昇華染料インクの脱色技術で捺染ポリエステルの再利用「ネオクロマトプロセス」による循環型テキスタイル産業推進に関するお知らせ

2023 年6月6日
各 位
株式会社ミマキエンジニアリング
代表取締役社長 池田和明
(コード番号:6638 東証プライム)
問い合わせ先 常務取締役経営企画本部長 清水浩司
電話番号:0268-80-0058


昇華染料インクの脱色技術で捺染ポリエステルの再利用
「ネオクロマトプロセス」による循環型テキスタイル産業推進に関するお知らせ

当社は、捺染ポリエステル生地から昇華転写インクを脱色し、 生地を再利用する技術「ネオクロマトプロ
セス」を、2023年6月に開催されるITMA(開催地/イタリア・ミラノ)で世界初の技術出展し、循環型テキ
スタイル技術を紹介することにより、 テキスタイル産業の持続可能性を提案しますので、 別紙のとおりお知
らせいたします。



以上





プレスリリース
2023 年 6 ⽉ 6 ⽇

昇華染料インクの脱⾊技術で捺染ポリエステルの再利⽤
「ネオクロマトプロセス」による循環型テキスタイル産業の推進をアピール
〜再⽣利⽤の先をゆく「再利⽤」−さらに⼩回りの利いたサーキュラーエコノミー産業へ〜




産業⽤インクジェットプリンタ、カッティングプロッタ、 プリンタを⼿掛ける株式会社ミマキエンジニアリ
3D
ング(本社/⻑野県東御市、代表取締役社⻑/池⽥ 和明)は、捺染ポリエステル⽣地から昇華転写インクを脱⾊
し⽣地を再利⽤する技術「ネオクロマトプロセス*」を、2023 年 6 ⽉に開催される ITMA(開催地/イタリア・
ミラノ)で世界初の技術出展し、循環型テキスタイル技術の紹介によりテキスタイル産業の持続可能性を提案い
たします。
*落ちないはずの昇華染料が繊維から染み出し、クロマトグラフィの様に他の物質に転移していく現象から名付けました



昨今の⼈々のサステナビリティ意識の向上により、テキスタイル素材の⼤量廃棄が社会問題となっています。
ワールドワイドでのテキスタイル素材の年間⽣産量は 1 億 1,300 万トン、廃棄量は 9,200 万トンにのぼり、その
うちポリエステル製テキスタイルは全体の約 60 %を占めるというデータ*もあります。テキスタイル素材、特に
⼤半を占めるポリエステル製テキスタイルの有効活⽤による環境負荷低減は繊維業界の使命です。
*当社調べ


現在、短期イベントのサイン(のぼり旗、垂れ幕、電飾看板、テーブルクロス)や安価なファッションアパレ
ル、スポーツウェアは主に捺染ポリエステルが利⽤されており、⼤部分は使⽤後焼却処分されます。⼀部分はリ
サイクル(回収後、粉砕、洗浄の上、再度原料精製、繊維化後に再捺染)されますが、そのリサイクル率は約 15%
程度です。また、リサイクルするためにも膨⼤なエネルギーが使⽤されます。


この度当社が発表する昇華染料インクの脱⾊技術「ネオクロマトプロセス」は、⾊や柄の変更による捺染ポリ
エステルの再利⽤により、焼却処分を不要にするのみでなく、リサイクルのための必要なエネルギーの削減にも
貢献します。またインクや脱⾊⽤の溶剤を吸収した吸い取り紙(吸収材)は燃えるゴミとして処理でき、⽔の利
⽤や排⽔による⽔質汚染を最⼩限に抑えることができます。ネオクロマトプロセスはテキスタイル産業の持続性
を実現する技術です。




脱⾊⽤溶剤を浸したポリエステル⽣地 熱プレス後吸収材にインクを転移し脱⾊した⽣地




当社はネオクロマトプロセスを活⽤した実⽤条件とソリューションの製品化に取り組んでゆき、今後リテール
ブランド様(店舗サイン⽣地の再利⽤⽬的)及びアパレルブランド様(⾐類⽣地の再利⽤⽬的)とのコミュニケ
ーションからこの技術の可能性を検証していく次第です。


◎ネオクロマトプロセスの特⻑
・昇華染料(昇華転写)によって染⾊したポリエステル⽣地であれば脱⾊が可能
・ほとんど⽔を使わないプロセスによる脱⾊が可能で⼯業廃⽔が限りなくゼロに近い
・脱⾊後の⽣地にすぐにプリントや染⾊ができ、⾊柄の変更が何度でも可能


◎展⽰会出展概要
名称:ITMA 2023(国際繊維機械展⽰会)
会期:2023 年 6 ⽉ 8 ⽇(⽊)〜6 ⽉ 14 ⽇(⽔)
会場:Fi a M iano RH O (イタリア・ミラノ)
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ブース:H7-C304


株式会社ミマキエンジニアリングについて
ミマキエンジニアリングは、産業用インクジェットプリンタ、カッティングプロッタ、3D プリンタおよびそのイ
ンク、ソフトウェアの開発・製造・販売・保守を行っています。サイングラフィックス、インダストリアルプロ
ダクツ、テキスタイルアパレルの市場に向け、プリント⼯程のトータルソリューションを提供することにより、
お客様に常に「新しさと違い」をお届けするイノベーターを⽬指しています。
企業・IR サイト: https://ir.mimaki.com/
製品サイト: https://japan.mimaki.com/




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