米国癌学会(AACR)年次総会での「PCDC」、「CBA-1205」および「CBA-1535」の発表のお知らせ

2023 年4月 10 日
PR 情報

各 位
会 社 名 株式会社カイオム・バイオサイエンス
代表者名 代 表 取 締 役 社 長 小 林 茂
(コード:4583 東証グロース)



米国癌学会(AACR)年次総会での「PCDC」「CBA-1205」および「CBA-1535」の発表のお知らせ




この度、当社が研究開発を進めるがん治療用抗体の「PCDC」「CBA-1205」および「CBA-1535」に関する4つ

の演題を米国癌学会年次総会(開催地:フロリダ州オーランド オレンジ・カウンティ会議センター、開催期
間:2023 年4月 14 日(金)~4月 19 日(水)
)において発表することが決まりましたので、お知らせいたし
ます。


PCDC は、CDCP1 を標的とした当社が保有する ADC 用途のがん治療用抗体で、現在、製薬企業への導出活動を
進めております。今年度の米国癌学会では、本抗体に薬物を搭載した抗体薬物複合体(ADC)の動物モデルに
おける強い腫瘍増殖抑制効果のデータなどを発表いたします。
CBA-1205 については、現在、日本国内で臨床第 1 相試験を実施しております。本総会では、安全性を中心
に固形がんの患者さんで評価を行った第 1 相試験前半パートの速報について治験責任医師から発表いたします。
また、動物モデル(HCC 移植モデル)における CBA-1205 とレンバチニブの併用による高い併用効果について
も発表いたします。
CBA-1535 は、当社が保有する多価抗体作製技術 Tribody™を用いたがん治療用抗体です。本総会では、これ
までに当社が取得した動物モデルにおける CBA-1535 の抗腫瘍効果について発表いたします。



➢ 学会発表の概要は以下の通りです。
PCDC(非臨床試験データ)
日 時:2023 年4月 16 日(日)PM1:30-PM5:00
発表会場:セクション 16
発表形式:ポスター
タイトル:
「Antibody drug conjugate using a novel anti-CDCP1 antibody with low hematopoietic
stem-cell binding and rapid internalization showed high efficacy for solid
cancer.」


CBA-1205(非臨床試験データ:レンバチニブとの併用)
日 時:2023 年4月 17 日(月)AM9:00-PM12:30
発表会場:セクション 25
発表形式:ポスター
タイトル:
「Synergistic and long-lasing anti-tumor efficacy of CBA-1205, a novel
glycoengineered humanized antibody targeting DLK-1, in combination with lenvatinib
in human HCC xenograft models.」


CBA-1205(臨床試験データ:第 1 相試験前半パート)
日 時:2023 年4月 18 日(火)AM9:00-PM12:30
発表会場:セクション 45



発表形式:ポスター
タイトル: phase I, first in human study of CBA-1205, glycoengineered humanized anti-DLK-1
「A
monoclonal antibody in patients with advanced solid tumors.」


CBA-1535(非臨床試験データ)
日 時:2023 年4月 17 日(月)PM1:30-PM5:00
発表会場:セクション 23
発表形式:ポスター
タイトル:
「Preclinical characterization of CBA-1535, a novel bi-specific tribody, with two
binding sites to 5T4 and one site to CD3.」



➢ 米国癌学会年次総会 HP
AACR Annual Meeting 2023 | Meetings | AACR




<参考情報>
➢ 「PCDC」
:ヒト化抗 CDCP1 抗体の導出活動状況
当社では、本抗体に薬物付加した抗体薬物複合体(ADC)用途として PCDC の研究を進めており、PBD/MMAE/
アマニチンなど複数の薬物を付加した薬効等のデータパッケージを基に現在導出活動を進めております。
* PCDC
PCDC は肺がん、乳がん、結腸直腸がんなど多くの固形がんに発現がみられる有望な治療標的(抗原)「CDCP1(CUB
domain containing protein 1)
」に結合するヒト化モノクローナル抗体で、腫瘍細胞内に取り込まれるインターナリ
ゼーション活性を有しております。本抗体は結合特性および毒性プロファイルに基づく、広い有効域と安全域が期待
されております。


➢ 「CBA-1205」
:ヒト化抗 DLK-1 抗体の開発状況
当社では、がん治療用抗体 CBA-1205 の国内臨床第 1 相試験を実施しております。これまでに臨床第 1 相試
験前半パートで固形がんの患者さんに対する高い安全性を確認しており、現在、肝細胞がん患者さんを対象に
安全性と初期の有効性を評価する後半パートに移行しております。
* CBA-1205
CBA-1205 は肝臓がんを中心とする固形がんの細胞表面に発現している抗原(標的分子)「DLK-1(Delta-like 1
homolog)
」に結合し、がんの増殖活性を阻害するヒト化モノクローナル抗体であり、当社が開発を進める医薬候補抗
体です。DLK-1 は幹細胞や前駆細胞といった未熟な細胞の増殖、分化を制御すると考えられており、肝臓がんの細胞
表面に発現し、その増殖に関与していることが発見された、新しいがん治療の標的になりうる可能性がある分子です。


➢ 「CBA-1535」
:ヒト化抗 5T4 抗 CD3 多重特異性抗体の開発状況
当社では、固形がんの患者さんを対象にがん治療用抗体 CBA-1535 の国内臨床第 1 相試験を実施しておりま
す。CBA-1535 単剤での安全性および初期の有効性の確認を目的とした前半パートを 2022 年 6 月から開始して
おります。
* CBA-1535
CBA-1535 は多価抗体作製技術 Tribody™を用いて作製されたがん治療用抗体で、一つの分子でがん細胞上に発現する
5T4 と免疫細胞に発現する CD3 に結合し、免疫細胞の増殖と活性化を誘導して強力な細胞傷害活性を発揮する(T Cell
engager)ことが期待されている薬剤です。


以 上



【本件に関する問い合わせ】
株式会社カイオム・バイオサイエンス IR 担当
電話:03-6383-3746





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