筑波大学とフォーカスシステムズ、三次電池の実装に関する共同研究を開始

プレスリリース
国立大学法人 筑波大学
株式会社フォーカスシステムズ
2019 年 3 月 26 日

筑波大学とフォーカスシステムズ、三次電池の実装に関する共同研究を開始

~発電機能を有した低コストで安全な新しい電池の開発を目指して~

国立大学法人 筑波大学(茨城県つくば市、学長:永田恭介)と株式会社フォーカスシステムズ(東
京都品川区、代表取締役社長:森啓一)は、温度差による発電機能を搭載した電池を「三次電池」と
命名し、その実装を目指した基礎研究を共同で開始しました。

身 近 に 存 在 す る 「 温 度 変 化 ( 28 度 ~ 50 度 ) を 利 用 し た 発 電 機 構 を 有 し た 新 た な 電 池

型 の 発 電 機 構「 三 次 電 池 」は 、従 来 の 使 い 捨 て 電 池 や 充 電 池 の「 交 換 」 廃 棄 」と い っ た

既存の問題を解決することができる技術です。
こ の 三 次 電 池 の 実 装 が 実 現 す れ ば 、 後 ま す ま す 増 加 す る IoT機 器 や そ の 他 の 小 型 電

子 機 器 に も 利 用 す る こ と で 電 池 交 換 を 極 小 化 し た 環 境 に や さ し い 低 コ ス ト IoTシ ス テ

ム」の開発も可能となります。

こ の 技 術 は 、新 し い「 エネルギーハーベスト( 環 境 発 電 ) ※ 」を 活 用 し た 社 会 実 現 の 一 翼
を担いうる夢の技術です。

身の回りにあるわずかなエネルギーを電力に変換し活用することを目的とした技術

【三次電池とは】
リチウムイオン電池などの二次電池は、電気エネルギーで充電すれば、 何度でも使うことができま
す。筑波大学では、電気エネルギーの代わりに環境熱で充電できる電池「三次電池」を提案し、研究
開発を進めてきました。
筑波大学とフォーカスシステムズとの共同研究では10mⅤ/Kの熱起電力を発生する材料を開発
し、コインセルで性能評価を行うことを目標としています。

【 本件に関するお問い合わせ 】
<国立大学法人筑波大学>
数理物質系/エネルギー物質科学研究センター 教授 守友 浩
メール:moritomo.yutaka.gf@u.tsukuba.ac.jp
TEL :029-853-4337

<株式会社フォーカスシステムズ>
管理本部 総務部 IR・広報担当
メール:koho@focus-s.com
TEL :03-5421-7790
HP :http://www.focus-s.com/
以上
【別紙】


1.「一次電池または二次電池」と「三次電池」のコスト比較

従来の
三次電池
一次電池または二次電池

・電池寿命を考慮したシステム設計 ・三次電池の調達
・新品電池の適正な調達 ・IoT機器への三次電池のセット
初期費用
・IoT機器への新品電池のセット ・IoT機器の初期設置
・IoT機器の初期設置

・寿命や残量に合わせた交換計画 ・電池故障時の交換
・新たな電池の適正な調達や充電計画
運用費用 ・IoT機器の電池交換
・電池交換後の再設置
・使用不可電池の廃棄



2.展望
株式会社フォーカスシステムズは、1977 年に設立され、公共・通信・情報セキュリティ等、社会
性の高い分野におけるシステム開発・運用に携わってきました。また、IoT分野においては、自社
製品のビーコンやそれを活用したシステム開発等の実績を有しています。筑波大学との本共同研究で
は、三次電池のより有効的な実装を目的に、筑波大学が有する資源にフォーカスシステムズがこれま
で培ってきた技術やノウハウに基づくIT視点を組み合わせることで、三次電池を利用した環境にや
さしいシステムの開発等、IT技術で社会課題に取り組むことを目指します。
以上

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