米国の資産運用会社における調査・訴訟事案にFRONTEOのAIレビューツール「KIBIT Automator」が使われる

2021 年 8 月 4 日
報道資料
株式会社 FRONTEO



米国の資産運用会社における調査・訴訟事案に FRONTEO の
AI レビューツール「KIBIT Automator」が使われる

株式会社FRONTEO(本社:東京都港区、代表取締役社長:守本 正宏、以下 FRONTEO)はこ
の度、米国における機密情報の不正アクセス/持ち出し事案の調査にFRONTEOのAIレビューツ
ール「KIBIT Automator」が使用されたことをお知らせします。


本件は、米国の資産運用会社社員が、前職在職中に職場の機密情報に不正にアクセスし、その情
報を持ち出したとして、コンピュータへの不正アクセス、機密情報の不正開示等で起訴されたも
のです。FRONTEOは本案件のディスカバリ(証拠開示手続き)において、独自開発したAI
「KIBIT」を搭載したレビューツール「KIBIT Automator」を活用し、ディスカバリ手続きの約7
割の時間とコストを占めるといわれる文書レビュープロセスを短期間で終了することに成功しま
した。


組織や企業において生成されるデータ量は年々増加の一途をたどっており、そのデータの多くが
メールや報告書などの非構造化データと言われています。自ずと、訴訟や不正調査・監査におい
て調査対象となるのはそのような非構造化データとなります。FRONTEOのAI「KIBIT」はテキ
ストデータの解析に秀でており、その精度を充分に活用したレビューツール「KIBIT
Automator」は、短時間で高精度なテキスト解析が行えるため、限られた時間内で膨大な量のデ
ータの中から証拠となるデータを見つけ出すことが可能です。これまでにも数多くの国際訴訟案
件や不正調査案件で活用された実績があり、米国企業からも大変高い評価を受けています。


この度の調査は、これまでに行ってきた同事案の追加調査だったこともあり、前段階での解析デ
ータを教師データとして活用することができ、教師データを一から作成する時間とコストを大幅
に抑えることが可能となりました。また、レビュー工程にAIを活用したことで、証拠として関連
性が高いとAIが判断したものからレビューを進めることができ、上位20%の文書をレビューした
時点で「関連性あり」データの50%が見つかるなど、調査の早い段階で必要な文書を見つけるこ
とに成功しています。AIを使用せずにレビューを進めた場合と比較して、約30%の作業効率の向
上が実現できていることから、同様の事案が発生している金融系企業から大きな注目を集める結
果となりました。


FRONTEOは今後も、AIのさらなる高度化を推進することにより、企業における国際訴訟対応や
フォレンジック調査の取り組みに対し、問題の早期発見と早期解決を支援していきます。





■ KIBIT Automatorについて URL: https://legal.fronteo.com/products/kibit-automator/
「KIBIT Automator」は、米国民事訴訟の公判手続きで必要となる証拠開示(ディスカバリ)の
中でも特に、電子証拠開示(eディスカバリ)における文書レビュー作業の効率向上、作業担当
者の負荷軽減、費用削減を目的として開発されたAIツールで、2019年3月にリリースされまし
た。ディスカバリで使われる調査手法を応用し、AIを活用して証拠資料である大容量の電子メー
ルや電子ファイルの審査・分析を行います。近年、企業に求められている、短期での情報開示へ
の対応も期待されます。


■ FRONTEO について URL: https://www.fronteo.com/
FRONTEO は、自然言語処理に特化した自社開発 AI エンジン「KIBIT」と「conceptencoder」を
用いて膨大な量のテキストデータの中から意味のある重要な情報を抽出し、企業のビジネスを支
援する、データ解析企業です。2003 年 8 月の創業以来、企業の国際訴訟を支援する「e ディスカ
バリ(電子証拠開示)」や、「デジタルフォレンジック調査」というリーガルテック事業をメイン
に、日本、米国、韓国、台湾とグローバルに事業を展開してきました。リーガルテック事業で培
った AI 技術をもとに、2014 年よりライフサイエンス分野、ビジネスインテリジェンス分野、経
済安全保障へと事業のフィールドを拡大し、AI を用いて「テキストデータを知見に変える」こと
で、創薬支援、認知症診断支援、金融・人事・営業支援など、様々な企業の課題解決に貢献してい
ます。2007 年 6 月 26 日東証マザーズ上場。2021 年 1 月 13 日第一種医療機器製造販売業許可
(許可番号:13B1X10350)を取得。資本金 2,973,975 千円(2021 年 3 月 31 日現在)



※FRONTEO、KIBIT、conceptencoder、KIBIT Automator は FRONTEO の日本における登録商
標です。


<本件に関するお問い合わせ先>

株式会社 FRONTEO 広報担当 瀧川
Fax: 03-5463-6345 Email: pr_contact@fronteo.com





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