「内閣府 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」における「AI(人工知能)ホスピタルによる高度診断・治療システム」プロジェクトに協力参加

2021 年 1 月 19 日
報道資料
株式会社 FRONTEO

「内閣府 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」における「AI
(人工知能)ホスピタルによる
高度診断・治療システム」プロジェクトに協力参加

AI を中核としたセキュリティの高い医療情報データベースの構築とそれらを利用した医

療有用情報の抽出、解析技術等の開発を目指すプロジェクトに「機器、システム、サービ
ス等の研究開発」を行う機関として協力参加

(SIPAIH18A01)
株式会社FRONTEO(本社:東京都港区、代表取締役社長:守本 正宏、以下 FRONTEO)はこの
度、内閣府が2014年に創設した「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」の第2期に採択された
「AI(人工知能)ホスピタルによる高度診断・治療システム」プロジェクトに協力参加することが決
定しました。


この「AI(人工知能)ホスピタルによる高度診断・治療システム」プロジェクトは、AI、IoTなど
の最新技術を用いた「AIホスピタルシステム」を開発・構築・社会実装することによって、先進的な
医療サービスを提供することに加え、昨今の医療従事者の人材不足を背景に、医師や看護師など医療
従事者の抜本的な負担軽減を実現することを目的としています。FRONTEOはこの中でもサブテーマ
Aと呼ばれる「セキュリティの高い医療情報データベースシステムの構築・医療有用情報抽出技術の
開発」において、AI技術を始め、機器、システム、サービス等の研究開発の分野で技術協力をしてい
きます。


同プロジェクトでは、AIを活用することによって、より精度の高い診断補助・治療支援システムの
実現を目指していますが、その背景には、医療分野の言葉は専門性が高く、一般の辞書には搭載され
ていないために、音声認識や言語認識能力の向上が大きな課題となっています。一般的には用語集や
辞書を構築することでこれらの課題を解決することも考えられますが、FRONTEOでは「単語の意味
はその周りに現れる単語で規定される」というHarrisの分布仮説をベースに、単語や文章をベクトル
化する独自の分散表現手法を活用することで、以下技術の確立を目指します。


1. 統計的な指標に基づく客観的な医療用語の標準化
2. Distributional Hypothesisに従い単語の意味を分類・配列した語彙集および関連語の類似・
対立・包含関係等の収集
3. 上記に従って患者情報をベクトル化し、あらゆる数値データと並列化・連結することで、患
者情報を構造化し統合的に解析する情報基盤の確立


個人の医療情報がベクトルとして表現されることで、同じようなベクトル(症状)を持った患者と
の比較が簡便に行えるようになり、症状の変化だけでなく、治療の効果や反応なども情報として検




索・可視化することが可能です。症状や検査値の近い過去の患者の治癒結果をもとに、効果が期待さ
れる治療法を施すことができれば、患者の負荷軽減だけでなく、医療費の削減にも貢献できる可能性
があります。このような検索手法に、深層学習や機械学習の手法を応用し、AIによる診断予測、個別
化医療の支援に寄与していきたいと考えています。




内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)
SIPは、日本の科学技術イノベーション実現のために創設された国家プロジェクトです。内閣府の諮
問機関の一つである総合科学技術イノベーション会議が指揮をとり、基礎研究から実用化・事業化に
至るまでを見据えた取り組みを推進することを目的としています。




関連情報
戦略的イノベーション創造プログラム(SIP:エスアイピー)
https://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/sip/sipgaiyou.pdf


AIホスピタルによる高度診断・治療システム(国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所)
https://www.nibiohn.go.jp/sip/




■FRONTEO について URL: https://www.fronteo.com/
FRONTEOは、自然言語処理に特化した自社開発AIエンジン「KIBIT®」と「conceptencoder®」を用
いて膨大な量のテキストデータの中から意味のある重要な情報を抽出し、企業のビジネスを支援す
る、データ解析企業です。2003年8月の創業以来、企業の国際訴訟を支援する「eディスカバリ(電子
証拠開示)」や「デジタルフォレンジック調査」などのリーガルテック事業をメインに、日本、米
国、韓国、台湾とグローバルに事業を展開してきました。2014年より、リーガルテック事業で培った
AI技術を基に、ライフサイエンス分野やビジネスインテリジェンス分野に事業のフィールドを拡大
し、AIを用いて「テキストデータを知見に変える」ことで、創薬支援、認知症診断支援、金融・人
事・営業支援など、様々な企業の課題解決に貢献しています。2007年6月26日東証マザーズ上場。資
本金2,568,651千円(2020年3月31日現在)。



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株式会社 FRONTEO 広報担当 瀬川
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株式会社 FRONTEO ライフサイエンス AI 事業本部
https://lifescience.fronteo.com/contact





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