国立研究開発法人産業技術総合研究所と自律型自動合成装置の共同開発開始に関するお知らせ

平成 28 年1月 21 日
各 位
会 社 名 株式会社中村超硬
代表者名 代表取締役社長 井上 誠
(コード番号:6166 東証マザーズ)
問合せ先 取締役経営統括部長 増田 宏文
(TEL.072-274-1072)


国立研究開発法人産業技術総合研究所と
自律型自動合成装置の共同開発開始に関するお知らせ

当社と国立研究開発法人産業技術総合研究所(所在地:東京、理事長:中鉢良治、以下「産総
研」)バイオメディカル研究部門(所在地:つくば、部門長:近江谷克裕)は、医薬品創製の効率化
に資する自律型自動合成装置の共同開発に着手しましたので、その概要について下記のとおりお
知らせいたします。





化学合成における効率化や安全化を実現しうる革新的手法として、フロー合成(※1)装置の社
会的需要が急速に高まっております。当社は、自社の微細高精度流路加工技術をもって開発に
至った最適反応条件自動検索型フロー合成装置「X-1α」を既に販売し、様々な合成反応に対する
制御技術を蓄積しております。一方、産総研バイオメディカル研究部門は、構造生物学的解析な
らびに分子機能解析を複合した高度な創薬基盤技術を有しております。


本共同開発では、産総研バイオメディカル研究部門の保有する最先端の創薬技術に基づく機能
評価に付す化合物生産の効率化(期間短縮、低コスト)のため、24 時間自動運転可能な自律型自
動合成装置の開発を目指します。


当社は、高い専門性を有する外部機関との連携により、新たな取り組みを積極的に推進してお
ります。本共同開発により、付加価値の高い化合物受託合成事業の機会が広がるものと期待して
おります。


なお、本件が、当社の平成28年3月期の連結業績に与える影響は軽微であります。今後の業績
に重大な影響を与えることが判明した場合には、速やかに開示いたします。


(注1) フロー合成:化合物を取得する際の主な手法である「バッチ合成」は大きな反応釜を用いた合成手法であ
る。大容量を一度に合成できる反面、精密な条件制御が困難であると共に、多量の廃棄物を排出するなど、制御面、
環境面などの問題を有している。対して、「フロー合成」は連続的な原料供給により送液管内で合成する手法で、
合成条件の精密化を可能とするなどグリーン性、効率性、安全性の観点で利点の多い合成手法である。


以 上

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