日本の建材業界初、LIXILの長期目標「2050年までにCO2排出量実質ゼロ」がSBTネットゼロ認定を取得

2024 年4月3日
各 位
会社名 株式会社 LIXIL
代表者名 代表執行役社長 兼 CEO 瀬戸 欣哉
(コード番号 5938 東証プライム市場・名証プレミア市場)
問合せ先 IR 室 室長 川合 綾
(TEL. 050-1790-5041)


日本の建材業界初、LIXILの長期目標「2050年までにCO₂排出量実質ゼロ」が
SBTネットゼロ認定を取得


株式会社 LIXIL(以下 LIXIL)は、環境ビジョン 2050「CO₂ゼロと循環型の暮らし」を掲げ、長期目
標(long-term target)「2050 年までに CO₂排出量を実質ゼロにする」という目標を設定しています
が、これに対し、日本の建材業界で初めて 2024 年3月(1)に SBT ネットゼロ認定を取得しました(2)。ネ
ットゼロの基準として「2050 年までに Scope 1, 2, 3の温室効果ガス排出量を 90%削減し、10%以
内の残余排出量を炭素除去によりゼロにすること」と定義されており(3)、これまでに世界で 458 社、
建材業界では LIXIL を含む6社が認定を取得しています(4)。
今回の認定取得により、LIXIL では、短期目標および長期目標の双方について、SBT イニシアチブ
が定める定量的、定性的な基準を満たし、SBT ネットゼロ認定を取得しました。


詳細は、添付のお知らせをご参照ください。


(注)

(1) SBT のウェブサイト上での公開は4月4日を予定

(2) 基準年:2019 年3月期

(3) SBTi CORPORATE NET-ZERO STANDARD

(https://sciencebasedtargets.org/resources/files/Net-Zero-Standard.pdf)

(4) 2024 年4月3日時点。SBT ガイダンスが定める Buildings Products Sector が対象



以上
報道関係各位
2024年4月3日
株式会社LIXIL


日本の建材業界初、LIXILの長期目標「2050年までにCO₂排出量実質ゼ
ロ」がSBTネットゼロ認定を取得
低炭素社会への移行と、環境ビジョン2050「CO₂ゼロと循環型の暮らし」の実現を
目指す


株式会社LIXIL(以下 LIXIL)は、環境ビジョン2050「CO₂ゼロと循環型の暮らし」を掲げ、長
期目標(long-term target)「2050年までにCO₂排出量を実質ゼロにする」という目標を設定し
ていますが、これに対し、日本の建材業界で初めて2024年3月¹にSBTネットゼロ認定を取得し
ました²。ネットゼロの基準として「2050年までにScope 1, 2, 3の温室効果ガス排出量を90%
削減し、10%以内の残余排出量を炭素除去によりゼロにすること」と定義されており³、これま
でに世界で458社、建材業界ではLIXILを含む6社が認定を取得しています⁴。


今回の認定取得により、LIXILでは、短期目標および長期目標の双方について、 SBTイニシアチ
ブが定める定量的、定性的な基準を満たし、SBTネットゼロ認定を取得しました。


LIXILは、環境ビジョン2050「CO₂ゼロと循環型の暮らし」に基づき、「気候変動対策を通じた
緩和と適応」「水の持続可能性を追求」「資源の循環利用を促進」の3つを重点領域として取り
組んでおり、2023年3月期に新たに中期目標を設定しました。同時に「気候変動対策を通じた
緩和と適応」においては、低炭素社会への移行を推進する「Scope1,2におけるCO2排出量を
2031年3月期までに50.4%削減」と「Scope3におけるCO2排出量を30%削減」を2031年3月
期までのScope1,2,3の短期的な削減定量目標とし、この短期目標がSBTiによる認定を更新しま
した⁵。


産業革命以降の地球の気温上昇を1.5℃に抑えることを目標に設立されたSBTイニシアチブ
(SBTi)では世界的に早急な対応が求められる気候変動に対し、科学に基づいた国際的な基準を
定義しています。同機関はネットゼロを達成するために、2030年までに全世界の温室効果ガス
排出量を現在の半分に削減する必要性を訴えており、企業が科学的な根拠に基づいた目標を設
定するためのガイドラインの提供、1.5℃シナリオやネットゼロ目標へのコミットメントの支援
や、評価を行っています。


常務役員 兼 Chief Environmental Impact Officer​の迎宇宙は次のようにコメントしています。
「我々が目指す豊かで快適な住まいは、自然と共生する持続可能な暮らしのもとに成り立つと
考えています。『気候変動対策を通じた緩和と適応』の領域においても、自社の事業プロセス
の域を越え、サプライヤーをはじめとするビジネスパートナーと連携しながら、着実に歩みを
続けてまいりました。この度、当社が設定した長期目標がSBTiよって科学的根拠に基づいた
ネットゼロ基準を満たし、認定を取得しましたが、これはかねてよりLIXIL環境ビジョン2050
で掲げてきた『CO₂ゼロと循環型の暮らし』の達成の可能性を示唆するものです⁶。引き続き、
今日、そして未来の暮らしのためにLIXILの低炭素社会への移行計画を進めインパクトを拡大を
推進してまいります」



2050年のネットゼロを見据えた「低炭素社会への移行計画」

LIXILでは、2030年をマイルストーンとして設定し、事業プロセス、自社バリューチェーン、
インパクトの拡大の3つのフェーズにおいて総炭素排出量を削減する様々な施策に取り組んで
います。
事業プロセスにおいては、省エネ対策、燃料転換、追加性の高い再生エネルギーへの移行・調
達などの施策に加えて、製造現場で水素への燃料転換に向けた実証実験を実施するなど、
Scope1,2排出量の削減に取り組んでいます。
自社バリューチェーンにおいては排出量の多くの割合を占める「製品使用」と「調達」に注力
しており、製品の省エネ化はもちろんのこと、サプライヤーエンゲージメントを通じた調達や
物流における排出量の削減、これらの活動から得られた一次データの活用、循環型のエコシス
テムやビジネスモデルの構築に努めています。
さらに、節湯水栓・節水型トイレや新築戸建て向け高性能窓などの販売構成比率を100%とする
目標を掲げ、暮らしのエネルギー効率を高める製品を通じて、気候変動緩和に向けたインパク
トの拡大と低炭素社会への移行を推進しています。
詳しくはIRニュース「LIXIL ESG説明会 2024」資料をご覧ください(2024年4月2日に開催)
SBT(Science based Targets) について
パリ協定が求める水準と整合した5年〜10年先を目標年として企業が設定する温室効果ガスの排
出削減目標です。自社自らによる温室効果ガスの直接排出を示すScope1、他社から供給された
電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出を示すScope2、Scope1と2以外の他社の排出による間接
排出を示すScope3すべてのサプライチェーン排出量に対しての削減が求められています。


¹SBTのウェブサイト上での公開は4/4を予定
²基準年:2019年3月期
³ SBTi CORPORATE NET-ZERO STANDARD
(https://sciencebasedtargets.org/resources/files/Net-Zero-Standard.pdf)
⁴2024年4月3日時点。SBTガイダンスが定めるBuildings Products Sectorが対象
⁵2019年3月期比。Near-term Commitment SBT認定
(https://newsroom.lixil.com/ja/20230330_environment_update)

⁶この度SBTネットゼロの認定を取得したのは「2050年までにCO₂排出量実質ゼロ」という長期

目標に対してであり、LIXILのコミットメント全体を対象にした認定ではありません。


About LIXIL
LIXILは、世界中の誰もが願う豊かで快適な住まいを実現するために、日々の暮らしの課題を解決する先進的な
トイレ、お風呂、キッチンなどの水まわり製品と窓、ドア、インテリア、エクステリアなどの建材製品を開発、
提供しています。ものづくりの伝統を礎に、INAX、GROHE、American Standard、TOSTEMをはじめとする
数々の製品ブランドを通して、世界をリードする技術やイノベーションで、人びとのより良い暮らしに貢献して
います。現在約55,000人の従業員を擁し、世界150カ国以上で事業を展開するLIXILは、生活者の視点に立った
製品を提供することで、毎日世界で10億人以上の人びとの暮らしを支えています。
株式会社LIXIL(証券コード: 5938)は、2023年3月期に1兆4,960億円の連結売上高を計上しています。
LIXILグローバルサイト:https://www.lixil.com/jp/
LIXIL Facebook(グローバル向け):https://ja-jp.facebook.com/lixilglobal/ 
LIXIL Facebook(日本国内向け):https://www.facebook.com/lixilcorporation

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