富山大学和漢医薬学総合研究所との共同研究の研究成果が、米国科学誌Natural Product Communicationsに掲載されました

2022 年7月5日

各 位
会 社 名 株式会社 AFC-HD アムスライフサイエンス
代表者名 代表取締役会長 淺山 雄彦
(コード:2927、東証 JASDAQ)
問合せ先 取締役会長室長 南方 茂穂
(TEL.0 5 4 - 2 8 1 - 5 2 3 8)

会 社 名 株式会社日本予防医学研究所
代表者名 代表取締役会長 浅山 忠彦
(AFC-HD グループ)


富山大学 和漢医薬学総合研究所との共同研究の研究成果が、
米国科学誌 Natural Product Communications に掲載されました


株式会社 AFC-HD アムスライフサイエンス(本社:静岡県静岡市、会長:淺山雄彦)
及びグループ会社である株式会社日本予防医学研究所(本社:静岡県静岡市、会長:浅山
忠彦)は、富山大学 和漢医薬学総合研究所の森田洋行教授らの研究グループとの共同
研究において、ミャンマー産マンネンダケ科多孔菌に弱いながらも細胞毒性活性がある
ことを、初めて科学的に示しましたので、お知らせいたします。
なお、この研究成果は米国科学誌 Natural Product Communications に掲載されま
した。


当社及び㈱日本予防医学研究所は、富山大学 和漢医薬学総合研究所の森田洋行教授ら
の研究グループとの共同研究により、ミャンマー産マンネンダケ科多孔菌 Ganoderma
luteomarginatum の有機溶媒抽出液に、各種がん細胞に対する細胞毒性が認められ,その
抽出液に含まれているステロールに分類される新規化合物 ganolutol A を含む5種の化合
物を見いだしました。また、これらの化合物についても、各種がん細胞を用いた細胞毒性
活性を評価し、その多くに弱い細胞毒性活性が認められました。
本多孔菌は、生薬である霊芝に属しており、ミャンマーではその抽出物が肝臓の保護、
血液の浄化、解毒、腫瘍治療などの目的で伝統的に使用されています。細胞毒性活性は、
抗がん活性を示す化合物の探索に利用される指標の一つであり、 細胞毒性を強く示す化合
物はがんに対する治療薬の候補になります。
今回の研究成果では、 抗がん剤などに応用できるほどの細胞毒性は認められなかったも
のの、新規化合物 ganolutol A を見いだすことができました。引き続き、機能性食品や
化粧品などに応用が期待できる他のアジア圏の植物に対して探索を続けてまいります。

*学術誌掲載情報(https://journals.sagepub.com/doi/full/10.1177/1934578X221098852)
学術誌名:Natural Product Communications, 17(2022), DOI: 10.1177/1934578X221098852.
タイトル:A new sterol from the polypore fungus Ganoderma luteomarginatum and its cytotoxic activities
著者:Zin Paing Htoo, Takeshi Kodama, Nwet Nwet Win, Naotaka Ikumi, Ken-ichi Shiokawa, Hiroyuki Morita.

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