出光興産・錦湖石油化学・住友商事、バイオマス製品のサプライチェーン構築に関する基本合意書を締結

2023 年5月 17 日


各 位
会 社 名:出 光 興 産 株 式 会 社
代表者名 :代表取締役社長 木藤 俊一
(コード番号:5019 東証プライム市場)
問合せ先 :経理財務部 IR 室長 茂木 大輔
(TEL : 03 - 3213 - 9307)




出光興産・錦湖石油化学・住友商事、

バイオマス製品のサプライチェーン構築に関する基本合意書を締結

出光興産株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:木藤 俊一、以下「出光興産」、錦湖石油化

学株式会社(KUMHO PETROCHEMICAL、本社:韓国ソウル特別市、CEO: Jong-Hoon Baek、以下「錦湖石油化学」、

住友商事株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員 CEO:兵頭 誠之、以下「住友商事」

の 3 社は、アジア市場におけるバイオマス化学製品のサプライチェーン構築と発展を目指し、バイオマスナフ
サ由来のスチレンモノマー(以下「バイオマス SM」
)の製造ならびにバイオマス SM を原料としたソリューショ
ンスチレンブタジエンゴム(以下「バイオマス SSBR」*)の製造に関する基本合意書を締結しました。バイオ
マス SSBR は 2024 年中に生産開始予定です。


本事業では、出光興産がマスバランス方式**で製造・供給するバイオマス SM を原料として、韓国最大の合
成ゴムメーカーである錦湖石油化学が高機能タイヤの原料となるバイオマス SSBR を製造します。住友商事は
サプライチェーン構築における全体のマネジメントを実施するとともに、バイオマス製品のマーケティングを
担います。


バイオマスナフサは、植物由来の原材料などから製造されているため、石油由来のナフサと比べて CO2 排出
量を抑制することが可能です。本事業では、バイオマス製品の製造を通して、化学産業の CO2 排出削減を目指
します。


バイオマス製品のサプライチェーンは、新たな市場を開拓していく必要があることから、従来の販売スキー
ムと比較して、原料であるバイオマスナフサの調達からバイオマス製品製造までのサプライチェーン全体にお
けるより強いパートナーシップが求められます。3 社は強力なサプライチェーン構築を通して、化学産業の
CO2 削減および低炭素社会の早期実現に貢献していきます。


*SSBR:スチレンモノマー、ブタジエンから作られる合成ゴム。耐摩耗性、機械強度などに優れ、自動車用タイヤ、ホース、防振ゴム等、
さまざまな分野に使用される。
**マスバランス方式:原料から製品への加工・流通工程において、ある特性を持った原料(例:バイオマス由来原料)がそうでない原料
(例:石油由来原料)と混合される場合に、その特性を持った原料の投入量に応じて、製品の一部に対してその特性の割り当てを行う手
法。複数の生産工程を経て製品化に至る化学産業では、サプライチェーンのバイオマス化を推進させる手段としてマスバランス方式が有
効とされている。

以上

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