日本免疫学会学術集会における発表のお知らせ

平成30年12月7日
各 位
会 社 名 株 式 会 社 メ ド レ ッ ク ス
代表者名 代表取締役社長 松 村 米 浩
(コード番号:4586 東証マザーズ)
問合せ先 取締役経営管理部長 北 垣 栄 一
(TEL. 03-3664-9665)


日本免疫学会学術集会における発表のお知らせ

平成30年12月10~12日に開催される第47回日本免疫学会学術集会において、当社と東京医科歯科
大学が共同で実施した研究成果が発表されることになりましたのでお知らせいたします。


◇第47回日本免疫学会学術集会 開催概要
会期:平成29年12月10日(月)~12日(水)
会場:福岡国際会議場
URL:http://icongroup.co.jp/47immunology/


◇当社と東京医科歯科大学との共同での発表演題
“Silencing effects of B7-DC in cutaneous DCs on allergic skin diseases”
(アレルギー性皮膚疾患の皮膚樹状細胞に対するB7-DCのサイレンシング効果)


[目的]
PD-1リガンドの1つであるB7-DC(CD273)は、重要な共刺激分子CD86と共に、活性化されたDC(樹状
細胞)上に発現誘導される。PD-1(B7-H1媒介)のレギュレーションについてはよく理解されているが、
B7-DCの、特にDC上の生理的役割については、まだ解明されていない。我々はこれまでに、ジニトロ
フルオロベンゼンによって誘発された接触過敏症(CH)の誘発期における耳皮膚へのCD86または
B7-DCのsiRNAが、局所塗布によってCHの応答を効果的に阻害することを発表し、両分子(CD86と
B7-DC)が共刺激分子として機能することを示唆していた。本研究において、我々はCHにおけるB7-DC
サイレンシングのより詳細なメカニズムを研究し、さらにNC/Ngaアトピー性疾患(AD)マウスにおけ
るB7-DCサイレンシング効果についての試験を行った。
[結果と考察]
ILTS軟膏に混合したB7-DC SiRNAを局所的に塗布することによって、mRNAおよび、B7-DCの発現タン
パク質レベルの下方制御(抑制)が起こり、さらに部分的な炎症誘発性サイトカイン発現(IL-1α、
IL-1β、TNF-αとMip-1α)の減少が起こった。皮膚DCに対する部分的な補充と活性化、およびハプ
テンを捕獲されたDCの所属リンパ節への移動も阻害された。CD86 siRNAサイレンシング効果と比較
すると、抑制効果はわずかに低かった。PD-1/B7-H1の欠如はB7-DCサイレンシングの有効性に影響を
及ぼさなかった。したがって、B7-DCサイレンシングの効果はPD-1/B7-H1に依存しないことが示唆さ
れた。DCのB7-DCサイレンシングは、T細胞に依存しない自然免疫応答に影響を及ぼす可能性がある。



NC/Ngaアトピー性疾患を発症させた後、マウスにsiRNA処置を4週間行った。これまでの我々の一貫
的な観察によると、CD86 siRNA処置はアトピー性疾患を効率的に改善していた。しかし、B7-DC siRNA
処置では改善されなかった。これらの結果により、CHとADモデルにおいてCD86とB7-DCへの効果が、
それぞれ異なることが示唆された。


以 上





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