当社関連会社の医化学創薬株式会社におけるLC-MS装置を利用した受託解析サービス開始に関するお知らせ

2019 年 3 月 27 日
各 位
会 社 名 株式会社トランスジェニック
代表者名 代表取締役社長 福 永 健 司
(コード番号 2342 東証マザーズ)
問合せ先 取 締 役 船 橋 泰
( 電 話 番 号 03-6551-2601)



当社関連会社の医化学創薬株式会社における
LC-MS 装置を利用した受託解析サービス開始に関するお知らせ



当社関連会社の医化学創薬株式会社(代表取締役社長:伊藤勝彦、札幌市 以下、医化学創薬)は、
この度、質量分析装置※1LC-MS※2を利用した受託解析を開始いたしますので、お知らせいたします。

医化学創薬と幅広い科学的分析ツールを提供する株式会社エービー・サイエックス (代表取締役社長:
イネス・ローウェンスタイン、東京都品川区、以下、エービー・サイエックス社)は、同社の LC-MS
装置「SCIEX TripleTOF® 6600 SYSTEM」
(下図)を利用した新規糖鎖解析技術の確立を目的として共
同研究契約を締結しております(2018 年 12 月 20 日リリース) 。このたび開始するサービスは、当該共
同研究の成果です。

医化学創薬における解析システムは、当該質量分析装置と前段に LC 装置である ExionLCTM AC を接
続しており、当該 LC 装置は 9500 psi の耐圧性能を有することから、様々な UHPLC※3 メソッドに対応
することが可能です。また、TripleTOF® 6600 SYSTEM は高分解能 TOF MS/MS モードの機能を有
していることから、ターゲット非選択、すなわち包括的な定量を行うことが可能となっています。以上
の装置特性を活かして、低分子から高分子にいたる様々な物質を解析対象として、お客様のニーズに合
わせた試験デザイン、解析サービスをご提供いたします。




SCIEX TripleTOF® 6600 SYSTEM

当社グループは、既に株式会社新薬リサーチセンター、安評センターにおいても LC-MS 装置を利用
した解析サービスを実施しており、医化学創薬でのサービス開始により付加価値の高いサービス提供が
可能なグループ体制を実現いたします。

本サービス開始による 2019 年 3 月期の当社連結業績への影響はございません。 また、本サービス開始
が 2020 年 3 月期の当社連結業績に与える影響につきましては、2019 年 3 月期の決算発表と合わせて公
表予定の 2020 年 3 月期の連結業績予想に織り込む予定です。
◆ご参考: ※1質量分析装置
質量分析法装置は、様々な方法のイオン化法で物質を原子・分子レベルの微細なイ
オンにし、その質量数と数を測定することにより、物質の特定や定量を行う装置で
す。

※2LC-MS(Liquid Chromatography Mass Spectrometry)
LC-MS 装置は、高速液体クロマトグラフ法(HPLC)の一種に分類され、液体中の
成分を固定相と移動相の相互作用の差を用いて分離し、質量検出器で検出する方法
です。

※3UHPLC
UHPLC とは、超高速液体クロマトグラフィーのことです。液体の移動相をポンプ
などによって加圧してカラムを通過させ、分析種を固定相及び移動相との相互作用
(吸着、分配、イオン交換、サイズ排除など)の差を利用して高性能に分離して検
出する方法です。粒子径 2μm 以下という高性能充填剤が開発され、従来の 1/5~
1/10 という短時間で高分離が得られるようになったものです。

以上

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