5G用全面反射防止膜付き微小ボールレンズの量産技術確立

2019 年 11 ⽉ 28 ⽇
⽇本電気硝⼦株式会社




5G ⽤全⾯反射防⽌膜付き微⼩ボールレンズの量産技術確⽴

⽇本電気硝⼦株式会社(本社︓滋賀県⼤津市 社⻑︓松本元春)は、直径 0.5mm の微⼩ボールレンズに多
層反射防⽌膜を全⾯コーティングすることに成功し、その量産技術を確⽴しました。これにより⾼速化・⼤
容量化が求められる 5G(次世代通信規格)における光通信デバイスの⼩型化・⾼性能化に貢献していきま
す。


5G では、データ通信のさらなる⾼速化・⼤容量化が進むとともに、通信デバイスの⼩型化、⾼性能化が求
められています。5G において基地局までの情報通信の有⼒な技術の⼀つとして、光インターコネクト技術
が注⽬を集めています。この光インターコネクト技術を⽤いたデバイスでは、効率良く集光するために⾼透
過率かつ低反射のレンズが⽤いられ、また、デバイスとともにレンズの⼩型化も進んでいます。レンズは組
⽴て時に光軸⽅向の調整が必要ですが、レンズおよびデバイスの⼩型化により、その作業性の低下が課題と
なるため、設置⽅向に制約のない⼩径で⾼精度なボールレンズの需要が⾼まってきています。


このたび、当社は独⾃の成膜技術により直径 0.5mm という微⼩な⾼精度ボールレンズに、多層反射防⽌
膜を全⾯均⼀にコーティングすることに成功し、量産技術を確⽴しました。これにより、当社従来品(直径
0.75mm)よりも⼩型で⾼透過かつ低反射のボールレンズを市場に投⼊し、5G ⽤光通信デバイスの⼩型化
や伝送ロスの低減、集光効率の向上に貢献できます。更に、全⾯に均⼀な多層反射防⽌膜が付与されている
ため、レンズの設置⽅向の制約がなくなり、組⽴て⼯程の効率向上にも寄与します。


本製品は、12 ⽉ 4 ⽇(⽔)〜6 ⽇(⾦)に開催される第 3 回接着・接合 EXPO(千葉・幕張メッセ)の⽇
本電気硝⼦展⽰ブース(2ホール、ブース No.8-55)に出展予定です。



<本製品の特⻑とメリット>
・微⼩径品(直径 0.5mm)へコーティング可能
⇒デバイスの⼩型化に寄与
・ボールレンズ全⾯に均⼀な反射防⽌膜
⇒レンズの設置⽅向の制約がなく、設置⼯程の簡略化・デバイスの組⽴て効率の向上
・多層コーティングによる⾼い透過率(99.5%以上)
⇒伝送ロスの低減、集光効率の向上
・さまざまなガラス材料に対応
⇒設計⾃由度の向上(設計に合わせ最適な材料とコーティングが選択可能)

<今後の開発取組み>
・更なる⼩径化(より微⼩径のボールレンズへのコーティング)


<本製品の写真>




直径 0.5mm の本製品(写真左側)と
直径 0.75mm の当社従来品(写真右側)




<適⽤イメージ>




 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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