株式会社NOBORI、AI医療技術「COVID-19肺炎画像解析プログラム Ali-M3」の販売を開始

Press Release

2020 年6月 29 日
報道関係者各位
テクマトリックス株式会社
(東証一部 /証券コード:3762)




株式会社 NOBORI、

AI 医療技術「COVID-19 肺炎画像解析プログラム Ali-M3」の販売を開始

当社の連結子会社(持ち株比率:66.6%)である株式会社 NOBORI(本社:東京都港区 代表取締役社長:
依田 佳久)は、エムスリー株式会社(本社:東京港区 代表取締役:谷村 格、以下「エムスリー」
)と共
同で手掛ける医用画像診断支援 AI プラットフォーム事業において、胸部 CT 画像から COVID-19 肺炎に見られ
る画像所見の確信度を提示し、医師の診断支援を行う医用画像解析ソフトウェア「COVID-19 肺炎画像解析プ
ログラム Ali-M3」の販売を開始いたしますのでお知らせいたします。
本製品について、
エムスリーと共に推進する、エムスリーエッジサーバー(NOBORI ユーザー施設では、
NOBORI
CUBE で併用可能)を用いることで、院内 PACS と接続し、多くの医療機関にご活用頂けるよう努めて参りま
す。





AI 医療技術「COVID-19 肺炎画像解析プログラム Ali-M3」の販売開始



株式会社 NOBORI は(本社:東京都港区、代表取締役:依田 佳久、 以下、
「NOBORI」
)は、胸部 CT 画像か
ら COVID-19 肺炎に見られる画像所見の確信度を提示し、医師の診断支援を行う医用画像解析ソフトウェア
「COVID-19 肺炎画像解析プログラム Ali-M3」
(以下、「本製品」
)の販売を開始いたします。本製品は「医
薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(医薬品医療機器等法)
」に基づき、厚
生労働省に医療機器の承認を取得 1)しております。 COVID-19 と日々対峙する全国の医療機関に広く展開
して参ります。


1.背景
COVID-19 の感染拡大は、国内外で深刻な社会問題に発展しています。国内では、感染拡大の第一波で
医療崩壊寸前の危機に迫られ、国家「緊急事態宣言」が発令されました。現在、緊急事態宣言は解除されま
したが、第二波に備えた予防対策や迅速診断・ワクチン・治療薬の開発は急務とされています。今後の経済
活動の回復には、このような新規の医療技術開発が不可欠です。
COVID-19 の確定診断は PCR 検査により行われますが、肺炎疑いの症状を有する患者では、診療時に胸部
CT 検査が実施されるケースも少なくなく、検査直後に COVID-19 肺炎所見の存在可能性の判断補助を行うツ
ールは有益であると考えます。特に、日本は世界有数の CT 保有国 2) であり、通常診療や救急診療での CT
検査は一般的とされていますので、肺炎疑い患者のトリアージ 3) の補助ツールとして、本製品が広く活用
されることが期待されます。
本製品は、医師の判断の補助ツールですが(医師の判断無しに確定診断を行うものではありません)、
COVID-19 と日々対峙する全国の医療機関における医療崩壊を食い止める手段、及び医師、看護師をはじめ
とする医療従事者の方々のご負担を少しでも軽減する手段として、お役に立ちたいという想いで開発して
参りました。


2.本製品について
本製品は、アリババクラウドの開発機能を担う Alibaba Damo Technology CO., Ltd によって開発された
AI アルゴリズムを活用したプログラムです。主な機能は、 COVID-19 肺炎に見られる画像所見の確信度提

示機能」及び「関心領域のマーキング機能」になります。本製品プログラムは、7,038 例の検査画像デー
タ(内 COVID-19 肺炎の検査画像データ 3,067 例)を学習データとして用い、ディープラーニングを活用し
て開発されています。
今般、国内検査画像データ(約 800 例)を用いた臨床性能試験により、本製品の精度評価を実施し、製造
承認の取得に至りました。エムスリー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:谷村 格)と共に推進す
る、エムスリーエッジサーバー(NOBORI ユーザー施設では、NOBORI CUBE で併用可能)を用いることで、院
内 PACS と接続し、多くの医療機関にご活用頂けるよう努めて参ります。
COVID-19 肺炎の確信度
High/Mid/Low の 3 分類で表



関心領域のマーキング




COVID-19 肺炎所見の確信度
(0.000~1.000)を表示




3.特別無償支援について
全国の 100 施設の医療機関を対象とし、4 カ月間の無償支援も行います。本製品の利用を希望される医療
機関は、下記 URL の応募ページよりお申込み下さい。エントリー頂いた施設様に先着順に詳細のご案内を
させて頂きます。
■エントリー応募ページ URL
https://m3comlp.m3.com/lp/m3com/covid19_dokuei
エントリーには、エムスリーが運営する m3.com 会員資格が必須になります。会員登録をされていない方
は、ご登録後の申請をお願い致します。
尚、本製品開発は、ソニー株式会社の「新型コロナウイルス・ソニーグローバル支援基金」により、資金
面での開発支援も頂いて推進をしています。
1) エムスリーの子会社である株式会社 MIC メディカル(本社:東京都港区、代表取締役:三橋 正伸)が製造販売業

を担い、承認取得をしました。



2) OECD Health Statistics(2017 年)では、人口 100 万人に対し 111.49 台で、2017 年時点のデータがある 34 カ国

の中で最も高い数字です。



3) 傷病の緊急度や重症度に応じて治療優先度を決めることです。災害時の医療救護に当たっては、現存する限られ

た医療スタッフや医薬品等の医療機能を最大限に活用して、可能な限り多数の傷病者の治療にあたることが必要とされ

ています。東京都健康福祉局 / https://www.fukushihoken.metro. tokyo.lg.jp/iryo/kyuukyuu/saigai/triage.html)





■協働パートナー
エムスリー株式会社について
日本の医師の約 9 割が登録している医療情報配信ポータルサイト「m3.com」を運営してお
り、製薬業界を中心にマーケティング支援サービスや治験支援サービス等を提供しています。
また、米国、英国、中国など海外への事業展開も積極的に進めています。2017 年 4 月には M3
AI ラボを発足し、画像診断を含めた AI 医療機器の開発支援など先端医療分野での事業拡大を
推進しています。
エムスリー株式会社の詳細情報は https://corporate.m3.com/をご覧ください。

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