「再学習型Landscaping」日本特許審決のお知らせ

2016 年 1 月 21 日
報道資料
株式会社UBIC
(東証マザーズ コード番号:2158)
(NASDAQ ティッカーシンボル:UBIC)




「再学習型 Landscaping」日本特許審決※のお知らせ
~個別の環境に適合する再学習により、パフォーマンスの最適化を実現~


米ナスダックと東証マザーズに上場し、人工知能を駆使したビッグデータ解析事業を手
がける UBIC(本社:東京都港区、代表取締役社長・守本正宏)は、2016 年 1 月 12 日、
「再学習型 Landscaping(ランドスケイピング)」について、特許審決を日本国特許庁よ
り受領しました。このたび、登録のための手続きが完了したことをお知らせします。




出願番号:特願 2014-511634 ※登録番号未付与
特許出願日:平成 26 年(2014 年)3 月 7 日(優先日:平成 26 年 2 月 4 日)

一般的に、人工知能が必要とする学習量は、目的・データの性質・期待するパフォーマ
ンスなどに応じて複雑に変化するため、妥当な学習量を事前に知ることは困難です。これ
は「資格試験に合格するために、何をどの程度まで勉強すれば十分と言えるか」を見積も
ることが難しいのと同様です。

UBIC の人工知能「KIBIT(キビット)」は、独自の人工知能関連技術「Landscaping
(ランドスケイピング)」を搭載しています。Landscaping は、KIBIT の学習量が不足し
た場合にそのパフォーマンスを向上させるように再学習させることができるため、KIBIT
は最少の学習で最大のパフォーマンスを発揮することができます。

例えば、e ディスカバリのレビュー作業では、弁護士が調べたいデータの一部をレビュ
ーして作成した教師データを KIBIT が学習し、残りのデータを自動的に仕分けします。こ
のとき、弁護士によるレビューの量(KIBIT の学習量)が不足していた場合、教師データ
の内容に偏りが生まれ、証拠となり得るデータを見逃すおそれがあります。

今回、特許審決を受領した「再学習型 Landscaping」により、KIBIT が人間による判断
結果を分析し、必要に応じて再学習を行うことで、パフォーマンスが最適となるレベルま
で自動的に再学習を繰り返すことができます。つまり、KIBIT が自動的に成長すると言え
ます。





この機能は、企業が保有するビッグデータ解析のためのプラットフォーム「Lit i View
(リット・アイ・ビュー)」の各製品に搭載されています。これらの製品は、米国訴訟に
おける電子証拠開示(eディスカバリ)に伴う文書分別作業において、膨大な未分別文書
を高速・高精度に自動分別するだけでなく、不正調査・電子メールの自動監査など、膨大
なデータ処理を必要とする新分野において、これまでにない先進的なテクノロジーとなり
ます。

当社は、人工知能応用技術の研究開発・知的財産獲得をさらに推進することにより、医
療・ヘルスケア、デジタルマーケティング、ビジネスインテリジェンスなどの多様なデー
タ解析ソリューションへの展開を目指しており、その実現を通じて、よりよい未来の創造
を目指します。なお、本件における通期業績に与える影響は軽微です。

※特許審決:
特許庁審判官による審理の結果、発明に対して特許権付与が承認されること。

※Lit i View は当社の登録商標です。



【UBIC について】URL: http://www.ubic.co.jp/
株式会社 UBIC は、独自開発の人工知能エンジン「KIBIT」により、ビッグデータなどの情
報解析を支援するデータ解析企業です。国際訴訟などに必要な電子データの証拠保全と調
査・分析を行う e ディスカバリ(電子証拠開示)や、コンピュータフォレンジック調査を支
援する企業として 2003 年に創業。自社開発のデータ解析プラットフォーム「Lit i View®(リ
ット・アイ・ビュー)、アジア言語に対応した「Predictive Coding®(プレディクティブ・

コーディング) 」技術などを駆使し、企業に訴訟対策支援を提供しています。訴訟対策支援
で培った UBIC 独自の人工知能は、専門家の経験や勘などの「暗黙知」を学び、人の思考の
解析から、未来の行動の予測を実現、最近では医療やビジネスインテリジェンス、マーケテ
ィングなどの領域に人工知能を活用し、 事業の拡大を進めています。 2003 年 8 月 8 日設立。
2007 年 6 月 26 日東証マザーズ上場。2013 年 5 月 16 日 NASDAQ 上場。資本金 1,688,433
千円(2015 年 3 月 31 日現在) 。




<本件に関するお問合せ先>
株式会社 UBIC 広報担当 池内
TEL: 03-5463-6380 FAX: 03-5463-6345





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