「ヒト非アルコール性脂肪性肝炎モデル」に関する日本特許査定のお知らせ

2023年2月7日
各 位
会 社 名 株式会社フェニックスバイオ
代 表 者 名 代 表 取 締 役 島 田 卓
(コード番号:6190 東証グロース)
問 合 せ 先 専務取締役管理部長 田村 康弘
(TEL 082-431-0016)


「ヒト非アルコール性脂肪性肝炎モデル」に関する日本特許査定のお知らせ


当社と公益財団法人東京都医学総合研究所(所在地:東京都世田谷区、理事長:田中
啓二)で共同出願中のヒト非アルコール性脂肪性肝炎モデルに関する発明(特願2019-
550478)が日本において特許査定されましたのでお知らせいたします。
非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)とは、アルコールをほとんど摂取していないにも関
わらず脂肪肝(肝臓に中性脂肪が蓄積された状態)になり、重症化して肝臓に炎症が起こ
る疾病です。さらにNASHは、肝硬変、肝がんへと進行する可能性があり、現在、多くの製
薬企業において治療薬が開発されています。
本NASH病態モデルは、ヒト肝細胞を持つキメラマウス(当社製品:PXBマウス)にコリ
ン欠乏アミノ制限高脂肪食を与えることにより作製しております。脂肪肝による肝障害か
ら肝線維化までの一連のNASH病態を発症するのに加えて、従来のマウスモデルでは難しか
ったバルーニング等のヒトNASH患者にみられる所見を再現しており、ヒトのNASH病態の解
明や創薬研究に寄与できるものと考えております。
なお、本件による業績等の影響はありません。

【概要】
ヒト非アルコール性脂肪性肝炎モデルマウスは、公益財団法人東京都医学総合研究所
及び当社が共同開発したマウスであり、現在、当社の製品であるNASH病態モデルとして使
用しております。
具体的には、ヒトNASH特徴の肝細胞のバルーニングおよびマロリーデング様小体が確認
され、類洞周囲性(肝細胞周性)の肝線維化を示す複数のデータが示されました。炎症反
応(マクロファージ、好中球浸潤、炎症関連遺伝子発現)やヒトALT-1の上昇も認められ
ています。
今回の特許取得により知的財産権の強化を図るとともに、今後もPXBマウスの様々な製
品の普及に努め、健康や医療費の問題解決に貢献することを目指してまいります。




以 上

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