研究用試薬「27600:Gd-IgA1(Galactose-deficient IgA1)AssayKit-IBL」の製造販売に関するお知らせ

平成 28 年 5 月 27 日
各 位
会 社 名 株 式 会 社 免 疫 生 物 研 究 所
(コード番号:4570)
本店所在地 群馬県藤岡市中字東田 1091 番地1
代 表 者 代表取締役社長 清 藤 勉
問 合 せ 先 取締役事業統括推進本部長 中 川 正 人
電 話 番 号 0274-22-2889(代表)
U R L http://www.ibl-japan.co.jp


研究用試薬「27600:Gd-IgA1(Galactose-deficient IgA1)Assay
Kit-IBL」の製造販売に関するお知らせ

当社は、サンドイッチ ELISA 法を用いた「糖鎖不全 IgA1(Gd-IgA1)測定キッ
ト」の製造販売に関して、開発元の協和発酵キリン株式会社と試料譲渡契約を
交わし、研究用試薬としての製造販売を開始致しますので、お知らせいたしま
す。



1.製品の概要
近年、ガラクトース欠損型異常糖鎖 IgA1(Galactose-deficient IgA1; Gd-
IgA1)は、IgA 腎症患者の病態発症および進展に関与する因子として注目を集め
ています。IgA 腎症は、検尿で血尿や蛋白尿を認め、腎臓の糸球体に免疫グロブ
リンの IgA という蛋白が沈着する病気で多くは慢性の経過をたどります。日本
では慢性糸球体腎炎の約40%が IgA 腎症であり、国内患者数は年間 2-3 万人
と推定されています。患者の30~40%が末期腎不全に至る予後不良の病気
です。 その確定診断には腎生検による病理診断が必要であり、 簡便な検査法が切
望されています。
ヒト IgA1 分子の重鎖ヒンジ領域には O 結合型糖鎖修飾領域があり、IgA 腎症
患者では Gd-IgA1 として血中を循環していると考えられています。
これまでの研究で、IgA 腎症患者における血清 Gd-IgA1 レベルが、健常者ある
いは非 IgA 腎症患者に比べて高値であることが示され、血清 Gd-IgA1 を測定す
ることの意義と重要性が認識されつつあります。 Gd-IgA1 Assay Kit-IBL は、

世界に先駆けて開発されたヒト Gd-IgA1 のガラクトース欠損ヒンジ配列を特異
的に認識するモノクローナル抗体を用いた測定系です。これまで用いられてい
たレクチンによる測定系に比べて、正確かつ安定した測定が可能になったこと
から、広く IgA 腎症の研究に用いられることが期待でき、大規模な試験にもご
利用頂けます。
*本製品は研究用試薬であり、体外診断用医薬品ではありません。
製品名 Gd-IgA1(Galactose-deficient IgA1)Assay Kit-IBL

使用目的 血清又は血漿中の Gd-IgA1 の測定

少数の検体から多数の検体まで幅広く、簡便に対応すること
特徴 ができるようになり、製薬企業、検査センターや病院の検査
部門などでも広く測定することが可能となります。
発売予定日 平成 28 年6月1日



2.今後の見通し
当該製品の今期業績に与える影響は、現在精査しておりますが、今後公表
すべき事項が生じた場合には、速やかにお知らせいたします。

以上

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