当社連結子会社による帝国繊維株式会社(証券コード:3302)株式に係る大量保有報告書の提出について

2017 年 4 月 10 日
各 位
スパークス・グループ株式会社
代表取締役社長 グループ CEO 阿部 修平
(東証JASDAQ スタンダード:8739)


当社連結子会社による帝国繊維株式会社(証券コード:3302)株式に係る
大量保有報告書の提出について


本日、当社連結子会社であるスパークス・アセット・マネジメント株式会社(代表取締役社長 阿部修平)
は、2017 年 4 月 10 日、帝国繊維株式会社(証券コード:3302) の発行済株式のうち、複数の顧客資産に
よる投資として 5.07%(2017 年 4 月 6 日時点)を取得した旨、関東財務局へ大量保有報告書を提出しまし
た。大量保有報告書に記載した保有目的は、以下の通りです。

提出者は、(1) 発行者の営む防災事業の高い競争力(災害現場という特殊状況で使用される製品であ
るため、供給実績に裏付けされた信頼性が参入障壁を築いている)、(2) その将来性(特に東日本大震災
以降、政府・自治体に加え企業においても防災意識が高まり、官需とともに民需の増加が同社の成長を牽
引する可能性がある)及び (3) 経営危機に陥った発行者を再建し、成長軌道に乗せた現経営陣の優れた
事業運営手腕を評価し、2014 年 4 月から発行者の株式を保有しています。

一方、株主の視点からは、発行者は資本を有効に活用していないと提出者は考えます。具体的には、防
災事業とのシナジーが薄いと考えられる投資有価証券(持合い株式)と、投資にも株主還元にも使われない
現預金がバランスシート上に蓄積されています。こうした持合い株式と現預金が、資本コストを中長期的に上
回るリターンを生むことは考えにくく、発行者の ROE を将来にわたって低下させる要因となっています。

提出者は、2015 年 4 月以降、発行者の代表取締役社長を含む取締役と上記の問題点について議論を
行ってきました。しかし発行者はこれまで、資本効率の改善に向けて何ら行動を起こさず、また 2017 年 2 月に
発行者が公表された中期経営計画においても、資本効率には一切言及していません。

日本経済の再成長に向けて、上場企業における資本効率の改善が求められていることは、スチュワード
シップ・コード及びコーポレートガバナンス・コードに見るとおりです。企業とは、事業の成果を顧客、従業員、地
域社会、株主等のステークホルダーに分配する「社会的な器」です。このような認識のもと、発行者は資本効
率の改善を通じて株主ともその成果を共有する必要があります。

上述の考えに基づき、提出者は株主として発行者に対して以下の 2 点を要請します。
1. 投資有価証券を合理的な期間内に売却すること
2. 中長期の企業価値向上の観点から、今後の資本配分について明確な方針を示すこと。具体的には、
成長のための投資計画と株主還元計画を示すこと

提出者は別途、ウェブサイト(https://www.sparx.co.jp)において提出者の見解をまとめた資料を公開致し
ます。提出者は、今後も上記課題の解消に向けて発行者と対話を継続していく意向です。
以 上

当社の本件投資に関する考え方について参考資料を作成しましたので、ご覧下さい。
URL: https://www.sparx.co.jp/opinions/pdf/stewardship-j.pdf (日本語)
URL: https://www.sparx.co.jp/opinions/pdf/stewardship-e.pdf (英語)

■ 本件に関するお問い合わせ先
スパークス・グループ株式会社 経営管理部
TEL : 03-6711-9100 / FAX : 03-6711-9101

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