米国子会社SOFEC社、アンモニア移送システムの設計基本承認(AiP)を取得

2023 年 4 月 20 日
各 位
会 社 名 三井海洋開発株式会社
代表者名 代表取締役社長 金森 健
(コード番号 6269 東証プライム市場)
問合せ先 経営企画部 (TEL. 03-5290-1240)




米国子会社 SOFEC 社、アンモニア移送システムの設計基本承認(AiP)を取得

三井海洋開発株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:金森 健)の米国子会社 SOFEC, Inc.(以下
「SOFEC 社」)は、ノルウェーの船級協会 DNV(本部:ノルウェー)より、『カルム・ブイ*1』と『タワー・ムアリング*2』
を使用したアンモニア移送システムの AiP(Approval in Principle:設計基本承認)を取得しました。

SOFEC 社の『カルム・ブイ』と『タワー・ムアリング』は、いずれも同社が誇る実証済みの製品です。これらの係
留技術をさらに拡充し、エネルギー・トランジションに貢献していきます。

アンモニアや e-fuel(イーフューエル:合成燃料)などの冷却液体は、最も効率的で持続可能な低排出燃料の一
つとなる可能性があり、重要性が高まっています。SOFEC 社は、「安全で持続可能な洋上ソリューション」という
オフショア業界の基本原則に沿って事業目標を定めており、業界としてブルーアンモニア*3 およびグリーンアンモ
ニア*4 の生産と貯蔵を目指し取り組んでいる中、今回の開発は、液体アンモニアを陸上ターミナルから遠く離れた
沖合のタンカーに、またはその逆に移送するという課題の解決につながります。この SOFEC 社によるアンモニア
移送システムの開発は、環境にやさしく安全で持続可能なエネルギー産業の継続的な発展に大きく寄与します。




*1 カルム・ブイ CALM (Catenary Anchor Leg Mooring) buoy : 懸垂曲線をなす複数のアンカーラインにより海底に
固定された一点係留ブイ。ブイには送油ラインが接続されており、このブイにタンカーを係留することでタンカー係船と
送油を行うことが可能
*2 タワー・ムアリング: 水深が浅い海域での使用に合わせた海底固定型の係留設備
*3 ブルーアンモニア:製造過程で発生した CO2 がオフセットされたアンモニア
*4 グリーンアンモニア:再生可能エネルギーを使用した電気分解を経て生成されるアンモニア




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三井海洋開発株式会社について
三井海洋開発 (MODEC)は、FPSO(Floating Production, Storage & Offloading system:浮体式海洋石油・ガ
ス生産貯蔵積出設備)をはじめとする浮体式の海洋石油・ガス生産設備の設計・資材調達・建造・据付に加え、設
備のリース、及び操業まで一貫して手掛け、顧客である石油会社に対し、石油・ガスの生産というトータルサービ
スを提供することができる日本で唯一、且つ世界屈指の企業です。これまでに合計 50 基の浮体式生産設備の設
計・建造を行った実績を誇る当社は、業界におけるトップとしての地位を確立しつつあります。
https://www.modec.com/jp/

SOFEC 社について
1972 年テキサス州ヒューストンに設立。業界リーダーとして、FPSO 向けをはじめとする各種係留設備の設計、
製造、設置、デリバリー、サービスにおいて実績を築き、2006 年に当社の子会社となりました。これまで合計 100
基以上の係留設備を世界に送り出しています。
また、SOFEC 社は 50 年以上の経験を活かし、再生可能エネルギーとエネルギー・トランジションのニーズに対
応してきました。係留システムの解析、設計等の豊富な経験から浮体式洋上風力発電および浮体式太陽光発電
開発等のためのコスト効率の高いソリューション開発にも取り組んでいます。
https://www.sofec.com/.




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