帝国繊維株式会社(証券コード:3302)への株主提案否決について

2018 年 4 月 2 日
各 位
スパークス・グループ株式会社
代表取締役社長 グループ CEO 阿部 修平
(東証 JASDAQ スタンダード:8739)


帝国繊維株式会社(証券コード:3302)への株主提案否決について
― 建設的な対話継続で提案実現を目指す ―



2018 年 3 月 29 日開催の帝国繊維株式会社(以下「帝国繊維」または「同社」)の第 92 期定時株主
総会で、当社連結子会社であるスパークス・アセット・マネジメント株式会社の2つの株主提案が否決されま
した。否決に対する代表取締役社長、阿部修平のコメントは以下の通りです。

「当社の株主提案が否決されたことは残念です。株主提案の公表後、当社は幸いにも多数の機関投資家
に当社の意図を説明する機会に恵まれました。その過程では、多くの機関投資家が、エンゲージメント活動の
重要性を認識すると同時に、上場企業の一部に見受けられる合理性のない経営、特に財務面の非効率性
に疑問を抱いていることがわかりました。第3号議案(剰余金配当の件)で 20.3%の賛成率、第4号議
案(取締役任期短縮)で 28.4%の賛成率を得られたことは、スパークスの持ち分が約 6%であることを鑑
みますと、3号議案で約 14 ポイント、4号議案で約 22 ポイント上回っており非常に心強いです。


今回の当社の問題提起は小さな一歩ではあります。しかし、日本の市場のグローバル化や市場・経済情勢
を考慮すると、株主が積極的に問題提起し、企業と建設的な対話を行うべきという潮流はさらに強まっていく
ものと確信しています。スパークスは今後も、より良いスチュワードシップ活動、より良いコーポレート・ガバナンス
のあり方について考え、より良い投資を実践することを目指し頑張ります。

帝国繊維については、ビジネスの将来性についての期待は全く変わっておらず、当社は引き続き株主として
建設的な対話を継続して参ります。多くの株主や世論の賛同を得ながら、私たちの提案・主張に対する理解
を帝国繊維経営陣に深めていただき提案が実行されることを目指します。」

スパークス・アセット・マネジメント株式会社が傘下の運用ファンドを通じて上場企業に対し株主提案を行う
のは 11 年ぶり 2 回目でした。提案内容は、以下の通りでした。


1. 剰余金の配当の件(第3号議案)
第 92 期の期末配当として、1 株あたり 90 円を配当する
(なお本件公表時点における同社の計画は 1 株あたり 30 円)
2. 定款の一部変更の件(第4号議案)
取締役の任期を、現在の「選任後 2 年以内」から、「選任後 1 年以内」に短縮する
今回の株主提案に関する説明資料は、以下をご覧下さい。
URL: https://www.sparx.co.jp/opinions/pdf/stewardship-j_20180119.pdf(日本語)
URL: https://www.sparx.co.jp/opinions/pdf/stewardship-e_20180119.pdf(英語)


 本件に関するお問い合わせ先
スパークス・グループ株式会社 経営管理部
TEL: 03-6711-9100 / FAX: 03-6711-9101

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