新製品「PXB-cells RF」発売のお知らせ

2024年1月31日
各 位
会 社 名 株式会社フェニックスバイオ
代 表 者 名 代 表 取 締 役 島 田 卓
(コード番号:6190 東証グロース)
問 合 せ 先 専務取締役管理部長 田村 康弘
(TEL 082-431-0016)


新製品「PXB-cells RF」発売のお知らせ


当社は、次世代細胞培養技術向け高機能ヒト肝細胞「PXB-cells RF」の販売を開始いた
しましたので、お知らせいたします。


現在、医薬品開発の前臨床過程では、従来の実験動物やヒト細胞などを用いて薬効や安
全性の評価が行われていますが、動物実験ではヒトとの種差の問題が解決できないこと、
また、従来の二次元(平面)培養したヒト細胞を用いた実験では、実際の生体内の状態や
現象を正確に再現できないことから、後の臨床過程において、薬効の問題や予期せぬ毒性
発現によって開発の中断や中止を余儀なくされるなど、依然として臨床予見性の困難さを
課題として抱えています。
このような環境下、創薬業界では、よりヒトに近い新たなin vitro 評価法として三次
元(立体)培養法(スフェロイド培養・オルガノイド培養)や3Dバイオプリンター、マイ
クロ流路デバイスなどの技術を組み合わせた、Microphysiological Systems(MPS:生体
模倣システム)の開発が世界的に進められております。MPSの実用化に向けて、素材やデ
バイスの設計、培地の開発が進むのと並行して、システムに搭載する細胞自体の開発や探
索も盛んに行われています。
当社は、これまで、ヒト肝細胞キメラマウス(PXBマウス®)から採取した新鮮ヒト肝細
胞「PXB-cells®」を、ready to useを主眼として、予め肝細胞をプレートに播種すること
で、ご利用いただきやすい製品として提供してまいりまして、新鮮肝細胞の機能の高さや
供給安定性に対して高い評価をいただいています。
この度、発売いたします「PXB-cells RF」は、次世代細胞培養技術向け高機能ヒト肝細
胞として、PXB-cellsの高い性能を維持しつつ、より汎用性を高めるために、従来の接着
状態ではなく懸濁状態(浮遊)として安定供給できるよう最適化した製品です。


当社は、前臨床過程におけるヒト予測精度向上を主題として、創薬研究者の皆様にヒト
肝細胞キメラマウス「PXBマウス®」及び新鮮ヒト肝細胞「PXB-cells®」の製品やこれらを
用いたサービスを提供してまいりましたが、本製品「PXB-cells RF」が次世代細胞培養技
術に素材として利用されることにより、より多くの医薬品開発に寄与できるものと期待し
ています。


なお、本件が当社の業績に与える影響については軽微であります。
以 上
PXB-cells RF
for Next Generation Cell Culture Technologies




次世代細胞培養技術向け高機能ヒト肝細胞 PXB-cells RF
PXB-cells RF




スフェロイド 次世代細胞培養デバイス
高機能ヒト肝細胞
PXB-cells RF
3D バイオプリンター
オルガノイド


細胞培養システム
(MPS)




PXB-cells RF PXB-cells RF

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