国立大学法人東京大学との共同開発で獲得した革新的製造プロセスによるゼオライト・ナノ粉末のサンプル提供開始に関するお知らせ

平成 28 年 2 月 1 日
各 位
会 社 名 株式会社中村超硬
代表者名 代表取締役社長 井上 誠
(コード番号:6166 東証マザーズ)
問合せ先 取締役経営統括部長 増田 宏文
(TEL.072-274-1072)


国立大学法人東京大学との共同開発で獲得した
革新的製造プロセスによるゼオライト・ナノ粉末のサンプル提供開始に関するお知らせ


当社は、国立大学法人東京大学大学院工学系研究科(以下、「東京大学」という。) と共同開発で獲得
した革新的プロセスにより製造されたゼオライト・ナノ粉末のサンプル提供を開始しましたので、その
概要について下記のとおりお知らせいたします。



ゼオライトは、分子レベルの細孔を有する結晶性無機物質であり、その細孔内に様々な物質を吸着す
る性質を有しており、様々な用途に使用されています。石油精製や排ガス触媒のような化学分野、放射
性物質吸着などの環境分野、各種脱水剤や抗菌剤のような生活分野など、あらゆる民生・産業分野にお
いて活用されています。


ゼオライトは、一般的にミクロンサイズの粒子が流通しておりますが、粒子径をナノサイズ化するこ
とにより、飛躍的に基本性能が向上し、新たな用途への展開が期待されております。しかしながら、こ
れまでのナノ粒子製造手法ではあまりに製造コストが高く、具体的な市場評価が進んでおりませんでし
た。


当社は、東京大学と共同で、同大学が保有する「粉砕・再結晶化」技術を活用したゼオライトのナノ
粒子化のための革新的プロセスを開発し、低コストでゼオライト・ナノ粉末を製造することに成功いた
しました。


今後は、市場ニーズの確認及びその開拓を目的として、各種産業界に対し用途の多い「A型ゼオライ
ト・ナノ粉末」のサンプル供給を開始し、市場からのフィードバックをもとに事業化へのステップを進
めてまいります。


なお、本件が、当社の平成28年3月期の連結業績に与える影響は軽微であります。今後の業績に重
大な影響を与えることが判明した場合には、速やかに開示いたします。


〔共同開発機関〕
国立大学法人東京大学大学院工学系研究科
化学システム工学専攻
准教授 脇原 徹
以 上

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