新型装置開発完了及び受注の本格化について

2019 年2月 13 日
各 位
会 社 名 株 式 会 社 オ プ ト ラ ン
代 表 者 名 代表取締役社長執行役員 林 為 平
(コード番号:6235 東証第一部)
問合わせ先 取締役専務執行役員管理部長 高 橋 俊典
(TEL. 03-6635-9487)


新型装置開発完了及び受注の本格化について


弊社は、新型の LED 向けスパッタ装置および蒸着装置の開発を完了し市場リリースを行
い、また新型車載向けスパッタ装置の受注が本格化しましたので、お知らせいたします。


新型の LED 向け装置の一機種は、LED 用 DBR(Distributed Bragg Reflector)膜の性能を
飛躍的にアップさせる成膜プロセスを開発完了し、量産可能な新型スパッタ装置および蒸
着装置に組み込み、実用化しました。LED の大量生産・自動生産ラインに本装置を組み込む
ことにより、 照明生産において過去数年間をかけて性能アップしてきた LED 照明生産技
LED
術改善のインパクトと同等以上の生産メリットが実現いたします。その結果、生産コストも
飛躍的に低下し、LED 照明メーカーにとっては、最終製品の大幅な輝度アップ及び生産コス
ト削減が同時に可能となります。
もう一機種は、LED 用 TCO(Transparent Conductive Oxide、透明導電膜)膜の性能を飛
躍的にアップさせる成膜プロセスを開発完了し、 蒸着装置に組み込み、
RPD 実用化しました。
本装置により、低温成膜が可能となり、発光チップに対してダメージが少なく LED の寿命を
飛躍的に向上させます。また、従来よりも膜厚を極薄化させ、生産コストも低下させます。
以上の二機種は、今後、新たにマーケティングを開始いたしますが、すでに受注可能性を
確認しており、早期に生産開始出来る見込みです。
また、新型車載向けスパッタ装置の受注が本格化し始めております。当社が誇るスマート
フォン向け AR/AS 膜(反射防止膜/防汚膜)成膜装置技術を車載関連に応用し、高品質の AR/AS
膜の多層膜成膜技術を、車載向けの大面積成膜可能なスパッタ装置に搭載したものです。す
でに国内外数社に納入済みですが、今後、車載関連需要の盛り上がりが期待できますので、
マーケティングを積極化してまいります。


なお、今回の発表機種は、2019 年度に見込まれる弊社の新型装置リリースの第 1 弾であ
り、市場マーケティングに注力し、今後も引き続き、新型高性能成膜装置開発および市場へ
の投入を継続してまいります。
(参考)DBR 膜は、光源と基盤の間に成膜し、側方や後方に逃げる光を反射させ、LED の発
光量を増加させる効果を持たせる機能があります。
TCO 膜は、電流を伝導させ、光を透過させる機能があります。
AS 膜は防汚機能、AR 膜は反射防止機能があります。
以上

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