富山大学 和漢医薬学総合研究所との共同研究の研究成果が、米国科学誌Phytochemistryに掲載されました

2022 年 12 月 1 日

各 位
会 社 名 株式会社 AFC-HD アムスライフサイエンス
代表者名 代表取締役会長 淺山 雄彦
（コード：2927、東証スタンダード）
問合せ先 取締役会長室長 南方 茂穂
（TEL．0 5 4 - 2 8 1 - 5 2 3 8）

会 社 名 株式会社日本予防医学研究所
代表者名 代表取締役会長 浅山 忠彦
（AFC-HD グループ）


富山大学 和漢医薬学総合研究所との共同研究の研究成果が、
米国科学誌 Phytochemistry に掲載されました

株式会社 AFC-HD アムスライフサイエンス（本社：静岡県静岡市、会長：淺山雄彦）
とグループ会社である株式会社日本予防医学研究所（本社：静岡県静岡市、会長：浅山
忠彦）は、富山大学 和漢医薬学総合研究所の森田洋行教授らの研究グループとの共同
研究において、ベトナム産ショウガ科植物の根に含まれる特徴的な化合物にも抗炎症活性
があることを科学的に示しましたので、お知らせいたします。
なお、この研究成果は米国科学誌 Phytochemistry に掲載されました。


株式会社 AFC-HD アムスライフサイエンスと株式会社日本予防医学研究所は、 富山大
学 和漢医薬学総合研究所の森田洋行教授らの研究グループとの共同研究により、ベトナ
ム産ショウガ科植物 Kaempferia marginata の根の有機溶媒抽出液には抗炎症活性を有する
イソピマラン型ジテルペノイドが多数含まれていることを明らかにしてきました。今回、
弊社らは、本抽出液に天然では非常に稀な 9,10-seco-イソピマラン型ジテルペノイドの
構造を持つ 4 種の新規化合物がさらに含まれていることを明らかにしました。さらに、
これらの化合物が炎症モデル細胞において、一酸化窒素の産生を抑制できることを確認
しました。
本植物の根は、 ベトナムでは料理のスパイスとして使用されていると同時に、 そのアル
コール抽出物は、 筋肉痛などの炎症を伴う痛みの緩和の目的で伝統的に利用されています。
細胞内における一酸化窒素の産生を抑制することは、抗炎症作用の一つの指標であり、
一酸化窒素産生抑制活性を示す化合物は、炎症が関連する様々な疾病に対する治療薬の
候補となります。
あらたに得られた抗炎症活性成分は稀な構造をもつ化合物であることから、本植物の
根は、その根を利用した特徴のある機能性食品や化粧品などの開発へと応用できることが
期待されます。

＊学術誌掲載情報（https:// www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0031942222004265）
学術誌名：Phytochemistry 205(2023) Article 113510.
タイトル：Seco- and isopimarane diterpenoids from Kaempferia marginata rhizomes and their NO
inhibition activities
著者：Kiep Minh Do, Takeshi Kodama, Hien Minh Nguyen, Naoki Ikumi, Chigusa Soeda, Ken-ichi
Shiokawa, Hiroyuki Morita.