次世代エアモビリティ企業、独Volocopter GmbHへの出資について

2021 年 3 月 3 日
各 位
会 社 名 東京センチュリー株式会社
代 表 者 名 代 表 取 締役 社 長 野 上 誠
(コード番号 8439 東証 1 部)
問合せ先 広 報 I R 部 長 山 下 圭 輔
(TEL03-5209-6710)

次世代エアモビリティ企業、独 Volocopter GmbH への出資について


当社は、次世代エアモビリティである「空飛ぶクルマ」を開発するドイツの Volocopter GmbH(本社:ドイツ ブル
ッフザール CEO:Florian Reuter、以下「Volocopter」
)と出資契約を締結致しましたので、下記のとおりお知らせい
たします。


【VoloCity 近距離エアタクシー】




©Volocopter



< 記 >


1. 「空飛ぶクルマ」業界の状況
「空飛ぶクルマ」は、次世代の移動手段として世界で注目を集めており、中でも eVTOL(イーブイトール = electric
Vertical Take-Off and Landing)と呼ばれている電動垂直離着陸機は、環境に優しいだけでなく、静音性や将来的な
自動操縦技術等を特徴として、特に注目されている分野であります。
米国・欧州・中国を中心に機体の開発、許認可制度、運行ルールの策定が現在進行形で行われている中、eVTOL の
開発製造を手掛け、エアタクシー事業の運営までを一気通貫で行うことを目指す Volocopter は、シンガポール等での
都市内デモフライトに成功、世界で初めて欧州航空安全庁(EASA)の認証(DOA:Design Organization
Approval)を取得する等、この分野におけるリーディングカンパニーの 1 社とされております。


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「空飛ぶクルマ」については、経済産業省が発表した「空の移動革命に向けたロードマップ」においても、2030 年代
前半での都市部における有人飛行実用化が目標として掲げられている等、本邦においても注目度が高く、渋滞解消をは
じめとした都市部利用のみならず、社会課題の解決につながる可能性に期待が高まっております。なお、米モルガン・
スタンレーの全世界将来市場では、2040 年までに 1 兆 5 千億ドルの規模に成長すると予想しております。


2. 出資の目的
現在、モビリティ業界におけるデジタルトランスフォーメーションの動きは顕著であり、CASE、MaaS の進展に
伴い、空をより身近な移動手段とする時代も目前に迫っている状況であります。機体開発のみならず、飛行許認可、オ
ペレーションの開発でも業界を先駆ける Volocopter の日本を含むグローバルな事業展開に対して、当社の多様な金
融・サービスを提供することにより、シナジーの創出が可能であると考えております。航空機リース事業で培った専門
性に基づく機体のリース事業をはじめ、当社が有する国内屈指のオートリース・レンタカー事業との連携、スマートフ
ォンのアプリを活用した配車オペレーションサービス、当社運営施設を起点とした定期便運航等の事業で連携すること
などにより、Volocopter の企業価値向上に貢献してまいります。
当社は、持続可能な成長の実現に向けて、事業活動を通じた循環型経済社会の実現に貢献することを目指しており、
具体的には、
「低炭素社会への貢献」
「技術革新に対応した新事業創出」
「社会インフラ整備への貢献」等の SDGs に対
応するマテリアリティ(※)を掲げております。eVTOL を開発する Volocopter への出資は、まさにこうした当社のサ
ステナビリティ経営を加速させるものと考えております。
新たな交通手段として eVTOL を活用することにより、都市部における交通渋滞の解消や離島交通の拡充、災害時の
移動手段の確保など、各種社会課題の解決に貢献してまいります。


※本件マテリアリティに対応した SDGs




3. Volocopter の概要


(1) 会社名 Volocopter GmbH

(2) 所在地 Zeiloch 20, D-76646 Bruchsal, Germany(ドイツ ブルッフザール)

(3) 代表者 CEO Florian Reuter

(4) 設立 2011 年

(5) 事業概要 eVTOL 機体開発、輸送サービス提供、航空管制、離発着場開発運営

(6) URL https://www.volocopter.com/



以 上


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