水素-酸素バーナーを用いた燃焼技術によるガラス溶融に成功

2022 年4⽉ 19 ⽇
⽇本電気硝⼦株式会社



⽔素-酸素バーナーを⽤いた燃焼技術によるガラス溶融に成功

⽇本電気硝⼦株式会社(本社︓滋賀県⼤津市 社⻑︓松本元春)は、⼤陽⽇酸株式会社と共同開発
した⽔素-酸素燃焼バーナーを⽤いて、燃料に⽔素を 100%使⽤したガラス溶融の実証に成功しまし
た。


開発した⽔素-酸素燃焼バーナーは、天然ガスと⽔素の混合⽐率を適宜切り替えることが可能で、
実証実験では、⽔素を 100%⽤いた燃焼、⽔素と天然ガスを混合した燃焼のいずれの⽅法でも、混
合⽐率に応じて流量を調整することで、天然ガスを 100%⽤いた燃焼と同等の溶融能⼒を得られる
ことが確認できました。これにより、酸素燃焼技術※と⽔素燃焼技術を組み合わせることができ、燃
焼による CO2 の排出をゼロとすることが可能となります。


当社では、ガラス溶融について、これまで重油から LPG、天然ガスへと CO2 の発⽣が少ない燃料
への切換えを進めており、2010 年には天然ガスへの転換を完了させています。また、中期経営計画
「EGP2026」では、重点施策として「カーボンニュートラルの推進」を掲げ、2050 年までにカー
ボンニュートラルを達成するため、⽔素等の CO2 フリー燃料の技術開発を⾏っています。


⽔素-酸素燃焼技術は、かねてより取り組んできた溶融エネルギーの電⼒⽐率向上と組み合わせる
ことで、カーボンニュートラルの実現に⼤きく寄与することが期待されます。当社としては、引き
続き、量産プロセスへの適⽤に向けて技術開発を進めてまいります。
 
※空気燃焼に⽐べて余分な窒素を排除することで、排ガス(排熱)減少による省エネルギー・燃料使⽤量減少と CO2
の排出抑制、サーマル NOX(窒素酸化物)の発⽣抑制を図る燃焼技術。当社では、ほぼ全ての溶融炉に導⼊。 
 
(燃焼の様⼦) 




⽔素 100% ⽔素 60%/天然ガス 40% 天然ガス 100%
 
 
⽇本電気硝⼦株式会社 〒520-8639 滋賀県⼤津市晴嵐⼆丁⽬ 7 番 1 号
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