研究成果展開事業(研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP))採択に関するお知らせ

平成 28 年8月5日
各 位
会 社 名 株式会社中村超硬
代表者名 代表取締役社長 井上 誠
(コード番号:6166 東証マザーズ)
問合せ先 取締役社長室長 増田 宏文
(TEL.072-274-1072)


研究成果展開事業(研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP))
「ステージⅢ(NexTEP-A タイプ)」採択に関するお知らせ

当社と国立大学法人東京大学大学院工学系研究科 准教授 脇原徹(以下、
「東京大学」という。)で共同研
究を行っている研究課題「ゼオライトナノ粒子の製造方法と粒径制御技術」
(以下「本研究課題」という。
)が、
国立研究開発法人科学技術振興機構(以下「JST」という)の研究成果最適展開支援プログラム「A-STEP」の一
つであるステージⅢ(NexTEP-A タイプ)に採択されましたのでお知らせいたします。


1.採択課題及び効果について
ゼオライトのナノ粒子化により様々な用途で機能の向上が期待されますが、現在、ゼオライトナノ粒子
は市場に普及しておらず、その最たる要因として、製造コストが高く、量産が困難であることが挙げら
れます。
本研究課題は、上記の課題に対して、
「粉砕・再結晶化法」を用いたゼオライトナノ粒子における量産
技術の確立を主たる目的としております。ナノ粒子化したゼオライトは、光透過性が必要な透明樹脂用
吸湿剤、抗菌性の繊維、紙、インク等、汎用性が高い素材として期待されており、また、製品の性質や
審美性を損なわずにゼオライト特有の機能を付与することができます。
本件の採択により、当社は早期の市場投入を目指していくことで、新しい市場の創出及び関連市場の
活性化へとつなげてまいります。


2.A-STEP(研究成果最適展開支援プログラム)とは
A-STEP は大学・公的研究機関など(以下、
「大学等」という。
)で生まれた国民経済上重要な科学技術
に関する研究成果を基にした実用化を目指すための研究開発フェーズを対象とする技術移転支援プログ
ラムです。
大学等の研究成果からシーズ候補を企業の視点から掘り起こして、シーズとしての可能性を検証して顕
在化させるフェーズという実用化に向けた研究開発の初期段階から、顕在化したシーズの実用性を検証
する中期のフェーズ、さらには製品化に向けて実証試験を行うために企業主体で企業化開発を実施する
後期のフェーズまで、それぞれの研究開発フェーズの特性に応じた複数の支援タイプにより実施してお
り、ステージⅠ、ステージⅡ、ステージⅢの3つのステージから構成されています。当社が採択された
ステージⅢ(NexTEP-A タイプ)は、
「大学等の研究成果に基づくシーズを用いた、企業等が行う開発リス
クを伴う規模の大きい開発を支援し、実用化を後押しすることで、大学等の研究成果の企業化を目指
す。
」ことを目的としております。


「A-STEP」の概要については、JST の「A-STEP」のホームページ(下記 URL)をご参照ください。
URL : http://www.jst.go.jp/a-step/outline/index.html


「A-STEP」ステージⅢ NexTEP-A タイプの採択課題の詳細については、下記 URL をご参照ください。
URL : http://www.jst.go.jp/pr/info/info1198/index.html
今回、東京大学との共同研究が A-STEP「ステージⅢ(NexTEP-A タイプ)」の採択課題として決定されたこと
により、当該共同研究の進展に弾みがつくものと考えております。また、研究開発費が助成される(開発成功
時全額年賦返済 or 不成功時 10%返済)ことから、当該共同研究に係る資金負担によるリスクが軽減される効
果が期待できます。


当社は、今後も東京大学との連携を深め、また今回の採択による研究支援の効果を充分に活かし、引き続き
画期的な製品開発に真摯に取り組むことで、中長期的な成長を果たし、企業価値を向上させてまいる所存です。


3.今後の見通し
本件は同日付で開示しております「業績予想の修正に関するお知らせ」及び「平成 29 年3月期第1四半期
決算短信」に記載の平成 29 年3月期の連結業績予想数値に織り込んでおります。なお、今後の業績に重大な
影響を与えることが判明した場合には、速やかに開示いたします。



以 上

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