インドネシアの国営パーム農園企業PTPN社と「EFBペレット製造事業」に関する協定書を締結しました

報道記者各位
2022 年 12 月 23 日
テスホールディングス株式会社



インドネシアの国営パーム農園企業 PTPN 社と
「EFB ペレット製造事業」に関する協定書を締結しました

テスホールディングス株式会社(本社:大阪市淀川区、代表取締役社長:山本 一樹、以下「当社」)は、
当社の連結子会社である PT PTEC RESEARCH AND DEVELOPMENT(本社:インドネシア リアウ諸島
州、代表取締役社長:石田 智也、以下「PTEC」)が、2022 年 12 月 23 日(金)にインドネシア国営のパ
ーム農園企業である PT Perkebunan NusantaraⅢ(本社:インドネシア ジャカルタ首都特別州、社長:
)と農作物残渣由来のバイオマス燃料である「EFB※ペレット
Mohammad Abdul Ghani、以下「PTPN 社」
製造事業」に関する協定書を締結しましたことをお知らせいたします。




調印式の様子(2022 年 12 月 23 日)
左より3人目 PTPN 社 副社長 Denaldy、右より3人目 当社 代表取締役社長 山本


■PTPN 社と協定書を締結し、インドネシアにおける EFB の有効活用を目指す
当社グループでは、インドネシアに農作物残渣をバイオマスペレットに加工するための研究開発拠点であ
る PTEC を 2018 年に設立し、EFB をはじめとする様々な「農作物残渣原料をバイオマスペレット化するノ
ウハウ」を蓄積してきました。


EFB はパーム油産業の搾油工程から排出される未利用廃棄物であり、パーム油産出国では EFB の有効活
用の方法が模索されています。また、世界各国で脱炭素化に向けて化石燃料からバイオマス燃料への転換が
進められていますが、一般的に消費されているバイオマス燃料は木質ペレットや PKS(Palm Kernel
Shell:椰子殻)に限られており、持続可能な新しいバイオマス燃料への期待が高まっています。
EFB は農作物残渣を原料としているため食料競合とならず、また、副産物であるため原料を作るための新
規農園開発を伴わない、環境負荷の低い持続可能なバイオマス資源です。廃棄された EFB は発酵する過程
で温室効果係数が高いメタンガスを発生させるため、EFB の有効活用によって更なる温室効果ガスの削減
(メタンガス発生の抑制)が期待されています。


これらのニーズを受け、当社グループと PTPN 社は、インドネシア北スマトラ州セイマンケイ工業団地
における「EFB ペレット製造事業」に関する協定を締結しました。本協定では、当社グループが EFB ペレ
ット化の技術提供や設備投資を担当し、PTPN 社が原材料の提供や工業団地の用地確保を担当することが定
められています。
今回締結した協定書に基づき、本格的なペレット製造能力(想定製造能力:年間約 20 万 t)を持つ工場
建設にむけて事業化調査を実施していく予定です。




(セイマンケイ工業団地の立地) (EFB ペレット(PTEC 製造)



■PTPN 社との協定によって期待される効果
PTPN 社は世界最大のパーム油産出国であるインドネシアの国営パーム農園企業です。インドネシア全国
で約 73 万ヘクタール(※東京都約3つ分)のパーム農園を保有しており、同社のグループ会社がセイマン
ケイ工業団地を運営しております。
そのため、今回の PTPN 社との協定は、当社グループが計画する EFB ペレット製造事業において、安定
的な原材料の供給及び工場建設用地の確保に寄与します。


■今後の展開
当社グループは、
「Total Energy Saving & Solution の実現により、世界的なエネルギー脱炭素化に貢献す
る」ことをパーパス(存在意義)とし、ESG とコンプライアンスを経営の根幹に位置付け、
「再生可能エネ
ルギーの主力電源化」
「省エネルギーの徹底」及び「エネルギーのスマート化」の 3 つの事業領域に注力し
ています。
今後も当社グループでは、PTEC における農作物残渣を利用したバイオマス燃料の製造事業を通して、循
環型経済の実現や世界的なカーボンニュートラルの実現に貢献してまいります。
【PT Perkebunan NusantaraⅢ】
本社 :インドネシア ジャカルタ首都特別州
代表者 :社長 Mohammad Abdul Ghani
概要 :パーム油等のプランテーション製品の管理、加工、マーケティングに従事する国営企業


【PT PTEC RESEARCH AND DEVELOPMENT】
本社 :インドネシア リアウ諸島州
代表者 :代表取締役社長 石田 智也
概要 :バイオマス燃料の研究・開発




※EFB(Empty Fruit Bunch)

アブラヤシからパーム油を搾油する際の副産物(残渣)である椰子空果房のこと。




■本件に関するお問い合わせ先
テスホールディングス株式会社 広報・IR チーム
https://www.tess-hd.co.jp/contact/
※当社グループは、テレワーク・時差出勤を取り入れております。
そのため、お電話での対応ができない場合がございますので、ホームページよりお問い合わせください。
ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

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