2024年3月期第2四半期 決算説明資料

2024年3月期第2四半期
決算説明資料
プライム市場 5121
藤倉コンポジット株式会社



2023年12月1日

代表取締役社長 森田 健司
目次
本日お伝えしたいこと

決算情報&業績予想
– 物価高騰、市場の在庫過多の影響を受け、減収となったものの、収
益改善活動が進み営業利益は増益
– 下期は住設や液晶半導体市場の回復遅れの影響により減益見込み
– スポーツ用品部門はアフターマーケット市場で好調な販売を継続し、
依然高い利益率を維持


企業価値向上の実現に向けて
– PBR 1倍達成に向けた施策について
①稼ぐ力の強化
②新成長戦略
③新株主還元方針
④投資家とのコミュニケーション向上


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Ⅰ. 2024年3月期第2四半期決算




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決算ハイライト


 工業用品は世界的な流通在庫過多の影響を受け減収
売上高  加工品は舶用品の輸出が堅調に推移、印材は撤退発表後特需発生し増収
 ゴルフクラブ市場の在庫過多の影響を受け減収
事業に関する
業績要因
 工業用品は海外での価格転嫁が進み利益を確保
営業利益  加工品は舶用品の輸出が堅調で円安も好影響、印材の特需もあり増益
 スポーツ用品はOEMが減少も、自社ブランドシャフトは好調に推移し利
益を確保

 液晶・半導体市場の在庫調整により世界的に設備投資が先送
2024年3月期上期
りとなった
事業環境
 コロナ禍以降拡大していたゴルフ市場の需要が一旦落ち着く


2024年3月期上期  自立・帰還支援雇用創出企業立地補助金を特別利益に計上
特殊要因




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2024年3月期第2四半期 実績

 売上高は減少したものの、価格転嫁による収益改善が進み、また売上品種構成の変化によ
り利益は確保

(単位:百万円)

2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 前々年同期比 前年同期比
2Q実績 2Q実績 2Q実績 (%) (%)


売上高 17,643 20,284 19,365 +9.8% ▲4.5%


営業利益 2,198 2,171 2,220 +1.0% +2.2%


営業利益率
(%)
12.5% 10.7% 11.5% ▲1.0pt +0.8pt


当期純利益 1,940 2,101 2,244 +15.7% +6.8%


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主要セグメント別実績
(単位:百万円)

2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 前々年同期比 前年同期比
セグメント トピックス
2Q実績 2Q実績 2Q実績 (%) (%)


売上高 11,395 11,569 10,753 ▲5.6% ▲7.1%
• 工業用品部門は、世界的な流通在庫過多の影響で、
減収となりましたが、海外拠点での価格転嫁、固定
産業用 費削減が進み、増益
資材
営業利益 964 40 115 ▲88.0% +187.5% • 制御機器部門は、液晶・半導体市場は海外向け製品
の一部で増産等好材料もありましたが低調に推移。
医療市場も流通在庫過多の影響で、減収減益
営業利益率 8.5% 0.4% 1.1% ▲7.4pt +0.7pt

売上高 1,980 2,309 2,488 +25.7% +7.8% • 引布部門は、建材用製品や電気・電子分野向けの部
材が好調を維持し、増収増益
引布 • 印刷材料部門は、事業撤退発表後に受注が増加、ま
加工品
営業利益 ▲12 44 67 - +52.3% た円安の影響により、増収増益
• 加工品部門は、海外向け舶用品が堅調に推移し、円
安の影響もあり、増収増益
営業利益率 ▲0.6% 1.9% 2.7% +3.3pt +0.8pt

売上高 4,080 6,220 5,949 +45.8% ▲4.4% • ゴルフ用カーボンシャフト部門は、流通在庫過多の
影響を受け減収減益となりましたが、『VENTUS』
『SPEEDER NX』の主力モデルに加え『TRAVIL
スポーツ
用品
営業利益 1,489 2,340 2,327 +56.3% ▲0.6% Iron』がアフターマーケット市場で好調を維持し、
高い利益率を維持
• アウトドア用品部門は、登山靴の主力モデル
39.1%
『C1_02S』の販売が好調を維持し、増収増益
営業利益率 36.5% 37.6% +2.6pt +1.5pt

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2024年3月期第2四半期 売上高の増減要因分析(セグメント別)

2022年3月期 2Q実績 ⇒ 2023年3月期 2Q実績 ⇒ 2024年3月期 2Q実績
(単位:百万円)
その他
スポーツ用品 ▲2 産業用資材 引布加工品
スポーツ用品
その他
▲816 +179 ▲270
▲12
引布加工品
+2,139
産業用資材 +2,140
+328
+176


17,643 +2,588 20,284 19,365




2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期
2Q実績 2Q実績 2Q実績

為替レート:毎月の変動レートに変更

前年同期実績比 前期実績比

+ 2,641百万円 ▲919百万円
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2024年3月期第2四半期 営業利益の増減分析(セグメント別)

2022年3月期 2Q実績 ⇒ 2023年3月期 2Q実績 ⇒ 2024年3月期 2Q実績
(単位:百万円)
スポーツ用品
産業用資材 引布加工品 その他・調整
その他・調整
産業用資材 +74 +22 ▲13
スポーツ用品 ▲34
▲12




▲923 +851

引布加工品
2,198 +57 2,171 2,220


+1,011




2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期
2Q実績 2Q実績 2Q実績

為替レート:毎月の変動レートに変更

前年同期実績比 前年同期実績比

▲27百万円 + 49百万円
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2024年3月期第2四半期 営業利益の増減分析(要因別)

2023年3月期 2Q実績 ⇒ 2024年3月期 2Q実績
売上変動 (単位:百万円)
為替影響 その他 材料費
+125 ▲41 価格転嫁効果
▲255
+240
エネルギー費
+120 ▲20




2,171 2,220




2023年3月期 2024年3月期
2Q実績 2Q実績
為替レート:毎月の変動レートに変更

前期実績比

+ 49百万円
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2024年3月期第2四半期 産業用資材営業利益の増減要因分析
2023年3月期 2Q実績 ⇒ 2024年3月期 2Q実績
売上変動 (単位:百万円)
その他 材料費
+90 ▲235 価格転嫁効果
+210



為替影響
+5


2023年3月期 2024年3月期
2Q実績 2Q実績


エネルギー費
+5




為替レート:毎月の変動レートに変更

前期実績比

+ 74百万円
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2024年3月期第2四半期 引布加工品営業利益の増減要因分析
2023年3月期 2Q実績 ⇒ 2024年3月期 2Q実績
(単位:百万円)
売上変動
為替影響
その他
+30 ▲7 材料費 価格転嫁効果
+0 +25




エネルギー費 67
▲25





2023年3月期 2024年3月期
2Q実績 2Q実績
為替レート:毎月の変動レートに変更

前期実績比

+ 22百万円
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2024年3月期第2四半期 スポーツ用品営業利益の増減要因分析
2023年3月期 2Q実績 ⇒ 2024年3月期 2Q実績
(単位:百万円)

エネルギー費
+0
為替影響 売上変動
材料費 価格転嫁効果
+90 その他
▲88 ▲20 +120 +5




2,340 2,327




2023年3月期 2024年3月期
2Q実績 2Q実績
為替レート:毎月の変動レートに変更

前期実績比

▲ 13百万円
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連結貸借対照表
(単位:百万円)

2023年3月期 2024年3月期2Q
内容
期末残高 構成比 期末残高 構成比 増減額

流動資産 26,184 64.9% 28,202 66.2% +2,018 • 現金や預金及び棚卸資産が増加



固定資産 14,190 35.1% 14,395 33.8% +205 • 投資有価証券の増加



資産合計 40,374 100.0% 42,597 100.0% +2,223

流動負債 5,199 12.9% 4,806 11.3% ▲392 • 買掛金の減少



固定負債 1,832 4.5% 1,890 4.4% +58 • 繰延税金負債の増加



負債合計 7,032 17.4% 6,697 15.7% ▲334

純資産合計 33,342 82.6% 35,900 84.3% +2,558 • 利益剰余金、為替換算調整勘定の増加



負債・純資産合計 40,374 100.0% 42,597 100.0% +2,223

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Ⅱ. 2024年3月期業績予想




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2024年3月期 主要な外部環境
2024年3月期 2024年3月期
外部環境 当社の取り組み
上期結果 下期予想

産業用資材
自動車・  日米の自動車市場は回復基調  価格転嫁活動、原価低減活動の推進
住宅設備・  住宅設備関連は市場在庫過多が今後も継続  新規品の立上げを確実に実施
インフラ

 半導体市場は今後しばらく厳しい状況が継
産業用資材 続  価格転嫁活動のより一層の推進
液晶・半導体  液晶市場は在庫調整が続き、2024年上期  カスタマー展示会、拡販活動に注力
までは厳しい状況が継続



産業用資材
 医療関連は市場在庫の調整が続く  医療部材の立上げに注力
医療




 国の防衛装備予算増額などが予定通り推移  印材の撤退特需による黒字化
引布加工品  小型船舶用の救命装置の義務化  小型舶用品の新型浮器の立ち上げ




 コロナ禍によるゴルフ需要急拡大が一旦落  自社ブランドの新製品の販売に注力
スポーツ用品 ち着き、市場在庫が過剰  ブランド価値向上活動の推進



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2024年3月期 業績予想

 自動車市場は下期に向け急回復を予想するも、住設機器・液晶・半導体・医療機器に
ついては回復が遅れる見通し
 ゴルフ市場の需要は一旦落ち着く予想も、高シェアの維持を目指す

(単位:百万円)

2023年3月期 2024年3月期 前期比 前期比
実績 予想 (%) 増減額


売上高 40,687 39,900 ▲ 1.9% ▲ 787


営業利益 4,432 4,100 ▲ 7.5% ▲ 332


営業利益率
(%)
10.9% 10.3% ▲ 0.6% -


当期純利益 3,947 3,400 ▲ 13.9% ▲ 547


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主要セグメント別予想値
(単位:百万円)
2023年3月期 2024年3月期 前期比
セグメント トピックス
実績 予想 (%)

 自動車 • 過剰流通在庫の解消が進み、下期に向け回復を見込む。
売上高 22,433 22,000 ▲1.9% 引き続き価格転嫁及び固定費削減を進め利益率改善を進める。

 住設 • 給湯器・水関連は在庫調整局面がしばらく続く見込み。新規品の
産業用 立上げ、価格転嫁、原価低減を進める。
資材
営業利益 104 500 +380.8%
 制御 • 半導体市場・液晶市場も在庫調整が続き、2024年に回復の予想も
低調な見込み。価格転嫁・展示会で新規開拓活動を進める。
営業利益率 0.5% 2.3% +1.8pt  医療 • 市場在庫調整局面のため、量産遅れ品の立上げに注力する。


売上高 4,994 5,200 +4.1%  引布 • 自動車向けは回復が遅れているが、建材用シート・電気・電子分
野向けの部材が好調に推移し増収を見込む。

引布
加工品
営業利益 45 200 +344.4%  加工品 • 小型船舶の新製品の立ち上げにより増収を見込む。


営業利益率 0.9% 3.8% +2.9pt  印材 • 事業撤退の特需で大幅な増益となる。



売上高 12,901 11,200 ▲13.2%
 シャフト • ゴルフシャフト市場の需要は一旦落ち着くも、アフタマーケット市
スポーツ 場では高い利益率を確保。
用品
営業利益 4,786 4,200 ▲12.2% アウトドア • キャラバンは主力製品のシューズ類が好調に推移し増収増益の見通
しとなる。

営業利益率 37.1% 37.5% +0.4pt

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当中期経営計画の位置づけ(2023年12月更新)
2021年3月期-2025年3月期
第6次中期経営計画

第6次中期経営計画 21年3月期-25年3月期



TRANS FORM
変化にチャレンジし、「変わる」から「変える」へ



成長期

回復期
中期経営計画 フェーズ 2
中期経営計画 フェーズ 1 2023年3月期-2025年3月期
2021年3月期-2023年3月期

単位: 単位:
百万円
売上高 営業利益 営業利益率 百万円
売上高 営業利益 営業利益率

2021年3月期 2023年3月期
実績 29,275 1,172 4.0% 実績 40,687 4,432 10.9%
(142期) (144期)
2022年3月期 2024年3月期
実績 37,190 4,160 11.2% 見通 39,900 4,100 10.3%
(143期) (145期)
2023年3月期 2025年3月期
実績 40,687 4,432 10.9% 見通 40,000 4,500 11.2%
(144期) (146期)

3年間合計(実績) 107,152 9,764 9.1% 3年間合計(見通) 120,587 13,032 10.8%

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当中期経営計画値変動要因
 産業用資材
自動車市場は流通段階における過剰在庫の解消が進み回復を見込んでいるものの、
住設、液晶・半導体ともに市場での在庫調整により回復は先送りになると予想
 スポーツ用品
ゴルフクラブ市場の在庫過多の解消に期初予想よりも時間がかかると予想
売上高
スポーツ用品 (単位:百万円)
産業用資材


引布加工品
その他 その他
引布加工品
産業用資材
スポーツ用品



2024年3月期 2025年3月期 2025年3月期
予想 (2023年6月時点) 修正計画

営業利益 スポーツ用品

産業用資材 引布加工品
引布加工品
その他
その他
産業用資材
スポーツ用品


2024年3月期 2025年3月期 2025年3月期
予想 (2023年6月時点) 修正計画
※投資計画の進捗状況に応じて、計画値を変更する可能性があります
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Ⅲ.企業価値向上の実現に向けて




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PBR 1倍達成に向けた施策について


基本方針
「変わる」から「変える」へ
~TRANSFORM~

主要経営指標の目標値達成もPBR1倍が達成出来ていない。

現在の経営指標の状況 課題認識

2011-2021
(平均)
2022-2023 目標値
1. スポーツ用品セグメント以外のセグメントの
営業利益率 3.8% ▶ 11.0% 10.0%以上 収益性の低さ
ROE 5.5% ▶ 11.8% 10.0%以上
2. 将来にわたる持続的な成長を可能とする戦略
2013 2023 目標値
の説明不足
自己資本比率 56.4% ▶ 82.6% 60%以上
3. 新成長戦略に向けた再投資の遅れ

2013 2023 目標値
4. 株主資本に対する株主還元が不十分

PBR 0.8倍 ▶ 0.8倍 1.0倍以上 5. IR(投資者とのコミュニケ―ション)が不足

PER 15倍 ▶ 9.0倍 10.0倍以上


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PBR 1倍達成に向けた施策について

企業価値向上に向けた一つの目安として
PBR1倍超を目指し各種施策を実行


①稼ぐ力の強化 ②新成長戦略 ③新株主還元方針 ④投資家との
コミュニケーション向上

各事業の 成長分野への 決算説明会
利益還元方針を強化 年2回開催
資産見直し リソース再配分
スポーツ用品セグメン
トにおける
FRP製品の事業多角
新規分野への投資
株主資本配当率による
還元
個別面談の
積極的実施
企業価値の
化・PR領域の拡大

R&Dの強化
長期株主優待制度の
IR交流会の発足
最大化
人的資本への大幅投資 新設
目標
DX投資・自動化 経営戦略委員会の設置
への投資 などガバナンス強化

ガバナンス強化に
PBR 1倍超
向けた投資




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投資計画の全体像

資本コストや株価を意識した経営の実現を進め
中長期的な企業価値向上を目指す
2024年3月期~2026年3月期
想定
全体投資額 115億円

「稼ぐ力の強化」投資額 「新成長戦略」投資額


70億円 45 億円

• 各事業の資産見直し • 成長分野へのリソース再配分
• スポーツ用品セグメントの領域拡大 • 新規分野への投資
• 人的資本への大幅投資 • R&Dへの投資額
• DX投資・自動化への投資 • 経営戦略委員会
• ガバナンス強化に向けた投資

→ブレークダウンした内容は23P →ブレークダウンした内容は28P
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PBR 1倍達成に向けた施策について
①稼ぐ力の強化
②新成長戦略
③新株主還元方針
④投資家とのコミュニケーション向上
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稼ぐ力の強化(全体像)

「稼ぐ力の強化」投資金額 : 70億円

投資金額 具体的施策
• 小高工場再稼働に向けた新規投資
各事業の • 印材部門からの撤退
約42億円
資産見直し • 資本コストを上回った付加価値を生み出しているか再検証
• 生産設備や生産拠点の統廃合を進め、資産のスリム化・強靭化を実行

スポーツ用品 • あらゆる産業分野の軽量化要求にこたえるFRP製品の拡大
• ゴルフシャフト製造ラインの強化、各種FRP製品の一貫生産ラインの構築
セグメントの 約7億円 • キャラバンシューズのブランド力を生かし、新市場へ展開
領域拡大 →ブレークダウンした内容は24P~ 27P
• 事業環境の変化に対応した目指す人材ポートフォリオの実現
• エンゲージメント向上に対する取り組みの強化
人的資本への
約14億円 • 評価制度の見直しを行い、新たな分配制度として従業員株式報酬制度を導入
投資 • 従業員のキャリア開発支援に向け、教育訓練や海外経験の機会提供
• 障害者雇用制度の拡充(特例子会社の有効活用)


DX投資・自動 • DXを導入し、業務の生産性向上と経営のスピードアップを進める
約6億円
化への投資 • 生産工程の自動化を推進し、コスト競争力の向上を図る



ガバナンス • ガバナンス高度化に向け、取締役会及び経営会議のアジェンダ再設定
強化 約1億円 • 実効性評価の第三者機関の関与
• サイバーセキュリティリスクの取組み
への投資
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稼ぐ力の強化:スポーツ用品セグメントの領域拡大①

FRP製品の事業多角化とPR活動領域の拡大により
今後も安定した収益の確保を目指す


投資金額:7億円
小高工場


1 産業用品一貫製造ラインの構築 小高工場へ移設

・産業用品製造ラインを構築し品質保証体制を整える
・新たな生産設備を導入し開発、生産技術機能を拡充




ドローン ロボットアーム ローターカバー

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稼ぐ力の強化:スポーツ用品セグメントの領域拡大②

2 ゴルフシャフト製造ライン強化 小高工場へ移設

• ゴルフシャフト製造ラインを再構築し高機能製品に特化
• 試打場併設の対外的なアピール機能を持った工場を実現

強度計算~試作~特性評価を自社内で一貫して行えることこそが強み

 解析・強度計算  積層設計・成形  組立て
• 解析専門部門によるCAE解析 • ゴルフシャフトで培った • ゴム製品の技術を応用した
• 独自に取得した材料物性 高い成形技術と安定性材料メーカーとの信頼関係 高度な接着技術
シャフト断面の比較




FC品 他社品



 試験・分析  生産能力  新技術開発能力
• 多彩な試験・分析が • ゴルフシャフトの生産能力 • 金属・ゴム等 異材一体成形
自社内で実施可能 • 海外工場を保有している=大量生産,低価格 • 客先要求への対応力




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稼ぐ力の強化:スポーツ用品セグメントの領域拡大③

33 アウトドア用品(キャラバン)の販売拡大
軽量化

・従来のキャラバンシューズよりも軽量のモデルを開発
・より多くの層が使用できるタウンシューズへ進化 Cross Gen


認知症徘徊捜索用GPS(iTSUMO/いつも)専用シューズ

・履きやすさ、履き心地、歩き心地にこだわった専用設計
・違和感なくGPSデバイスの収納が可能
※開発中の製品です

ソールの開発
・藤倉コンポジットの技術によりコンパウンドをリニューアル!
・グリップ力を向上させた登山者の安全に配慮したモデルです。




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稼ぐ力の強化:スポーツ用品セグメントの領域拡大④
 ここ3年で右肩上がりで急成長
 自社ブランドのアフタマーケット市場で高い利益率を確保

売上高 営業利益率
(百万円) (%)
14,000 売上高 営業利益率 40%


12,000 35%


30%
10,000

25%
8,000
20%
6,000
15%

4,000
10%

2,000 5%


0 0%

予想


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PBR 1倍達成に向けた施策について
①稼ぐ力の強化
②新成長戦略
③新株主還元方針
④投資家とのコミュニケーション向上

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新成長戦略(全体像)


「新成長戦略」投資金額 : 45億円

成長分野へのリソース再配分 新規分野への投資

5つの分野を成長分野と位置付け、組織の見直 積極的に資金配分を実施。事業ポートフォリ
しを行い、経営資源であるヒト・モノ・カネ・ オの変革に取組み、将来のシナジー効果創出
情報を再配置を実行 のM&Aやスタートアップ・大学研究機関との
提携など幅広く検討
次世代自動車 半導体
大学研究機関と
安全(救命) M&A スタートアップ
の産学提携
医療 新エネルギー

• 自動車の電動化市場へのアプローチを強化 • Fu Yu社との業務提携により、シナジー効果創出
• 液晶・半導体関連の拡大 • スタートアップとのオープンイノベーションを
• 医療関連事業の強化 通じて新規分野への拡大
• 液体検知センサの開発を強化 • 当社主導による学術会へのアプローチ強化
• 改良型内部収容型救命浮器を開発


R&Dへの投資 経営戦略委員会
中長期的で幅広い多様な観点から株主視線で
将来に向けた基礎研究の充実と開発体制の強化
重要な経営テーマについて検討
• AIやMI( Materials informatics )を応用した • 取締役会の実効性評価
基礎研究の充実により、開発期間の大幅な短縮を実現 • 中長期経営戦略
• 社内エントリー制度を活用した開発体制の創設 • M&Aや事業提携などグループ成長戦略
• サスティナビリティ関連投資

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新成長戦略: 2024年3月期トピックス①

産業用資材
自動車 自動車の電動化市場へのアプローチを強化

 自動車電動化に伴うニーズに応えるため、技術開発と拡販に注力
 PHEV・BEV・FCVをメインターゲットとし、
構成ユニットごとのアプローチを実践



電動化市場向け取組例 リチウムイオンバッテリー(LIB)市場量産実績例


• LIB関連 バッテリーパック 【新規】車載バッテリー向け防爆弁
各種機能材の開発・拡販 耐火膨張材

• 防爆弁の開発・拡販

保護キャップ
• 冷却水コントロールバルブ
アンブレラバルブ
各種シール材の開発
取付ベース
• FCV関連各種シール材の
ガスケット
開発
• その他各種電動ユニット バッテリー熱暴走時におけるリスクヘッ
空間閉塞機能にて、
ジ。
向けアイテムの開発・拡販 熱暴走時に発生する高温ガス
発生するガス(内圧)を緊急開放し、
及び炎を遮断。
車両火災を防ぐ。



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新成長戦略: 2024年3月期トピックス②

産業用資材 液晶・半導体市場向け製品、医療関連製品の拡大

 大型半導体製造装置の加工・組み立て事業への進出
 ワクチン・バイオ医療・再生医療に貢献するディスポーザブル部品の製造



液晶・半導体 医療

小高工場の建屋を改修し、制御工場を新設 原町工場のクリーンルームで生産を強化




 精密加工・組立のラインを設置 機器関係 部材関係
• 液晶・半導体製造装置を中心とした、構造部材の
• 酸素濃縮器業界 • シリコーンゴム成形品
加工及び組立を行う
• 人工心肺装置業界 • シングルユース製品
• 常時温度管理された環境での精密加工が可能 • 人工透析装置業界 • 逆止弁


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トピックス(センサ)
新成長戦略: 2024年3月期トピックス③

産業用資材
センサ 液体検知センサの開発状況について

 水を含む「液体」がセンサに接触することでセンサ自体が発電
 発電した電力を用いて、液体との接触を遠方へ報知する自己発電型デバイス
 優れた発明として、「MODE センサーアワード2023 イノベーティブセンサー賞」を受賞


ワンコインサイズで、 New!水田の水位監視システム
様々な用途で活用できる
画期的なバッテリレスセンサ 長野県の水田にて実証実験を実施中

BLE ▶ LoRa 満水! 渇水!
センサ素子 受信機 自治体所有 水位の変化を
ブリッジ GW
クラウド モニタリング
デバイス 標準水位


BLE送信機 高さ違いでセンサを複数個
BLE送信機 BLE送信機 設置することで水位検知が可能
BLE送信機
センサは
センサ③ 補助的な役割で、
(満水検知) 基本的には
センサ② 目視確認を優先
(標準水位検知)
センサ①
(渇水検知)




・人の目が必要な作業をIoT化 • 農家の負担軽減、作業効率化に貢献

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新成長戦略: 2024年3月期トピックス④

引布加工品 改良型内部収容型救命浮器を開発

 小型旅客船等への改良型救命いかだ等の導入を補助する
『小型旅客船等安全対策事業費補助金』の公募を開始
 当社は、補助金の対象となる『改良型内部収容型救命浮器』を開発中

⇒いのちをささえる事業に注力



25人定員の改良型救命浮器+
固定式スライダー品を先行して開発。

• 積み付け高さ1.2m~1.5mで、
補助レールは脱出用スライダーとして機能。
• 浮器はオーバル型で、舷側追従と移乗しやすさを重視。
• 浮器はリバーシブルで、反転してもそのまま使用可能。
• 天幕なしで、防寒・防水のための保温具を要求。

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新成長戦略: 2024年3月期トピックス⑤

産業用資材 Fu Yu社との業務提携

 2023年9月にシンガポールのFu Yu社と業務提携を締結
 全社的な事業構造の変革を推進
 相互の強みを活かし、シナジー効果の最大化

提携分野


金属 樹脂 • 部材としてお客様へ納品し
製品 製品 てきた製品のユニット化
Fu Yu社の Fu Yu社の
持つ技術 持つ技術
• より付加価値の高い製品で
シナジー効果 お客様へ提案

ゴム CFRP
製品 製品 新製品群で
当社の 当社の
持つ技術 持つ技術 次のステージへ向かう

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【参考:新製品紹介】2024年3月期トピックス

アフターマーケット市場は好調継続、
スポーツ用品
さらにゴルフの楽しさを提供するため、新製品投入!

 上期はTRAVIL アイアン(7月)とSPEEDER NX BLACK(9月)を発売開始。
 下期は新製品の拡販強化に努め、後半には2024春新製品を発売予定。



SPEEDER NX BLACK TRAVIL




待望の先中調子がラインナップ。 国内男女ツアー選手を対象に
ボールのバラつきを軽減し、 実践でテストを重ねて製品化した、
飛距離と安定性を両立。 新たなアイアンシャフト。

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【参考:新製品紹介】2024年3月期トピックス

スポーツ用品 TRAVILに込められた技術力

 テストを重ね、落下角、フィーリングともに高いレベルにて製品化
 当社の祖業である引布部門の技術を駆使した極薄ゴムシートを搭載



特 長 特 長

「グリーンを狙って止められる」V 誕生 思いを込めたブランド名
T R A V I L
フジクラ独自の重心調整技術により、
振り心地を損ねることなくスチール
ゴムによりソフトな打感が得られ、シャ
フトのしなり戻りを緻密にコントロール
TOUR RATED ABILITY Victory
シャフトと同等のクラブバランスへ ⇒ プレイヤーが意図する挙動を実現 ツアーで 新たな
勝利を掴む
評価された証明 能力・性能・才能

 製品詳細スペック
金属 ゴム
モデル フレックス 製品長 重量 トルク Tip径/デーパー長 Butt径 調子

R 86.5 2.7 14.85
TRAVIL IRON 85
S 88.0 2.7 14.90
R 39.0 97.0 2.3 14.90
TRAVIL IRON 95 9.05/40㎜ 中元
S ~35.5 99.0 2.3 14.95
S 108.0 2.2 14.95
カーボン TRAVIL IRON 105
X 110.0 2.2 15.00

Tour Ability Structureを採用し、手元の剛性を抑えつつ、先端を高剛性化 S 118.0 2.0 15.15
TRAVIL IRON 115
⇒ シャフトが粘ることで、ヘッドの操作性を高め、緩やかな入射角に X 120.0 2.0 15.25


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PBR 1倍達成に向けた施策について
①稼ぐ力の強化
②新成長戦略
③新株主還元方針
④投資家とのコミュニケーション向上

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新株主還元方針


持続的な成長および企業価値向上、適正な株価維持、長期安定株主の確保に向け、
積極的な投資活動の実行と、株主の皆様に対し更なる利益還元の充実

新株主還元方針 1株当たり年間配当金の推移

株主資本配当率(DOE) 中間 期末 記念配当
80円
4.0%以上を目安。
1株あたり年間配当額は45円を下限 うち
記念配当
配当 60円 10円
中間配当と期末配当の年2回 35円



自己株式取得 40円

うち
資本効率株価の状況を加味して 20円 記念配当
継続的かつ段階的に自己株式の取得実施 10円
20円
16円 35円
株主優待 7円 7円 7円
7円 20円
25円 6円 6円 7円
500株以上3年以上の保有の株主に対して 4円
7円 7円 7円 10円
4円 25円 6円 6円 6円 5円
長期優待制度を新設 0円




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PBR 1倍達成に向けた施策について
①稼ぐ力の強化
②新成長戦略
③新株主還元方針
④投資家とのコミュニケーション向上

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株主・投資家との対話の状況

 2023年3月期の面談の状況

種別 回数 主な対応者
代表取締役社長、常務取締役管理本部長
決算説明会 2回
経理部長、経営企画室長
個別面談 57回 常務取締役管理本部長




 面談した株主、投資家の概要
海外

10%
23% セルサイド

国内


バイサイド

77% 90%

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株主・投資家との対話の状況

 経営陣へのフィードバック状況
種別 頻度
IR活動状況 四半期ごと
投資家との対話の内容 面談実施時


 主なテーマや投資家の関心事項
• 利益率改善についての取組み IR交流会を発足
• 事業環境の動向、当社の認識 (実施方法を検討中)
―自動車市場、住宅設備機器市場、液晶・半導体市場の動向 計画に対する進捗状況の
• 各事業における優位性 説明など、今まで以上に
積極的に対話の機会を設け
• PBR1倍以上に向けての施策 ることを計画しております
• 株主還元の強化

 株主・投資家との対話に基づく主な対応
要望 対応

PBR1倍以上に向けての施策を開示してほしい 本資料にて開示

株主還元を強化してほしい 増配、株主優待制度の拡充を実施


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免責事項


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資料の内容につきましては細心の注意を払ってはおりますが、掲載された
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また、当資料に記載されている当社の現在の計画、戦略などは、当社が現
時点で入手可能な情報を基礎として作成した見通しであり、これらの将来
予測には、リスクや不確定な要因を含んでおります。
そのため、実際の業績につきましては、記載の見通しと大きく異なる結果
となることがあり得ます。従って、当社として、その確実性を保証するも
のではありませんのでご了承ください。


藤倉コンポジット株式会社
人事総務部 総務広報チーム
TEL:03-3527-8412 FAX:03-3527-8330

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