独自開発の細胞培養技術活用によるiPS細胞の超大量増殖培養に成功

2021 年 7 月 26 日
藤森工業株式会社


独自開発の細胞培養技術活用による iPS 細胞の超大量増殖培養に成功

藤森工業株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:布山英士、以下「藤森工業」)と国
立大学法人 大阪大学大学院工学研究科テクノアリーナ 細胞製造コトづくり拠点(主幹教授 紀
ノ岡正博)の共同研究チームは、藤森工業のシングルユース製品「バイファス®」および独自開発の
革新的な槽振とう型培養装置を活用することで、ヒト iPS 細胞の分化能を維持した状態で 110 億個
まで増殖培養することに世界で初めて*成功しました。
(*ヒト iPS 細胞の凝集塊培養として、2021 年 7 月 20 日現在、当社調べ)


本研究は、日本医療研究開発機構(AMED)再生医療・遺伝子治療の産業化に向けた基盤技
術開発事業/再生医療産業化促進基盤整備「細胞製造性に基づくスケールアップ技術の研究開
発と製造技能・技術の伝播を目指した人材育成システムの開発」での研究成果であり、再生医療
の産業化のために必要なヒト iPS 細胞の大量製造プロセスの構築に繋がるものです。


なお、2021 年 7 月 27 日から開催される第 34 回日本動物細胞工学会 2021 年度大会において
「ヒト細胞の大量製造のための浮遊懸濁培養法の確立」として発表する予定です。


藤森工業では、長年培ってきたプラスチックフィルム加工技術を活かし、バイオ医薬品製造や新
型コロナウィルス用ワクチン製造に欠かせないシングルユース製品「バイファス®」の開発及び製造
販売事業を展開しております。この技術とノウハウを再生医療・遺伝子治療分野で活用/展開させ
るべく、独自の革新的な培養装置の開発を行い、ヒト iPS 細胞や間葉系幹細胞といった各種細胞
の大量培養プロセス開発を、複数の大学研究施設や再生医療ベンチャー企業と共に推進してま
いりました。今回の研究開発成果は、再生医療・遺伝子治療の産業化に必要不可欠な物であり、
今後の一般普及に貢献しうる技術であると考え、更なる研究開発と事業化推進を進めてまいります。


藤森工業は、「包む価値の創造」を通じて快適な社会の実現を目指し、今後も世界の健康と医療
医薬の発展に貢献すべく、革新的な技術、製品、サービス開発を推進してまいります。
■藤森工業 独自開発の槽振とう型細胞培養装置




20ℓ培養装置 2000ℓ培養装置




■バイオ医薬品製造プロセス向けシングルユース製品




※「バイファス®」に関するお問い合わせ 及び 製品のご紹介
バイファス® ブランドサイト:https://biophas.zacros.co.jp/




■本件に関するお問い合わせ先
藤森工業株式会社 総務部
TEL : 03-5804-4221
URL : https://www.zacros.co.jp/contact.shtml

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