新たな食品原料として「食品用ユーグレナエキス」を規格化

News Release

2018 年 4 月 9 日


新たな食品原料として「食品用ユーグレナエキス」を規格化
~飲料や食品への加工、添加がしやすくなり、幅広い活用が可能に~

株式会社ユーグレナ

株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区、社長:出雲充)は、微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ、
以下ユーグレナ)を用いた新たな食品原料として、
「食品用ユーグレナエキス」(図 1)を規格化※したこ
とをお知らせします。※ 原料としての品質基準を定めること。




図 1:「食品用ユーグレナエキス」の写真


「食品用ユーグレナエキス」は、熱水にてユーグレナ粉末からユーグレナの成分を抽出した、熱水抽出
エキスです。
ユーグレナ粉末自体は、食品や飲料で使用する際、粒子のサイズの関係で分散性に限界がありましたが、
今回規格化した「食品用ユーグレナエキス」は低分子化された水溶性画分の物質を多く含むため、飲料や
食品に加工、添加がしやすくなり、より幅広い用途で活用することが可能となります。


なお、当社では「食品用ユーグレナエキス」であるユーグレナエキス(熱水抽出)の機能性などにつ
いて研究を行っており、
・ヒト脂肪由来幹細胞の脂肪滴の蓄積を抑制する効果(図 2)
・乳酸菌の活性促進効果(図 3)
などの研究成果を発表しています。

ユーグレナエキス(熱水抽出)添加率




図 2:ユーグレナエキス(熱水抽出)の添加の有無によるヒト脂肪細胞への脂肪滴蓄積の比較
(染色により赤く染まっているのが脂肪滴)
図 3:牛乳に乳酸菌を接種した際のユーグレナエキス(熱水抽出)の有無による pH の変化




今後も当社では、
「食品用ユーグレナエキス」の活用を進めるとともに、研究開発の促進と事業の展開
拡大を目指します。


<微細藻類ユーグレナについて>
微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)は、植物と動物の両方の特徴を持ち、ビタミン類やミネラ
ルなど豊富な種類の栄養素をバランス良く含む藻の一種です。2005 年に株式会社ユーグレナが世界で初
めて食用屋外大量培養に成功しました。
以上

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