の安定確保とグローバルサプラ
• IAT社が有するソリューションや事業基盤 イヤーとの取引拡大により、中国自動車
を活かしたビジネス機会の創出 メーカーとのリレーションを深化
• 新たなサプライヤー商材の拡充 • これら実現にあたり、協業パートナーが必
• 先行している中国EV市場動向の情報 要
取得
 日系エレクトロニクス商社としての初めての中国EVサプライチェーンへの本
格参入
戦略的
 50年に亘る中華圏ビジネス展開で培った中国企業からの信頼の結実
意義
 リョーサンが長年培った車載エレクトロニクス分野の知見・ノウハウの横展開
成功モデル

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リョーサングループの事業戦略について

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 中華圏ローカル事業施策における位置付け

• 地場半導体商社の連結子会社化や、地場Sierへの出資を経て、グループ一体運営を展開し、
自律的に中華圏ローカルビジネスを拡大。今回のIAT社とのJV設立に加え、菱洋エレクトロ社と
の経営統合により、新たなビジネス展開を通じて、商圏拡大を加速化する。
中華圏ローカルビジネス売上高推移 ※1 2017-2022年度の年平均成長率


サプライヤー主導に 新たなビジネス展開
自律的なローカル商圏拡大
よるビジネス拡大 商圏拡大の加速化

菱洋エレクトロ社
との経営統合
IAT社との
戦略的パートナーシップ
2022年
YAMASEI TECH シナジー発現
2017年 CO., LTDに出資
・Edal社連結子会社化
1974年 香港菱三設立 ・青島三源泰科社に出資
1982年 北京事務所設立 更なる成長加速
1985年 上海事務所設立
1986年 深圳/成都事務所設立
1997年 中菱国際貿易(上海)設立 ※1
2000年 青島事務所設立
2002年 大連保税区菱三国際貿易設立
2009年 長春事務所設立




1974 … 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025～

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 中計全社施策における位置づけ

中計施策の実践を通じた事業拡大の結果、企業価値向上を着実に実現。今回のIAT社との
戦略パートナーシップを新たな打ち手に加え、中長期的に更なる価値向上を図る。

第11次中期経営計画（2021－2023年度） ※1 23/6月末、※２ 23/3月末


2021年度 2022年度 2023年度
PBR 0.59 PBR 0.98※1 企業価値
ROE 5.3% ROE 9.3%※2 最大化


取り組み内容及び実績

• YAMASEI TECH社出資、青島三源泰科社との協働 菱
中華圏事業の深化 • 華南地区組織改編 洋
IAT社との
戦略的提携 エ
• 戦略商材売上増＋210億円（21年度比）
商材拡大 • 代理店契約増11件 売上増+30億円（同上） 経レ
営ク
ポートフォリオ多様化
• プリケン社出資・持適化
• ソリューション本部改編
統ト
合ロ
業態変革
• ダイレクトマーケティング部隊設立 社
• システムインフラ整備
と
効率化 • DXの業務活用推進
事業部制 の
組織に転換

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Appendix

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 IAT社の概要

IAT社は、中国最大の独立系自動車エンジニアリング会社。自動車完成車の設計、自動車
部品の設計・開発、技術サービス （試作・評価）等を手掛ける。


IAT Automobile Technology Co., ＜IAT社の特徴＞
商号
Ltd. （阿爾特汽車技術股份有限公司）  最先端技術を持つ国際的なリーディン
グカンパニー
所在地 中華人民共和国北京市  国家レベルの工業デザインセンター(*)
 唯一の深圳証券取引所上場エンジニ
代表者 董事長 宣奇武 アリング会社
 世界最強のデザイン、技術設計、ソフ
自動車完成車の設計、自動車部品の設計・ トウェア開発チームを抱え、総勢
事業内容
開発、技術サービス （試作・評価）等 2,500名超の技術者を有す
 100社以上の大手・新興自動車メー
資本金 49,743万人民元 カーと幅広く業務連携。500件以上の
開発、データベース構築実績を有す
設立 2007年5月23日

(*)車輛のデザインから試作、テストまで一連の
阿爾特（北京）投資顧問有限公司 開発業務を担う機能を指す。
大株主
（13.48％）

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 株式会社リョーサン 会社概要


商号 株式会社リョーサン • 創業1947年の半導体大手老舗商
Ryosan Company, Limited 社。会社設立1953年、本年11月
本社 東京都千代田区東神田二丁目3番5号 で、創立70周年。
代表者 社長執行役員 稲葉 和彦
• 自動車向けを中心に強固な顧客基
盤をベースに事業拡大。
事業内容 半導体・電子部品・電子機器の販売 • 100名を超える専門性の高い技術
資本金 17,690,508,514円 陣を抱える。
• 国内外に40か所以上のネットワーク
創立 1953年11月18日
を展開。中華圏への進出は1974年
上場 東京証券取引所プライム市場 （業歴50年）。
（証券コード：8140）
地域別売上高比率（2023年3月期）
売上高 その他
営業利益
3.5％
3,500 3,256 160 154 アジア
3,000 （日本・中国以外） 日本
2,726 140
19.1％ 51.4％
2,500 2,198 120

2,000 100 88
80 3,256億円
1,500

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1,000 46

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20 中国
0 26.1％

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 車載分野におけるリョーサンの実績

自動車分野に強み、豊富な商材ラインナップと日系大手顧客とのリレーションシップを有し、車載
関連開発にも注力。
マーケット別売上推移 車載向け商材

(億円)
3,500
 ルネサスエレクトロニクス(株)  Winbond Electronics
 セイコーエプソン(株) Corporation
 アルプスアルパイン(株)  日本航空電子工業(株)
3,000  フジプレアム(株)  Macronix InternationalCo.,
 凸版印刷(株) Ltd. 等
2,500
自動車関連プロジェクト参加実績

2,000 ＜参加団体＞
一般社団法人JASPAR（Japan Automotive Software
Platform and Architecture） 準会員
1,500

＜車載関連開発実績＞
1,000
• パートナーとの協業によるAD/ADAS向け
ソリューションの取組み
51.3％ 53.9% 46.9% 42.0% • マイルドHV向け48VDCDCコンバータ
500 38.4% リファレンス
• 車両内無線映像転送ソリューション
ミドルウェアの提供

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• 機能安全、セキュリティ技術
2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度
• 車載向けソフトウェア開発(IVI、BCM、DMS、OTA、車両内通信）
車載電装 コンシューマ 情報通信 産業機器 その他

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