米国レイクチャールズにおけるクリーンアンモニア製造プロジェクト検討について

2024 年2月 27 日
各 位
会 社 名 出 光 興 産 株 式 会 社
代 表 者 名 代表取締役社長 木 藤 俊 一
(コード番号:5019 東証プライム市場)
問 合 せ 先 経理財務部 IR 室長 茂 木 大 輔
(TEL : 03 - 3213 - 9307)


米国レイクチャールズにおけるクリーンアンモニア製造プロジェクト検討について

出光興産株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:木藤 俊一、以下 出光興産)は、三菱
商事株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中西 勝也、以下 三菱商事)及び Proman が米
国ルイジアナ州レイクチャールズで検討を進めているクリーンアンモニア製造プロジェクト(注 1)に参画するこ
とで両社と合意しました。


本プロジェクトでは、2030 年度までに年間約 120 万トンのクリーンアンモニア生産開始を目指しており、最
新鋭の国産低炭素化技術等を採用(注 2)し、高水準の低炭素クリーンアンモニア(注 3)を製造予定です。


出光興産は、徳山事業所(山口県周南市)の既設インフラを活用したアンモニア輸入基地を設置し、化
学・鉄鋼分野の素材を生産・供給しているコンビナート各社を含む周辺広域の事業所向けに 2030 年に 100
万トン超のアンモニア供給を目指しています。三菱商事は、同社が保有する愛媛県今治市にある LPG ター
ミナルをアンモニアターミナルに一部転換し、四国・中国地域を中心とした様々な産業用途向けにクリーンア
ンモニア需要への供給拠点整備を目指しています。出光興産と三菱商事の両社は本プロジェクトで生産さ
れるクリーンアンモニアをこれらの受入拠点を通じ、日本国内へと供給することを構想しています。


アンモニアは燃焼時に CO₂を排出せず、既存の輸送手段・貯蔵設備を有効活用できることから、様々な
産業での低・脱炭素化への貢献が期待されます。3 社は強靭かつ大規模なクリーンアンモニアサプライ
チェーン構築に向けた検討を進めて参ります。


注 1:三菱重工業株式会社(以下、三菱重工)及び米 Zachry Group に FEED(基本設計)を発注中。


注 2:アンモニア製造プラントに Topsøe A/S 社の SynCOR™アンモニアプロセス及び三菱重工が関西電力
株式会社と共同で開発した Advanced KM CDR Process™を採用。


注 3:一般社団法人クリーン燃料アンモニア協会が公表したクリーンアンモニアの定義では、一般的な天然
ガス SMR(水蒸気メタン改質)をベースとした場合の排出量を基準として、製造時(Gate to Gate)に排出され
る CO₂排出量が 6 割減となるアンモニアをクリーンアンモニアと定義しているが、本プロジェクトでは製造時
の 8 割超、原料調達から製造時(Well to Gate)の 7 割超の CO₂排出削減を想定している。
【各社概要】

出光興産
(設 立)1940 年
(本 社)東京都千代田区大手町一丁目 2 番 1 号
(代表者)代表取締役社長 木藤 俊一
(事業内容)燃料油、石油化学、潤滑油、電子材料、電力・再生可能エネルギー、石油・ガス開発、石炭
などの分野でグローバルに事業を展開。

三菱商事
(創 立)1954 年
(本 社)東京都千代田区丸の内二丁目 3 番 1 号
(代表者)代表取締役社長 中西 勝也
(事業内容)天然ガス、総合素材、化学ソリューション、金属資源、産業インフラ、自動車・モビリティ、食
品産業、コンシューマー産業、電力ソリューション、複合都市開発の 10 グループに産業 DX 部門、次世
代エネルギー部門を加えた体制で、幅広い産業を事業領域として多角的なビジネスを展開。

Proman
(創 立)1984 年
(本 社)Samstagernstrasse 41, 8832 Wollerau, Switzerland
(代表者)David Cassidy, Chief Executive Officer
(事業内容)メタノール、肥料、その他の天然ガス由来製品のグローバル・リーダー。独自のアプローチ
により、プロジェクト開発・生産からマーケティング・ロジスティクスに至るサプライチェーン全体にわたっ
て価値を提供。




以 上

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