VEGFの特異的エピトープを含むDNAワクチンに関する特許を取得(日本)

News Release

平成 30 年 11 月 14 日
アンジェス株式会社



VEGFの特異的エピトープを含むDNAワクチンに関する特許を取得(日本)




当社は、新たに DNA ワクチンに関する国内特許を取得いたしましたので、以下の通りお知らせ
いたします(特許第 6422022 号)。


本特許は、癌の治療又は予防を目的とした DNA ワクチン※1に関する用途特許です。生体の免
疫には一般に、抗体産生による液性免疫と免疫細胞が直接に対象細胞を攻撃する細胞性免疫の
2種類がありますが、VEGF※2のような液性因子の特異的エピトープ※3を挿入することで、細胞性免
疫による正常な血管への悪影響を避けながら、腫瘍の血管新生を効果的に抑制し、癌を治療又は
予防する効果が期待されます。




※1 DNA ワクチンは、たんぱく質の設計図である DNA そのものを体内に導入し、目的の抗原を体内で作ることに
より効果を発揮します。抗原が体内で作られると、生体は抗原を攻撃する分子(抗体)を作り出し、異物を排除する
免疫反応が引き起こされます。DNA ワクチンはこの作用を活用した治療薬です。


※2 VEGF(血管内皮細胞増殖因子)とは、血管内皮細胞を増殖させ、血管の形成を促す糖たんぱく質。癌・関節
リウマチ・加齢黄斑変性症など異常な血管新生を伴う疾患に対しては、この VEGF の働きを阻害する治療薬が使用
されます。


※3 エピトープとは、抗体が認識する抗原の一部分のこと。抗体は病原微生物や高分子物質などと結合する際、
その全体を認識するわけではなく、エピトープを認識して結合します。


以上


お問い合わせ先

アンジェス株式会社 経営戦略本部 経営企画部 広報・IR 担当

TEL: 03-5730-2641

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