自治体のSDGs 達成に向けた取り組みを総合診断するセルフアセスメントツール TSUMUGI@ 本格開始

News Release


日本工営株式会社
2023 年 6 月 26 日


自治体の SDGs 達成に向けた取り組みを総合診断するセルフアセスメントツール
TSUMUGI@ 本格開始
―14 の地方自治体との実証を経て、本格版の運用を開始 ―

日本工営株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:新屋浩明、以下「日本工営」)は、茨城県つくば市と法政
大学川久保俊教授の協力のもと、地方自治体が SDGs の取り組み状況をオンラインで診断できるセルフアセスメントツー
ル「TSUMUGI@」の本格版を 7 月 3 日(月)にリリースします。


「TSUMUGI@」は、地方自治体における SDGs の取り組み状況を簡単に診断できるオンラインアプリケーションです。
Web 上で設問に回答することで、取り組み体制や進捗状況を診断し、チャートやスコアで結果が可視化される、日本初 ※1
のセルフアセスメントツールです。※1 日本工営調べ
2022 年 4 月に β 版をリリースし、徳島県徳島市、佐賀県鹿島市等、全国 14 自治体をパートナーとした実証実験を行
い、ツールの有効性と実用性の向上に取り組みました。実証で得たフィードバック、知見や成果をもとにツールの機能改
良を行い、この度の本格版リリースに至りました。また、開発に参画した茨城県つくば市をはじめ、徳島県徳島市、奈良県
広陵町、青森県平内町、神奈川県海老名市など計 9 自治体が本格版リリースに先立ち、活用を予定しています。
また TSUMUGI@のツールを通じて得られた診断結果をもとに、診断結果の分析のほか、自治体総合計画や SDGs 未
来都市計画のモニタリング支援、自治体職員向け SDGs 研修の実施や SDGs 推進計画の策定支援など、日本工営の知
見を活かしたコンサルティグサービスも提案可能です。日本工営は、「TSUMUGI@」を活用した地方創生を通して、今後
益々良質なサービスを国内外に広く展開していくことで、様々なパートナーと共にサステナブルな社会づくりに努めてまい
ります。




▽本システムに関するお問い合せ窓口
(担当)日本工営株式会社 :菊池、櫻井、幾瀬、村上
Tel:03-5276-3930 E-Mail:nk-sdgslocal-info@n-koei.co.jp


▽本件に関する報道関係者からのお問い合わせ先
日本工営株式会社 コーポレートコミュニケーション室
Tel:03-5276-2454 E-mail:c-com@n-koei.co.jp


■ 「TSUMUGI@」の特徴
・現状把握のための作業負担を軽減し、総合的に診断:
SDGs は 17 ゴール/169 のターゲット/232 の指標から構成されることから、自治体全体の SDGs への取り組み状況
を総合診断するには、時間と労力を要します。「TSUMUGI@」は、自治体内の複数の担当課が、それぞれ担当する分野の
設問に回答できる仕様としました。各担当課からの回答結果の積み上げから自治体の取り組み状況やプロセスを総合的
にスコアリングし、全体把握のための作業負担を省力化します。

・有識者と自治体との共同研究により中立性と透明性、有効性の高い診断基準を確立:
診断項目は、“地方創生 SDGs”を推進する内閣府の推進委員会で有識者が検討・公開した基準や指針に基づいて作
成されています。また、設問はローカル SDGs 研究で第一人者の法政大学川久保教授が監修し、つくば市との共同研究
を通じて有効性を検証し、中立性、信頼性の高い診断基準を確立しました。

・オンライン上での各担当部署の一元管理、経年的な変化の把握:
総合診断に加えて、ゴール別や担当部署別に、SDGs 達成に向けた取り組み状況を一元管理、また経年的な変化を把
握することができます。それにより、様々な切り口から強みや課題を見える化し、事業の方向性の見直し・立案に活用が
可能です。

・取り組み状況をわかりやすく見える化:
ツールの診断結果画面では、SDGs への取り組み状況が分かりやすいチャートやスコアで可視化されるので、庁内、市
民・事業者などへの情報発信、意識啓発等に活用が可能です。




<つくば市との共同研究について>
つくば市は、「世界のあしたが見えるまち」をビジョンに掲げ、世界中の自治体が抱える共通の課題を率先して解決し、
そのモデルを世界に発信する持続可能都市を目指しており、2018 年には「SDGs 未来都市」として選定されるなど、積極
的に SDGs に取り組んでいます。
本ツール開発においては、社会の課題解決に資する未来技術の実証実験の実施を支援する「つくば市未来共創プロ
ジェクト事業」(2021 年)として、持続可能都市戦略室および関連部署の協力のもと共同研究を行い、2022 年 2 月に実証
実験を行いました。


<法政大学 川久保研究室について>
環境工学の視点を踏まえた建築・都市環境に係る研究、SDGs を建設・都市づくりに活かす研究等を行っています。ま
た、SDGs に積極的に取り組む方々を支援するオンラインアプリケーション、プラットフォームを開発・公開し、SDGs への
取り組みの加速化に向けた活動を行っています。
ホームページ: https://kawakubo-lab.ws.hosei.ac.jp/


▽日本工営について
国内最大の建設コンサルタント会社として、安全・安心な生活、豊かな日常を支える社会資本づくりに関わるコンサルタン
ト事業やエネルギー事業を通じて、世界各地で国づくりの一躍を担っています。
ホームページ: https://www.n-koei.co.jp/
TSUMUGI@に関する関連記事:https://www.n-koei.co.jp/dx/column/tsumugi/ (開発担当者インタビュー)
https://www.n-koei.co.jp/dx/project/tsumugi/ (開発経緯紹介)

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