エクイノール社ブラジル沖合プレソルト層BM-C-33向けFPSOプロジェクトを受注

2023 年 5 月 10 日
各 位
会 社 名 三井海洋開発株式会社
代表者名 代表取締役社長 金森 健
(コード番号 6269 東証プライム市場)
問合せ先 経営企画部 (TEL. 03-5290-1240)



エクイノール社ブラジル沖合プレソルト層 BM-C-33 向け FPSO プロジェクトを受


三井海洋開発株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:金森健、以下「当社」)は、北欧最大のエネル
ギー企業である Equinor ASA(以下「エクイノール社」、本社:ノルウェー・スタヴァンゲル)の子会社 Equinor
Brasil Energia 社との間で、ブラジル沖合 Campos(カンポス)海盆内 BM-C-33 鉱区に位置する Pão de Açúcar
(ポン・ジ・アスーカル), Seat(シアチ) & Gávea(ガービア)油田群開発プロジェクト向け FPSO(Floating
Production, Storage & Offloading system:浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)を提供する売買契約
(Sales and Purchase Agreement、以下「本契約」)を締結しました。

BM-C-33 鉱区は、リオデジャネイロ沖約 200km の巨大なプレソルト層(岩塩層直下の層)に位置する海底油
田の一部で、エクイノール社が Repsol Sinopec Brazil (35%)及び Petrobras(30%)と共同保有します。

本 契 約 は 、 FPSO の FEED ( Front-End Engineering Design : 基 本 設 計 ) 及 び EPCI ( Engineering,
Procurement, Construction and Installation:設計から機器購入、建造、据付までの一括工事)を含む 2 段階の
ターンキー契約です。2022 年 4 月に開始された本プロジェクトの FEED 業務の完了後、2023 年 5 月 8 日に FID
(Final Investment Decision:最終投資決定)が実行され、当社は本プロジェクト向け FPSO(以下「本 FPSO」)の
EPCI 契約を正式に受注しました。

本 FPSO は、大幅な二酸化炭素排出量削減が可能な「コンバインドサイクル発電システム(ガスタービン発電と
蒸気タービン発電の複合発電システム)」を搭載した、当社 2 基目のフル電動 FPSO となります。日量 12.5 万バ
レルの原油生産能力、日量 565 百万立方フィートのガス生産能力、200 万バレルの原油貯蔵能力に対応すべく、
従来の VLCC タンカーより広い甲板を有するダブルハル設計の新造船体を採用し、当社米国子会社の SOFEC
社が設計・納入する Spread Mooring(スプレッド・ムアリング:多点係留)と呼ばれる係留設備で、水深約 2,900m
の海上に係留されます。本 FPSO は 2027 年に引き渡され、その後当社がエクイノール社に対し、1 年間のオペ
レーション&メンテナンス・サービスを提供します。

現在、当社が全世界でオペレーションを提供する 19 基の FPSO/FSO のうち、12 基はブラジルの設備であり、
さらにブラジル沖合でのオペレーションに向け本 FPSO を含め 4 基の FPSO を設計・建造中であるなど、ブラジ
ルは当社にとって最も重要な市場のひとつです。特に、2006 年に発見され、その可採埋蔵量の多さから、同国の
みならず石油・ガス業界全体からも注目されるプレソルト層深海鉱区群では、2010 年に当社設計・建造の FPSO
が世界初の原油商業生産を達成して以来、当社は本 FPSO を含め計 10 基の FPSO を受注するなど、圧倒的な
実績を誇っています。




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BM-C-33 鉱区向け FPSO の完成予想イラスト


三井海洋開発株式会社について
三井海洋開発 (MODEC)は、FPSO(Floating Production, Storage & Offloading system:浮体式海洋石油・ガ
ス生産貯蔵積出設備)をはじめとする海洋石油・ガス開発プロジェクトに用いられる浮体式海洋石油ガス・生産設
備の設計、建造、リース、チャーター、オペレーション&メンテナンス・サービスを提供する日本で唯一の企業です。
https://www.modec.com/jp


※ 2010 年 10 月に世界で初めてブラジル沖プレソルト層深海鉱区での原油商業生産を達成した「FPSO Cidade de Angra
dos Reis MV22」をはじめ、当社グループで保有する以下 7 基の FPSO が、それぞれプレソルト層深海鉱区で稼働して
います。

- FPSO Cidade de Angra dos Reis MV22: Lula(旧 Tupi)鉱区
- FPSO Cidade de São Paulo MV23: Sapinhoá(旧 Guará)鉱区
- FPSO Cidade de Mangaratiba MV24: Iracema Sul(旧 Cernambi Sul)鉱区
- FPSO Cidade de Itaguaí MV26: Iracema Norte(旧 Cernambi Norte)鉱区
- FPSO Cidade de Caraguatatuba MV27: Lapa(旧 Carioca)鉱区
- FPSO Carioca MV30: Sépia(セピア)鉱区
- FPSO Guanabara MV31: Mero(メロ)鉱区

さらに当社は、プレソルト層深海鉱区向け FPSO として、Búzios(ブジオス)鉱区向け「FPSO Almirante Barroso MV32」
及び Bacalhau(バカリャウ)鉱区向け「Equinor Bacalhau FPSO」の 2 基を現在建造中です。




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