日本癌学会学術総会における発表のお知らせ

平成30年9月3日
各 位
会 社 名 株 式 会 社 メ ド レ ッ ク ス
代表者名 代表取締役社長 松 村 米 浩
(コード番号:4586 東証マザーズ)
問合せ先 取締役経営管理部長 北 垣 栄 一
(TEL. 03-3664-9665)


日本癌学会学術総会における発表のお知らせ

平成30年9月27~29日に開催される第77回日本癌学会学術総会において、東京医科歯科大学等と
当社が共同で実施した研究成果「皮膚がんに対するmiR-634軟膏の経皮局所投与による治療可能性」
が発表されることになりましたのでお知らせいたします。


◇第77回日本癌学会学術総会 開催概要
会期:平成30年9月27日(木)~29日(土)
会場:大阪国際会議場
URL:http://www.congre.co.jp/jca2018/


◇東京医科歯科大学等と当社との共同での発表演題
平成30年9月28日 16:30-17:15 ポスターセッションE会場
P-2415 Therapeutic potential of the topical treatment of miR-634 ointment for skin cancer
(皮膚がんに対するmiR-634軟膏の経皮局所投与による治療可能性)
【概要】
腫瘍抑制機能を持つマイクロRNA(microRNA, miR)は同時に多数のがん遺伝子を標的とすること
が可能であり、がん治療における有用な治療剤として期待されている。我々は、これまでにmiR-634
の過剰発現が、様々ながん細胞におけるミトコンドリアの恒常性、抗アポトーシス、抗酸化、自食
作用等のがん細胞の生存に関わる遺伝子に直接作用することによって、ミトコンドリアのアポトー
シス経路を活性化させることを見出している。
ドラッグデリバリーシステムの開発は、miRに基づく治療を実現するには極めて重要である。経皮
局所的な薬物療法は皮膚がん治療において考慮すべき選択肢であり、我々は、皮膚がんモデルマウ
スにmiR-634軟膏を経皮局所的に投与する治療の可能性を実証した。 我々は、miR-634の発現強化は、
ヒト表皮がん細胞であるA341細胞のアポトーシスを効果的に誘導できることを確認した。マウス
A341細胞の異種移植腫瘍における、 miR-634軟膏による経皮局所治療は、顕著に腫瘍細胞の増殖を抑
制した。さらに、miR-634軟膏の経皮局所治療はまた、発がん物質によって誘導したマウス皮膚乳頭
腫モデルにおいても腫瘍の増殖を抑制した。
このように、miR-634軟膏による経皮局所治療は、皮膚がんに対する治療アプローチの一つになる
ことが示唆された。
以 上

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