JOGMEC令和5年度「先進的CCS事業の実施に係る調査」公募において苫小牧エリアにおけるCCS実現可能性調査を受託

2023 年 7 月 19 日
各 位
会 社 名 出 光 興 産 株 式 会 社
代 表 者 名 代表取締役社長 木 藤 俊 一
(コード番号:5019 東証プライム市場)
問 合 せ 先 経理財務部 IR 室長 茂 木 大 輔
(TEL : 03 - 3213 - 9307)


JOGMEC 令和 5 年度「先進的 CCS 事業の実施に係る調査」公募において
苫小牧エリアにおける CCS 実現可能性調査を受託

石油資源開発株式会社(JAPEX、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:藤田 昌宏)、出光興産
株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:木藤 俊一)、ならびに北海道電力株式会社
(本店:北海道札幌市、代表取締役 社長執行役員:齋藤 晋)の 3 社(以下、3 社をあわせて「検討
3 社」)は、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の令和 5 年度「先進的 CCS(*1)事
業の実施に係る調査」に関する委託調査業務の公募(以下「本公募」)において、北海道・苫小牧エ
リアにおける CCS 実現可能性調査(以下「本調査」)の受託に係る契約を、本日 JOGMEC と締結しま
した。

本公募は、日本政府の「GX 実現に向けた基本方針」(*2)にて掲げられた、2030 年までの CCS 事業の
開始に向けた環境整備のため、模範となる先進性のあるプロジェクトを支援する方針にもとづき、
JOGMEC が実施したものです。審査の結果、本年 6 月に、CCS の普及拡大に向けたハブ&クラスター
(*3)
による事業の大規模化とコスト削減に取り組む「先進的 CCS 事業」の候補として、本調査を含む 7
案件が選定 (*4)されたものです。

今後、検討 3 社は、2023 年 1 月に発表した苫小牧エリアにおける CCUS(*5)の実現可能性に係る共同
検討(*6)のうち、CO2 の分離・回収、輸送、貯留に係る部分を、具体的に進めていきます。CO2 の分
離・回収については、出光興産は北海道製油所、北海道電力は苫東厚真発電所において、それぞれ必
要な設備の規模や仕様などを検討します。CO2 の貯留については、JAPEX にて、2030 年時点における
貯留量年間約 150 万トンを目標とした、苫小牧エリア内の貯留候補地点の選定と、地下への圧入やモ
ニタリングに必要な設備などの検討を実施します。また、CO2 の輸送に関しては、これらの拠点をつ
なぐパイプラインのルートや設備などの検討を、JAPEX を中心に進めていきます。なお、これらの検
討結果は、実現に必要な費用概算などを含めて本年度中に取りまとめ、JOGMEC へ報告する予定で
す。

検討 3 社は、本調査を通じて 2030 年までの CCS の事業開始を目指すとともに、本調査と連動した
CCUS 共同検討の一環として、CO2 の有効活用に係る可能性の検討を進めていきます。加えて、「2050
年カーボンニュートラル社会」実現に貢献するため、将来的なハブ&クラスター型の CCUS 事業への
拡大を視野に入れた、苫小牧エリアの行政や集積する企業群との対話を進めるとともに、地域の皆さ
まからの CCS/CCUS へのさらなるご理解をいただけるよう、引き続き取り組んでまいります。
以上
注)

*1: Carbon dioxide Capture and Storage(CO2 の回収・貯留)の略

*2: 2023 年 2 月 10 日付経済産業省(METI)プレスリリース「「GX 実現に向けた基本方針」が閣議決定されました」参照

*3: 地域にある複数の CO2 排出源からハブとなる拠点に CO2 を集めた上で、CO2 を輸送・圧入する効率的なサプライチェー

ンの形態

*4: 2023 年 6 月 13 日付 JOGMEC プレスリリース「国内初の CCS 事業化の取り組み~2030 年度までの CO2 貯留開始に向

け、調査 7 案件を候補として選定~」参照
*5: Carbon dioxide Capture, Utilization, and Storage(CO2 の回収・有効活用・貯留)の略

*6: 2023 年 1 月 26 日付検討 3 社プレスリリース「出光興産、北海道電力、JAPEX の 3 社が北海道・苫小牧エリアにおけ

る CCUS 実施に向けた共同検討を開始」参照


(参考)

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