道路・軌道の異常度診断ビックデータ共有システム〔ROAD-S(ロードス)〕について


各 位


会社名 株式会社 土木管理総合試験所
代表者 代表取締役社長 下平 雄二
(コード番号 6171 東証第一部)




【主題】
道路・軌道の異常度診断ビックデータ共有システム〔ROAD-S(ロードス ) について

※ ROAD-S : Three Dimensional Road Scan Big Data Sharing System for LCC Management の 略



【開発状況】
平成 30 年 1 月度、解析データと地図データを同期させて共有するシステム〔 ROAD-S (ロ
ードス ) ならびに、保管・管理する大型データセンターの整備が完了いたしました。また、

解析データを出力する橋梁床版の「異常度診断プログラム」 ※ 1
につきましては、開発元の東
京大学との間で、ライセンス契約を締結いたしました。


【サービスの種類】
開発当初、地中レーダ探査で得られた『橋梁床版の異常度診断データ』『舗装体の異常度診
断データ』『路面下の空洞診断データ』『埋設物の敷設状況データ』の 4 種類の地中情報を計
画しておりましたが、道路管理者様のニーズより、現在、『舗装表面のひび割れ』『舗装表面
のわだち掘れ』検出プログラムの開発についても着手しております。
『舗装表面のひび割れ』『舗装表面のわだち掘れ』に関しましては、 AI (ディープラーニ
ング)ならびに特殊診断プログラムを採用し、当初計画していた道路・軌道の地中情報に加え、
表面情報を取得することで、表面~内部に至る道路・軌道のあらゆる異常を検知することが可
能となる見込みです。




図 -1 ROAD-Sメイン画面 ※ 2
図 -2 解析データ(イメージ)


【技術検証・データ収集】
現在、試行導入された各ユーザー様(自治体等)と連携し、得られた解析データと現地状況
の技術検証を進めております。確認された実証データは AI (ディープラーニング)の教材デ
ータとして蓄積される他、精度向上のための基礎データとして活用されております。
また、各地域の調査データ収集のため、過年度よりパートナー企業によるデータ収集を開始
しており、道路管理者様をはじめとする各ユーザー様のご要望エリアより、優先的に最新デー
タの収集を実施しております。



【今後の展開】
サービス開始時期につきましては今春を予定しており、段階的に道路・軌道の自治体管理者
様ならびに、インフラメンテナンスに関わる皆さまへ向け、サービスを開始いたします。
また、道路・軌道に加え、河川・海岸堤防や空港等のニーズも高まることから、これら施設
のシステム対応を計画するとともに、本システムによるグローバル展開を企画しております。


【注釈】
※1 内閣府総合科学技術・イノベーション会議の戦略的イノベーション創造プログラム
( SIP )「インフラ維持管理・更新・マネジメント技術」(管理法人:科学技術振興機
構)において、国立大学法人東京大学生産技術研究所 水谷司特任講師により開発。
※2 地図は ( 株 ) ゼンリンの著作物です。 Copyright(C) 2017 ZENRIN DataCom CO.,LTD.
(許諾番号: Z17KB 第 646 号)


【お問い合わせ】

( 株 ) 土木管理総合試験所 管理部 企画課(担当:塩入)
東京本社 〒 110-0005 東京都台東区上野5-15-14御徒町 CY ビル 5F
TEL : 03-5846-8385 (代表)

4431