道路・軌道の異常度診断ビッグデータ共有システム「Road-s」につきまして

2024 年 1 月 11 日
各 位
会 社 名 株式会社土木管理総合試験所
代表者名 代表取締役社長 下 平 雄 二
(コード番号 6171 スタンダード)
(TEL 03-5846-8385)



道路・軌道の異常度診断ビッグデータ共有システム「Road-s」につきまして



株式会社土木管理総合試験所(本社:長野県、代表取締役社長下平雄二)が、2018 年
に開発・販売いたしました道路・軌道の異常度診断ビッグデータ共有システム「Road-s」
(以下「ロードス」
)につきまして、社会実装を目指して活動してまいりましたが、シス
テムとしての導入に至らず、その中で開発した一部技術(橋梁床版内部劣化調査(NETIS
登録)等)が有効活用されている状況であります。昨今、内閣府が主導する第3期戦略的
イノベーション創造プログラム(以下「SIP」
)への協力機関としての参画が決定したこと
から、リソースの選択と集中を実施し、現サービスにつきましては、一旦サービスを停止
することとなりましたので、お知らせいたします。





1.Road-s(ロードス)の5年間(2018 年~2023 年)
2014 年~2017 年の第1期内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(以下、SIP)
に参画し、そこで研究開発した技術を用いて開発したのが、ロードスでありました。
高速調査+高速解析したデータをビッグデータ化し、それを WEB システム上でいつ
でも確認できる調査+データベースという当時画期的なシステムでありました。これ
を 2018 年より各団体に導入すべく取組んでまいりました。結果として、システムと
しては好評を頂きましたが導入には至らず、一部ロードスで開発した技術(橋梁床版
内部劣化調査等)が導入されるにとどまりました。
課題といたしましては、外的要因も様々ございましたが、ロードスが調査の領域に
とどまったこと(データベースも含めて)が大きな要因でありました。調査したデー
タの活用方法や次の診断業務、さらに次の計画(予防保全、LCC)につなげていくこ
とが重要であり、調査+診断+計画までの一連のプロセスをサービスとして提供するこ
とで最終的な工事(対策)に繋がり、多くの団体で活用できるサービスとなり得ると
認識することができました。
2.Road-s(ロードス)の今後について
第3期 SIP に協力機関として参画することが決定したことから、再びインフラメン
テナンスの維持問題の解決に向けて研究開発を進めると同時に、当社としては、前回
の課題であった「社会実装」に繋げるところまでを改善する予定であります。ロード
スに利用していたリソースを第3期 SIP の研究開発に移管し、社会実装を目標に進め
てまいります。


3.今後の業績見通し
今期の業績に与える影響は軽微でありまして、2023 年 2 月 10 日発表の通期業績予
想に変更はございません。

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