当社子会社の(株)ジェネティックラボにおけるコンパニオン診断システム「オンコマインDxTargetTestマルチCDxシステム」に関するお知らせ

2019 年 6 月 13 日
各 位
会 社 名 株式会社トランスジェニック
代表者名 代表取締役社長 福 永 健 司
(コード番号 2342 東証マザーズ)
問合せ先 取 締 役 船 橋 泰
( 電 話 番 号 03-6551-2601)


当社子会社の(株)ジェネティックラボにおける
コンパニオン診断システム「オンコマイン Dx Target Test マルチ CDx システム」
保険収載ならびに検査サービス開始のお知らせ




当社子会社の株式会社ジェネティックラボ(代表取締役社長:伊藤勝彦、北海道札幌市 以下「ジェ
ネティックラボ」 は、
) 2019 年 7 月 1 日から、コンパニオン診断システム「オンコマイン Dx Target Test
マルチ CDx システム」を用いた検査サービスを開始しますので、お知らせいたします。

「オンコマイン Dx Target Test マルチ CDx システム」は、非小細胞肺がん(NSCLC)※1における
4 つのドライバー遺伝子(EGFR、ALK、ROS1、BRAF)を測定するコンパニオン診断※2システムです。
次世代シーケンサー(NGS)※3を用いて EGFR エクソン 19 欠失変異および EGFR エクソン 21 L858R
変異、ALK 融合遺伝子、ROS1 融合遺伝子、BRAF V600E 変異を検出することができ、ゲフィチニブや
クリゾチニブなど 8 種類の分子標的薬に対して治療適応の判定の補助を行います。このたび保険収載さ
れ点数は、1 万 1700 点(117,000 円)となりました。


本診断システムでは、米 Thermo Fisher Scientific 社の Ion AmpliSeq テクノロジーによって、がん組
織から抽出した核酸を 4 つの遺伝子検査を同時に行うことができます。少量の検体で 4 種のドライバー
遺伝子検査を同時に実施できるため、検体を再度採取するリスクを低減させ、患者様の身体的負担を軽
減することにつながると考えています。
当社の連結業績への影響は軽微です。ジェネティックラボは、今後全国の国立病院をはじめとする中
核病院と連携し本検査の普及を推進するとともに、本検査を通じて社会に貢献してまいりたいと考えて
おります。




「オンコマイン Dx Target Test マルチ CDx システム」のキット類(左)
およびイオントレント Ion PGM Dx(右)
◆ご参考:
※1 非小細胞肺がん(NSCLC)
非小細胞肺がんは、肺の組織内に悪性(がん)細胞が認められる疾患で、扁平上皮がん、大細
胞がん、 腺がんがあります。2020 年のおける国内の肺がん患者数 (推計)では、男性約 9 万人、
女性約 3 万人と予測されています。 肺がん患者の約 80%が非小細胞肺がんと報告されています。

※2 コンパニオン診断
コンパニオン診断は、分子標的薬が、投薬対象者に有効かどうかを投与前に予測するために、
標的分子の発現量や関連遺伝子変異、遺伝子多型などのバイオマーカーを検査し診断すること
です。

※3 次世代シーケンサー(NGS)
DNAを構成する塩基の配列を高速に読み取りゲノム情報を解読する装置の総称です。サン
ガー法を採用する従来のシーケンサーとは異なる原理を持ち、並列に読み取ることができる
DNA 断片数が数百万を超える装置もあります。個別化医療を推し進めるツールとして、今後の
展開が大いに期待されています。

以上

4227