新製品上市に関するお知らせ

2023 年5月 12 日
各 位
会 社 名 菊 水 化 学 工 業 株 式 会 社
代表者名 代表取締役社長 今井田 広幸
(コード番号 7953 東証スタンダード 名証メイン)
問合せ先 取締役 管理本部長 稲葉 信彦
TEL 052-300-2222

新製品上市に関するお知らせ

当社は、2023 年1月 16 日に「新製品開発に関するお知らせ」にて、ジオポリマー技術の応用した塗
材の開発を発表しましたが、この度本製品の上市日が決定しましたので、お知らせいたします。




1. 開発の経緯
当社は、社是「みんなのために よりよい商品 ゆたかな愛情」のもと、持続可能な社会の
実現に向けた製品開発に取り組んでいます。その一環として、当社の強みでもある無機・セ
メント系製品の原材料製造時における CO2 排出を課題と捉え、産業副産物(高炉スラグ、フ
ライアッシュ等)を利用するジオポリマーの技術に着目しました。ジオポリマーの技術は、
原材料製造時の CO2 排出量低減が期待されており、既にコンクリート・セメントモルタルの
2 次製品として、土木市場では活用され始めていますが、建築用塗材での製品化は業界初と
なります。

2. 製品上市予定
ジオアース100(ジオポリマーゆず肌塗材)
ジオアース200(ジオポリマーさざ波塗材)
ジオアース300(ジオポリマー平塗材)

3. 製品の概要
ジオアースシリーズは、温室効果ガスの削減に貢献する次世代の新しい素材を使用した製品で
す。また、建築用塗材として業界初のジオポリマー系塗材として上市します。(自社調べ)用途
としては、従来セメント系および化石由来の樹脂を主成分とする製品が多い、基礎・下地の部位
に「ジオアース100」、内外装の厚塗材仕様に「ジオアース200」、内装の薄塗材仕様に「ジ
オアース300」をラインアップします。
この製品を使用した場合の、CO2 排出量、樹脂(化石燃料由来の原料)削減量、産業副産物使用
量などの環境性情報については、別添をご確認ください。


4. 上市日
2023 年6月1日(木)

5. 今後の見通し
本件による、当社業績に与える影響は軽微であります。
以 上


別添 ジオポリマー系塗材の環境性について 2023年5月12日



 ジオアースシリーズの環境性について、CO2排出量、化石燃料由来の原料(樹脂)削減量、産業副産物使用量の観点より

ご報告いたします。尚、下記の数値は、弊社同等製品との比較検証の数値になります。



製品名称 ジオアース100 ジオアース200 ジオアース300


㎡当たりのCO2排出量※1,2 約30%減 約22%減 約28%減


化石燃料(樹脂)削減量 ±0※3 ±0※3 100%減


副産物使用割合※4 約40% 約23% 約18%



※1 各種CO2排出量データを引用し、芝浦工業大学 建築学部建築学科 濱崎仁教授監修の下で計算を実施しております。

※2 原料由来のCO2排出量について計算を実施しております。

※3 既存製品と同程度配合されております。

※4 塗材中の高炉スラグ、フライアッシュ含有量。


CO2排出量引用元(上記データから優先的に引用しました。)

・高炉セメントまたは高炉スラグ微粉末を用いた鉄筋コンクリート造建築物の設計・施工指針(案)

 同解説-2017年制定、日本建築学会

・新エネルギー・産業技術総合開発機構/化学関連産業分野におけるCO2対策技術評価法の調査/平成4年3月(1992.3)

 平成3年度調査報告書NEDO-ITE-9101

・土木分野におけるジオポリマー技術の実用化推進のための研究小委員会(361委員会)成果報告書

・メーカーへのヒアリング結果

・外部調査機関の報告

以上

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