auカブコム証券様の導入事例を公開

<プレスリリース カテゴリー:サービス導入事例発表>


2022 年 6 月 10 日
報道関係者各位
アイビーシー株式会社



au カブコム証券様 のシステム運用 DX 事例
高度な情報分析で証券取引システムの障害ゼロへ!
~ 詳細な性能分析とフロー解析を一括管理しシステムのオブサーバビリティを実現 ~


アイビーシー株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:加藤 裕之、以下 IBC)は、
au カブコム証券株式会社様のシステム運用 DX 事例を公開しました。




au カブコム証券株式会社は、大手ネット証券
唯一の「完全システム内製化(自社開発 運用)
・ 」
をおこなっている。ネット証券の最も重要なイ
ンフラ資源であるバックシステムからフロン
トシステムまでを内製化することにより、特色
あるサービス展開と高い経営効率性を同時に
実現している。また、三菱 UFJ フィナンシャ
ル・グループ(MUFG グループ)のネット金
融サービスの中核会社としてグループ各社と
の連携によりさまざまなサービス展開をおこ
ない、KDDI グループの金融持ち株会社とのジョイントベンチャーにより「通信と金融サービス
の融合」を実現している。


利用開始:2021 年 10 月 System Answer G3
・API オプション ・Stats Option ・将来予測オプション ・Flowmon
監視規模:20,000 項目
監視対象:システムインフラ監視


【ポイント:System Answer G3 × Flowmon の活用】
東証が定めるマーケットアクセスルールの中に、2021 年 1 月より「発注抑止機能導入の義務付
け(異常なトラフィックを検知できる仕組みを導入し、検知した場合は即座に止めること)」とい
う項目が新たに導入された。
au カブコム証券ではそれに対応するため、
「取引所ゲートウェイや発注サーバーから異常な SYN
トラフィックや SYN パケットが出ており、かつその SYN パケットに対して ACK 応答がない
ものを一定率検知すると、アラートを発報する」という仕組みを採用した。


これを実現するために導入した
のが ネットフロー解析ツール
Flowmon である。Flowmon で
は、キャプチャーしたデータを
ネットフロー化し、個々の TCP
セッションを見える化すること
ができる。


2022 年 5 月にリリースされた
G3 の「Flowmon 連携機能」で
は、Flowmon で取得したデータ
を G3 の画面上で確認できる
ようになり、G3 で取得している他のデータとの比較がより容易になった。
au カブコム証券のシステムでは、物理的な入り口となるゲートウェイは 1 か所だが、
「kabu ス
テーション®」などのアプリや PC 取引サイトなど、通信先のサービスが多岐にわたる。サービ
スごとの分析をおこなうには Flowmon で取得したネットワークトラフィックの内訳データの活
用や、分析時間のさらなる短縮には Flowmon と G3 との連携が必須だと考える。


【導入背景】
au カブコム証券のシステム技術部は、証券取引における巨大なネットワーク基盤の設計構築から
運用監視まで幅広く対応している。元々運用監視業務においては、フリーツールの Cacti と Excel
マクロを使用していたが、運用の負荷が高く、設計構築作業が入る時期には運用監視に時間を割
くことができなくなるという課題を抱えていた。また、
「性能情報の取得が網羅的ではなく、分析
のために欲しい情報が足りないことがある」
「監視画面がわかりにくく、慣れた担当者でなければ
扱いにくい」といった壁にぶつかり、なかなか調査が進まないときもあった。
そんな中、データセンターの移転にともない、全ての機器を刷新して新しいネットワークトポロ
ジーが出来上がることになった。しかし運用監視の体制が従来のままでは、せっかくの新設備を
理想的な状態で管理することが出来ない。そこでデータ取得の部分から抜本的に改善すべく、新
たな監視ツールを検討することになった。


【採用理由】
au カブコム証券の監視すべき対象は、社内システムや自社の開発環境はもちろん、商用取引にか
かわるネットワーク機器(東証の arrownet と接続している末端のルーターから内側にある機器)

お客様向けのサービスに係る Web アプリ(「kabu ステーション®」など)、Web サイトなど多岐
にわたる。 Cacti ではリソースやデータベースの負荷の都合上、必要最低限の機器しか監視設定
をしていなかった。全機器・サービスを対象にネットワーク性能を一元管理できるツールが必要
となった際に辿り着いたのが System Answer G3 であった。G3 の
 「1 分間隔の監視データにより詳細な分析がおこなえる」
 「直観的な操作ができるため、監視設定などの学習コストが低い」
という特長は au カブコム証券がまさに求めていたポイントであった。定点観測においてはベー
スライン分析 / 将来予測においてはトレンドライン分析と今後の運用に役立つ分析機能を豊富
に持っており、運用管理や分析手法の学習コストを削減しつつ、システムの運用監視を整備・高
度化していくための要件を満たせると感じた。


【効果・感想】
G3 の導入により監視できる範囲は広がり、監視すべき対象のほとんど全てである 300 台もの機
器を監視することができている。 G3 を導入したことで、取得する項目のテンプレート化ができ
ているため、機器の接続箇所が増えたり、機器増強(スケールアウト)などの際にももれなく監
視追加することができる。これは運用監視・管理的にはかなりのメリットであり、運用負荷軽減
や登録漏れなどのミスを防ぐことが出来ている。


また、障害原因調査において、障害発生の正確な時間を知ることは重要なポイントである。G3 で
は 1 分間隔でデータを取得しており、 分平均などに丸められることがないため、
5 グラフ同士の
相関関係を正確に確認でき、障害原因がネットワーク側かサーバー側かの切り分けに役立つよう
になった。また、マルチベンダーの機器を手軽に監視でき、AWS などのクラウド環境の状況まで
見られるようになったのもありがたい。


【更なる高度化への取り組み】
au カブコム証券の口座数は年々増加しており、インフラの機器台数や提供するサービスも増えて
きている。 G3 の「Flowmon 連携機能」を、サービスごとのトラフィックの見える化のために活
用していきたい。
<企業情報>【アイビーシーについて】
IBC は、2002 年の設立以来、性能監視分野に特化した事業を展開しており、IT システムの稼働状
況や障害発生の予兆などを把握する IT システム性能監視ツールの開発 販売およびコンサルティ

ングを手掛けています。


社 名:アイビーシー株式会社
本 社:〒104-0033 東京都中央区新川 1 丁目 8 番 8 号 アクロス新川ビル 8F
代 表 者:代表取締役社長 加藤 裕之
設 立:2002 年 10 月
事業内容:IT システム性能監視ツールの開発/販売/サポート
IT システムの性能評価サービス
IT システムの設計・構築、コンサルティング
IoT セキュリティ基盤サービスの開発/提供
各種機器、ソフト販売


<本件に関するお問い合わせ>
■アイビーシー株式会社
電話 :03-5117-2780
E-mail:info@ibc21.co.jp

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