オキサイド、米国大学発スタートアップと資本業務提携

2023 年 3 月 24 日


株式会社オキサイド
代表取締役社長 古川保典


オキサイド、米国大学発スタートアップと資本業務提携


株式会社オキサイド(本社:山梨県北杜市武川町牧原 1747 番地 1 代表取締役社長 古川 保典)は、高機能
単結晶材料の探索と開発を加速するため、米国サウスカロライナ州クレムソン大学発のスタートアップである
HT Crystal Solution 社(本社: 米国サウスカロライナ州、CEO: Joseph Kolis、以下「HTCS 社」)と資本業務
提携いたしましたので、お知らせいたします。







次世代以降のレーザ製品においては、その使用用途によりレーザ光源のさらなる高出力化、高信頼性化、短
波長化が求められる場合があります。この実現のためには、高機能な光学単結晶材料がますます重要になりま
す。オキサイドは、新材料の探索と開発を推進するため、HTCS社との資本業務提携を検討してまいりましたが、
本年1月31日〜2月2日に米国サンフランシスコ市で開催されたPhotonics West展示会にて合意に至りました。


両社は、それぞれの有する知見を活用し、キーマテリアルとなる高機能な光学単結晶材料の探索と開発を共
同で行います。また、オキサイド、HTCS社ならびに当社が本年1月に子会社化を発表いたしましたイスラエル
Raicol社の3社は、次世代光学単結晶材料の社会実装に向けて連携していきます。オキサイドは三社間連携を
統括すると共に、レーザ応用の見地からHTCS社での材料探索と開発を支援します。HTCS社にて開発された新材
料は、Raicol社にて大型化と量産化を進め、オキサイドで製造するレーザ装置に搭載することを見込んでおり
ます。


【三社間連携のイメージ図】
HTCS 社は、オキサイドと Raicol 社が有していない水熱合成法による単結晶の開発を行っており、相互補完
的な関係があります。この HTCS 社は、クレムソン大学の Joseph Kolis 教授が、自ら開発した結晶の実用化に
こぎつけたいとの想いで設立した会社です。


オキサイドは、IPO 以降大学発スタートアップへの出資検討を積極的に行っており、出資実績は今回で 3 例
目となります。今後もディープテック分野を中心にスタートアップ支援を行いながら、結晶と光の技術で社会
に貢献し、光学分野におけるグローバル・リーディング・カンパニーを目指します。
以上
本件に関する問い合わせ先
株式会社オキサイド 企画グループ
ir@opt-oxide.com
TEL: 0551-26-0022


【株式会社オキサイドについて】
当社は、国立研究開発法人物質・材料研究機構発のベンチャー企業として 2000 年に設立。山梨県北杜市に本
社と工場、神奈川県横浜市保土ヶ谷区に事業所があります。主力は、21 世紀の光の時代に必要不可欠な単結
晶・光部品・レーザ光源・光計測装置の開発・製造・販売で、
「光計測・新領域」「半導体」「ヘルスケア」の
、 、
3 つの事業を展開しています。2014 年には経済産業省の「グローバルニッチトップ 100 選」に選定、2021 年
2 月には Forbes Japan 主催の「スモール・ジャイアンツ アワード 2021」のグランプリを受賞しました。当社
の特徴は、(1)単結晶・光学関連の専門家・技術者が多数在籍し、研究開発型の事業会社として成長している、
(2)国内外の企業から光学関連技術を買収し製品化・事業化するノウハウを有しているーことであり、これら
が独創性や競争優位性の源泉となっております。
OXIDEホームページ: https://www.opt-oxide.com
お問い合せ先: ir@opt-oxide.com


【HTCS社について】
HTCS社は米国サウスカロライナ州クレムソン市、クレムソン大学発のスタートアップ企業であります。同社は、
社名の由来である水熱合成法による結晶成長(Hydrothermal Crystal Growth)を技術の核としております。水
熱合成法とは、高温高圧の熱水の存在下で行われる化合物の合成あるいは結晶成長のことで、常温常圧では水
に溶けない物質も容易に溶解するため、通常は得られないような物質の合成や成長が可能です。オートクレー
ブと呼ばれる密閉容器中に出発物質と水を入れ、容器を密閉したまま加熱することで、単結晶が得られます。
代表例として水晶単結晶などが水熱合成法により工業的に生産されています。

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