自動運転用レーダー波制御用CNF複合樹脂コンパウンドを開発

各 位
2021 年 5 月 24 日
株式会社アルメディオ


自動運転用レーダー波制御用 CNF 複合樹脂コンパウンドを開発


株式会社アルメディオ(本社:東京都国立市、代表取締役社長:髙橋 靖、以下「当社」 )は、ナノマテ
リアル事業において、かねてよりカーボンナノファイバー(Carbon Nano Fiber:以下「CNF」)を開発、マー
ケティング中でありましたが、このほど自動車のバンパー・フェンダーに使用されている樹脂と CNF を組
み合わせて、次世代自動運転用レーダー波制御用 CNF 複合樹脂コンパウンドを開発、自動車分野における
潜在顧客へのサンプル提供を開始しましたのでお知らせいたします。

自動運転車においては、車体前後に多数のセンサーを装備し、前方走行車及び周辺障害物の位置認識を
行っていますが、特にレーダーセンサーにおいては発信器からのサイドローブ(主信号以外に発信され
る副信号)と路面から回り込む反射波を抑制することが、運転制御の精度を向上することにつながると
いわれています。当社 CNF 複合樹脂コンパウンドを用いた成型部品は、これらノイズとなる信号を吸
収、遮蔽機能により 99%以上抑制できることから、自動運転技術でしのぎを削る自動車業界からの引き合
いが増加しています。

CNF の直径は数百ナノメーター、炭素繊維(カーボンファイバー)の約 10 分の1、カーボンナノチュ
ーブの約 10 倍であり、このサイズの炭素系繊維は世界でもまれであります。当社 CNF の特長は、このサ
イズと電気伝導性に優れていること、また樹脂への分散性が良いことであります。

電波吸収材料としての CNF は従来の吸収材料に比べ樹脂コンパウンドの機械的強度を大幅に上げる補強
性を持つことから、薄肉化による軽量化、射出成型によるフェンダーモジュール等大型部品の成型が可能
となります。また、リサイクル使用時も繊維寸法の変化が少ないため、部品からの再利用が容易であり、
SDGs に寄与することができます。

当社では、この分野でのマーケティングを強化し 2021 年 5 月 14 日付で公表いたしました「中期経営計
画 2021」の売上計画数値達成を見込みます。


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ノイズにより、レーダーセンサーに
誤差が生じます。
このノイズを抑制することで、
精度の高い位置認識を得ることが
可能となります。




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株式会社アルメディオ 株式会社アルメディオ
営業本部営業部 IR 担当
ナノマテリアル事業 E-Mail:ir@almedio.co.jp
E-Mail:carbon@almedio.co.jp

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