ペトロブラス社ブラジル沖合プレソルト層Buzios鉱区向け「FPSO Almirante Barroso MV32」、チャーターサービスを開始

2023 年 6 月 5 日
各 位
会 社 名 三井海洋開発株式会社
代表者名 代表取締役社長 金森 健
(コード番号 6269 東証プライム市場)
問合せ先 経営企画部 (TEL. 03-5290-1240)




ペトロブラス社ブラジル沖合プレソルト層 Búzios 鉱区向け「FPSO Almirante
Barroso MV32」、チャーターサービスを開始

三井海洋開発株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:金森健、以下「当社」)が、ブラジル連邦共和
国の国営石油会社 Petróleo Brasileiro S.A.(以下「ペトロブラス社」、本社リオデジャネイロ市)より受注し、建造
を行っていた FPSO(Floating Production, Storage & Offloading system:浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出
設備)である「FPSO Almirante Barroso MV32 (以下「本 FPSO)」は、ブラジル沖合での原油・ガス生産を開始
し、現地時間 5 月 31 日にチャーターサービス(リース及び運転・保守点検等のオペレーション)を開始しました。

本 FPSO は、ペトロブラス社がオペレーターを務める Búzios(ブジオス)鉱区(旧 Libra 鉱区)の開発プロジェク
トに用いられます。Búzios 鉱区は、リオデジャネイロ沖合約 180km の Santos(サントス)海盆内に位置する、海
底下約 5,000m のプレソルト層(岩塩層直下の層)にある海底油田の一部です。

当社がペトロブラス社の開発プロジェクト向けに提供する 13 基目の浮体式生産設備となる本 FPSO は、日量
15 万バレルの原油生産能力、日量 212 百万立方フィートのガス生産能力、日量 24 万バレルの水圧入能力、140
万バレルの原油貯蔵能力を持ち、ブラジルで稼働する生産設備の中でも最大規模を誇ります。また、当社米国子
会社の SOFEC 社が設計・建造する Spread Mooring(スプレッド・ムアリング:多点係留)と呼ばれる係留設備で、
水深約 1,900m の海上に係留されています。

当社は、本 FPSO の設計から機器購入、建造、据付までの一括工事を請け負いました。今後は当社(35%)、
三井物産株式会社(35%)、株式会社商船三井(20%)、及び丸紅株式会社(10%)がそれぞれ出資する
Buzios5 MV32 B.V.が本 FPSO を保有し、ペトロブラス社に対する 21 年間のチャーターサービスを提供します。
新型コロナウィルスの世界的流行の影響下で建造工事が進められた本 FPSO のチャーターサービス開始は、同
じく年内の生産開始が見込まれる FPSO Anita Garibaldi MV33 とともに、本年度以降の当社の収益基盤強化に
大きく貢献することが期待されます。

現在、当社がオペレーション&メンテナンスを提供する浮体式生産設備は、世界7ヵ国で計 20 基となり、うち 13
基がブラジル向けです。海洋資源開発の舞台が超大水深域へと進む中、その莫大な可採埋蔵量から大きな注目
を集めるプレソルト層深海鉱区群において、当社は本 FPSO を含む 8 基の FPSO を操業しています。




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FPSO Almirante Barroso MV32



三井海洋開発株式会社について
三井海洋開発 (MODEC)は、FPSO(Floating Production, Storage & Offloading system:浮体式海洋石油・ガ
ス生産貯蔵積出設備)をはじめとする浮体式の海洋石油・ガス生産設備の設計・資材調達・建造・据付に加え、設
備のリース、及び操業まで一貫して手掛け、顧客である石油会社に対し、石油・ガスの生産というトータルサービ
スを提供することができる日本で唯一、且つ世界屈指の企業です。これまでに合計 50 基の浮体式生産設備の設
計・建造を行った実績を誇る当社は、業界におけるトップとしての地位を確立しつつあります。
https://www.modec.com/jp




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