車載式レーダ探査車による床版劣化調査技術の国交省NETIS登録について

令和4年 12 月 27 日
報道機関各位


会 社 名 株式会社土木管理 総合試験所
代表者名 代 表 取 締 役 社 長 下平 雄二
(コード番号:6171 プライム市場)
問合せ先 専 務 取 締 役 西澤 清一
(TEL.026-293-5677)




車載式レーダ探査車による床版劣化調査技術の国交省 NETIS 登録について


株式会社土木管理総合試験所(本社:長野県長野市、代表取締役社長:下平 雄二)は、橋
梁床版の劣化探査技術である、車載式レーダ探査車による床版劣化調査技術を、国土交通省新
技術情報提供システム「NETIS」に登録申請し、この度登録されましたのでお知らせいたしま
す。


NETIS 番号:KT-220164-A
技術名称:車載式レーダ探査車による床版劣化調査技術


1. 概要
本技術は車載式レーダのデータをコンピュータにより高速解析し、床版の異常箇所を抽出
する技術で、従来は手押し式レーダ画像から技術者の目で異常箇所を抽出して対応していま
したが、本技術の活用により高速で異常箇所を把握できるようになり、経済性の向上と工期
の短縮が図れるものであります。


2.新規性及び期待できる効果
・手押し式レーダによるデータ取得からレーダ探査車で走査する方法に変えたことにより、
走査時間が短縮され、経済性の向上、施工性の向上、工程の短縮が図れる。また、探査
車での高速探査が可能であるため交通規制が不要となり、経済性の向上、周辺環境への
影響の抑制が図れる。
・床版の異常抽出方法を技術者によるレーダ画像の目視解析から、コンピュータによる高
速数値解析に変えたことにより、技術者による判定のバラつきがなくなり、品質の向上
が図れる。また、解析時間が短縮され、経済性の向上、施工性の向上、工程の短縮が図
れる。



以上



お問合せ先
株式会社土木管理総合試験所 企画部 TEL:026-293-5677 FAX:026-293-6431
橋梁床版内部劣化調査
全国的にコンクリート床版の劣化による抜け落ち事故が発
生していますが、通常の点検では床版劣化の把握は困難
NETIS登録番号 KT-220164-A
です。当社では舗装上からは判断できない床版内部の劣 https://www.netis.mlit.go.jp/netis

化状況を非破壊で把握することができます。
NETIS 国土交通省
新技術情報提供システム




高速調査 3次元レーダによる時速80kmの高速計測

測定には、高速計測が可能なRoad Scan Vehicle を使用 交通規制を伴う と く
し、 こ な 迅速に実施 ます。 ンク ー
し コ リト
床版の劣化をいち早く ・
検出 把握する とによ 劣化の初期段階で予防保全を施すこ ができ
こ り、 と ます。
これにより陥没事故
を未然に防げるだけでな 、
く 補修のコス も削減する と
ト こ ができます。


3次元レーダデータ取得例 探査車両(Road Scan VehicleR)




三次元レーダは、送受信する周波数領域を200MHzから段階的に高めていく高速ステップ周波数方式を採用しており、
対象深度毎にアンテナを使い分ける必要がな 地中情報の精度の高い3次元的な解釈を容易とする技術です。
く、




高速解析 損傷検知アルゴリズムによる高精度自動解析

 従来は床版劣化の判定には専門技術者による手動解析が行われてき したが、
ま 手動解析では膨大な時間と手間がか
かり、技術者の技量により結果にばらつきが出るといった問題があ ま
り した。弊社は独自の解析アルゴ ズムによる高精度

自動解析技術によ 精度向上と効率化を図っており、
り、 短時間で床版内部の損傷度を出力する と
こ ができます。


橋梁内部の透視イメージ




橋梁床版劣化の解析は、調査位置毎に異なる取得波形から異常反射箇所を特定して判定を
行うアルゴ ズムを採用
リ しています。
RC床版内部損傷の
自動検知レーダーシステム



床版異常度診断
東京大学と共同開発
の実証 内閣府総合科学技術・イノベーション会議
の戦 略 的イノベーション創 造プログラム
(SIP) インフラ維持管理•更新 マネジメン
「 ・
ト技術」 管理法人 科学技術振興機構)
( : に
実物大RC床板(モデルヤード)における実証実験 おいて国立大学法人東京大学生産技術研
究所により開発。




実証の事例

配筋と床版コンクリート打設状況 中空スリ ト
ッ (水平クラック 土砂化用)
・ 小型床版計測風景




床版上面に発生する理想的状態の水平クラ ク及び土砂化を模した実物大RC床版を作製し、
ッ 実証実験を実施し
ています。下図の左が準備した模擬損傷の概要であ 右が損傷検知アルゴリ
リ、 ズムによる解析結果です。湿潤状態で
は小さな変状も確実に検出することができています。

実物大RC床版 解析結果

模擬損傷配置図 乾燥
状態


複数の幅を模擬

鉄筋



乾燥状態の場合、幅10mm以上のクラッ
ク、土砂化部分は検知可能

湿潤
状態



模擬水平クラック 模擬土砂化 床版上面に発生する理想的状態の水

ひびわれ幅10~15mm
平クラックおよび土砂化を模擬。
スリット内が乾燥した場合(乾燥状
ひびわれ幅5~10mm
態)と水で満たされた場合(湿潤状
ひびわれ幅0~2mm 湿潤状態の場合、幅0~2mm、5~10mm
態)
の2パターンで計測。
ひびわれ幅0~2mm のクラックも検知可能
水の入った
損傷を確実に
検知している


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・ 下記までお問合せください

物理探査部 06-6476-7347
〒532-0011 大阪府大阪市淀川区西中島6-6-6NLC新大阪11号館803
FAX 06-6476-7348 MAIL rsv@dksiken.co.jp

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